ハイスクールI×B   作:兵太郎

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新OPカッコよくていいですねぇ!
超気に入りました!


欠損

リアスが放った滅びの魔力は勢いよく飛び出し、ライザーの懐に入る。ライザーの胸が魔力に触れ、ガリガリと削られていく!!やがて滅びの魔力はライザーの心臓部を穿ち、彼の身体に大きな穴を残して消えていった。

 

しかしその穴も数秒後には埋まり、服まで元に戻っている。ライザーはそれを見てふふんと笑った。

 

「君じゃあ無理だ、リアス!君では俺を倒せない!そこの人間でなくっちゃあな!」

 

言いながらその人間、上条当麻に対しまたも炎の塊を数個飛ばす!上条は右手でどうにか魔力を打ち消すが、この膠着状態に歯噛みする。

 

「プライドがどうこう言うなら降りてこいよ!こんな一方的なやり方、それこそ名前に傷が付くんじゃないのか!?」

 

その言葉にライザーは鼻で笑う。

 

「俺は王だぞ?敵兵士のために前線に王が出て打ち取られたなどと言われれば、それこそ名が崩れ落ちる。

 

そもそもこうやって戦ってやっているのは、お前を叩き潰すため!お前にチャンスなんぞやらん!まだ俺も触っていないリアスの胸を思い切り揉みやがって!許さん!」

 

言いながらライザーは炎で鳥を形作る。作られた火の鳥は生きているかのように動き出し、上条に近づき炎を吐き始めた!リアスが滅びの魔力を放つが、鳥達はそれも避けて炎を吐き続ける!

 

「まずい……避けても避けても次が来てキリがない!」

「私の滅びの魔力も下手をすればトウマに当たってしまう…ライザーの炎と違って滅びの魔力に触れればただではすまない。どうすれば……

 

そうだわ!」

 

ここでリアス、火に襲われている上条に向かって突撃を仕掛ける!

 

「おいおいリアス!俺は君が割り込んだからって攻撃をやめたりしないぜ?だいたい君が倒れれば俺の勝ちなんだからな!」

 

リアスは至近距離で火の鳥を消しとばすと、上条の両脇を抱える!

 

「舌を噛まないようにしてちょうだい!……っ〜!重い!」

「な、何を……うわぁー!?」

 

 

リアスは上条を抱えたまま急上昇!次々と飛んでくる火を掻い潜りながら、ライザーと同じ高度までたどり着いた!

上条は下を覗き込む。現在リアスは炎を避けるために屋上から離れており、校舎の上に上条はいなかった。十メートルはあるであろう地面との距離に恐怖を覚える上条だったが、その耳にリアスの声が入ってくる。

 

「私は眷属を……いえ、あなたを手放したりしないわ!信じて!」

 

その言葉に上条の震えが止まった。今の自分がやるべきこと、それは怖がることじゃない。

右手に力を入れ、拳を固く握る。

 

 

「焼け焦げろ、魔術師!!」

迫る炎の弾幕、その全てをリアスは捌く!それと同時に撃っていた滅びの魔力がライザーの顔面にぶつかった瞬間、リアスは更に上空へ飛ぶ!

 

「無駄だっ…!?な、いない!?どこに消え……ハッ!」

 

気配のする方、上を向いたライザーの視界に入るのは、だんだんと近づいてくる握り拳。それはライザーが何か行動を起こすよりも早く顔面を捉え、そのままライザーを屋上へと叩きつけた!!

 

 

ガン!という重い衝撃音が鳴った後、場は一瞬の静寂に包まれる。それを破ったのはリアスの歓声。

 

「……やった。倒したわ!私達、ライザーをたお……」

 

そしてぼん、という破裂音。先程の重い音とは打って変わった、ギャグのように軽い音。

 

そんな音と共に、上条の右手が、『幻想殺し』が宙を舞う。

 

両手を上に……上条の腕があった場所まで伸ばしたまま笑っているのは、ライザー・フェニックス。彼は上に乗っている上条とリアスを振り落とすと立ち上がる。その顔には怒りが強く見て取れた。

 

「鼻血を出したのは初めてだ。我が家は涙でさえも貴重なんだ、血なんかはもしかすると破格の値で売れるかもしれんぞ、ハハハハハ!!

 

お前の腕はその代金だ、人間!!」

 

「そんな、私のせいでトウマが!!」

 

高笑いをするライザーを見てリアスはへたり込む。

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははッ!」

 

 

ライザーは目を見開く。右手を飛ばしたはずの少年が、のたうちまわるでもなく立ち上がり、そして笑い出したのだ。

 

ライザーの笑いを遮って、人間の少年はただ笑う。嗤う。

 

あまりの激痛や恐怖に気が狂ったか、とも思うが、違う。

 

なにかが、おかしい。

 

 

右手……そう、右手。ライザー・フェニックスが吹き飛ばした右手、その跡からは莫大な量の血が流れている。まるで決壊したダムのように、とめどなく大量の血液が流れている。

 

 

 

--人間の血液というのは、それほどに。上条の足元に大きな血溜まりを作ってなお、彼が高笑いできるほどに。彼が生きていられるほどに、多かったか?

 

 

「おい」

 

突然少年が呟いた声に、ライザーは肩を震わせた。

 

 

少年は言う。

 

「テメェ。まさか右腕をぶち切った程度で、俺の幻想殺しを潰せるとか思ってたんじゃねえだろうなぁ?」

 

少年は、心底楽しそうに笑う。

 

その右腕から流れる血の流れに異常が起きる。まるで邪魔だと言わんばかりに血が左右に分かれる。そしてその中から何か得体の知れない透明なモノが、ゆっくりと形作られていく。

 

それは人間の腕ではない。

 

顎。

 

大きさにして二メートルを超すほどの、巨大に強大な。

 

竜王の顎(ドラゴンストライク)

 

 

 

 




次回、食事。

今回も読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!
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