なんか書いてくうちにつくづく学生とは思えないほどの語彙力の無さが身に染みます。受験やばいです。
表現とか言葉がちょっと、いやかなりくどいですけど見逃してください…。
では、3話です!
川沿いの道。
そこには、綺麗に手入れされたベンチが設置されている。
声を聞いた場所。そして、めぐみが泣いた場所だ。
「待たせたな」
「いや、もう少し悩むかと思ったが…。早かったな」
「…まぁな」
「確認だが、決心は本当についたんだな?」
「ああ」
「結晶をだせ」
パーカーのポケットに入れていた、手首から指先までくらいの大きさの結晶を差し出す。
その瞬間、レッドが、突如作り出したと思われる短刀で俺の腕を切りつけた。
「………何だ?」
「うめき声ひとつ上げないとは…想像以上だ。───安心しろ。すぐ治る。結晶を傷口にあてろ」
鮮血が滴るそこそこ深い傷口に結晶を当てる。
すると透明だった結晶が赤色に染まっていった。
「もう離していいぞ」
結晶を腕から離す。
もう傷口は塞がっていた。
「お前の力について説明はいるか?」
「頼む」
「お前がめぐみに向けていた想いは、他人の恋心よりも圧倒的に大きい。そしてめぐみがブルーに恋心を向け始めたとき、一部が嫉妬に変わった。ミラージュが戻ってきたときからお前の心はブルーとミラージュへの憎しみに変わった。昨日の一件でその闇はかなり深くなった」
「──この前お前がサイアークになったときのことは覚えているか?」
「ああ」
「サイアークになっているときの鏡のことは?」
「……?」
「サイアークが浄化されたから記憶もないということか…。まあいい。見せてやる。瞼を閉じろ」
☆☆☆
あれはミラージュが戻ってきて間もないころのこと。
近所のスーパーに夕飯の買い出しに行く途中で、誠司はホッシーワにサイアーク化された。
「鏡に映る未来を最悪にしちゃって~!いらっしゃいサイアーク!」
ああ、またサイアークにされるのか。
くそ、あいつらの役に立つどころか何度も足を引っ張ってるだけじゃないか。
つい先日もだったのに…。
鏡型の棺が現れ、俺を閉じこめる。
一体何回目だろうか…心底自分が嫌になる。
「サイアーク!!」
「街を破壊しちゃって~!」
────────
暗い。
暗い闇が広がっている。
果てしない闇の空間に相楽誠司は倒れていた。
「ここは…?確か、俺はサイアークにされて…」
状況を考えながら立ち上がる。
目の前の全身を映せるほどの大きさの鏡に誠司は映る。
───否、誠司ではない誠司が映る。
何かが違う。見た目は同じだが、雰囲気だろうか、妙な違和感を感じた。
『鏡の誠司』に誠司は問う。
「お前は…誰だ?」
〈はっ。相楽誠司だ。分かってるんだろ?お前は俺。俺はお前だ。元からあったお前の強い想いが、度重なるサイアーク化によって俺という形を生み出した。常にお前の中に俺はいる。お前の負の感情の集合体だ。憎しみ、悲しみ、嫉妬とかも混じってる。想いの力、とはよく言ったものだ。これから先、もっと負の感情が集まったらお前に変わって復讐してやろうと思っていたが…。まさかこんなところで会うとはな。─いつまでたってもあいつの役に立てない〉
「……そう、だな」
〈サイアークのまま世界を壊せばいい〉
「それは駄──」
〈本当は壊したいんだろ?〉
「そんなことない!めぐみが…学校のみんなも…罪のない人が傷つく!復讐なんて…」
〈まだ早かったか…。まあいい。断言する。お前はいつか世界を壊すだろう。俺の人格が出ずとも、な〉
〈感情はお前の中に留まり、さらに膨張を続けるだろう。そしていつか、俺が出ていく。どうせお前はめぐみの幸せしかみていないのだから、他はそんなに気にしてないだろ〉
「そう…かもしれない…な」
〈ならば壊せ!どんな手を使ってでもめぐみを幸せにするんだろう?昔から、ずっと小さい時から、想い続けてただろう?めぐみのためなら─〉
「他は消す」
〈たとえ俺が〉
「死ぬとしても」
誠司は目を閉じる。鏡に触れる。
冷たい感触が指に伝わっていく。
やっぱり俺はいいやつなんかじゃないな。
ヒーローには、なれない。
溜息をこぼしながら心の中で呟いた。
────
「大丈夫!?誠司!ごめんね、いつも辛い思いさせちゃって…」
「何言ってんだよ。お前のせいじゃない。いつも助けられてばかりで、こっちこそごめんな。いつも戦わせちまって」
誠司は拳を握りしめた。
☆☆☆
「という訳だ」
「だいたいは分かった。やっぱり俺はずっと昔からめぐみのためなら他はどうでもいいと思ってたんだな…。改めて知れたよ、自分を」
「それはよかったな。──よし、説明も終わったし、次のステップだ」
「結晶を腕に刺せ」
俺は左手で結晶を握りしめ、右腕に思いきり突き刺す。
血が指へと流れ出て指先からポタポタと落ちる。
すると、結晶が怪しげに光輝いた。
紫色や赤色や黒色が混じったような何とも言えない色に変化した。
「………」
そして俺の周りに結晶から出る闇がまとわりつく。
やがてそれは服のようになる。黒を基調として赤のラインがが入っているコートのようなもの。結晶は胸元に。サイアーク化時の鏡の棺の姿が元になっているのだろう。
「よくやった。これでお前もプリキュア以上の力を手に入れたんだ!─変身を解除するには右腕のリボンを抜くだけだ」
俺はリボンを抜き取る。すると、蒸発するように服が消え、結晶が右手に握られていた。
「感謝する。これでやっと…あいつを…」
俺は、山の上の公園の草むらで寝転がり、星を見上げて朝を待った。
ダイニングの机に書き置きもしたことだし、そのまま行こう。
☆☆☆
『ピーンポーン』
ブルー「どうぞ。誠司くん一人かい?どうしたんだい、こんな朝早くに」
誠司「ちょっと相談したいことがあって…」
「僕にかい?ミラージュだったらまだ寝ているけど…」
「はい。二人だけで話したいんですけど…」
誠司は少し笑みを浮かべた。
───さぁ、終わりの始まりだ。