銀河の竜を駆る少女   作:Garbage

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激戦の決闘者・6(修正版)

 

 

 

☆TURN03(紫音)

 

「私のターン、ドローです。二の矢を放ちにくいのが、このデッキの欠点でしょうか……」

 

 紫音の【ブラック・マジシャン】デッキはブラック・マジシャンをはじめ上級以上のモンスターが多く採用されている反面、下級モンスターの数に乏しいという点がある。下級の要であるマジシャンズ・ロッドはフィールドの魔法使い族1体を墓地へ送ることで自己蘇生が可能であるものの、それも永遠の魂などのブラック・マジシャンをサポートするカードとの併用が前提である。それらのカードがあってこそ、秘めている力を最大限に発揮できるのだ。

 

「バトルです。マジシャン・オブ・ブラックカオス・MAXでセットモンスターを攻撃。“マキシマム・デス・アルテマ”!」

 

マジシャン・オブ・ブラックカオス・MAX ATK2800 VS ドッペル・ウォリアー DEF800

 

「セットモンスター、ドッペル・ウォリアーは破壊されます」

「ではマジシャン・オブ・ブラックカオス・MAXの効果も発動します! マジシャン・オブ・ブラックカオス・MAXが戦闘でモンスターを破壊した時、墓地の魔法カード1枚を手札に加えることができます。とはいえ、墓地にある魔法カードは……黒魔術の秘儀だけですが」

「《混沌の黒魔術師》の効果を踏襲しているということですか……チェーン1のオライオンの効果で私のフィールドに幻獣機トークン1体を守備表示で特殊召喚します」

「バトルフェイズを終了してメインフェイズ2に移ります。私はカードを2枚セットしてターンエンドです」

 

紫音 LP8000 手札3枚

デッキ:36 メインモンスターゾーン:1(マジシャン・オブ・ブラックカオス・MAX)EXゾーン:0 魔法・罠(Pゾーン:青/赤):3(黒の魔導陣)墓地:3 除外:0 EXデッキ:15(0)

ヴェート LP8000 手札4枚

デッキ:32 メインモンスターゾーン:0 EXゾーン:0 魔法・罠(Pゾーン:青/赤):1 墓地:3 除外:0 EXデッキ:15(0)

 

 

紫音

 □□黒伏伏

 □M□□□□

  □ □

□□□□□□

 □□□伏□

ヴェート

 

 

☆TURN04(ヴェート)

 

「私のターン、ドローです。さて、そろそろこちらも反撃に移らせて頂きますね。まず私は手札から速攻魔法、サイクロンを発動します。黒の魔導陣を破壊しますね」

「っ……黒の魔導陣が……」

 

 黒の魔導陣はブラック・マジシャンの特殊召喚成功時に相手フィールドのカード1枚を除外することができる。そのカードが残っている以上、ヴェートは安心して展開することができないと言っていいだろう。

 

「手札のボルト・ヘッジホッグを捨ててチューナーモンスター、クイック・シンクロンを特殊召喚します。そして私のフィールドにチューナーモンスターが存在する場合、ボルト・ヘッジホッグは墓地から特殊召喚することができます」

 

 前のターンはマジシャン・オブ・ブラックカオス・MAXの効果によってモンスター効果を封じられてしまったヴェートであるが、それがなくなった以上彼女を止めるものはない。一度動き始め、そしてそれを止める手段がない場合。ヴェートのデッキは何処までも回り続けるのだ。

 

「私はボルト・ヘッジホッグとチューナーモンスターであるクイック・シンクロンをリンクマーカーにセット! サーキットコンバイン!」

「っ……やはり」

「ええ、もうお馴染みでしょうから説明は不要ですね。水晶機巧-ハリファイバーをリンク召喚します。そしてリンク召喚に成功したハリファイバーの効果でデッキからレベル3以下のチューナーモンスター1体を特殊召喚します」

 

 S召喚を主体とするデッキにおいて、水晶機巧-ハリファイバーはもはや欠かすことができないモンスターであると言っていい。しかし、多くのデュエリストにその存在が認知されてしまっているからこそ、真っ先に狙われる存在でもある。

 

「ハリファイバーの効果にチェーンしてリバースカードを発動します! 罠カード、マジシャンズ・ナビゲート!」

 

チェーン2(紫音):マジシャンズ・ナビゲート

チェーン1(ヴェート):水晶機巧-ハリファイバー

 

「チェーン2のマジシャンズ・ナビゲートの効果で手札からブラック・マジシャンを特殊召喚します! 更にデッキから《マジシャン・オブ・ブラック・イリュージョン》を守備表示で特殊召喚します!」

 

《マジシャン・オブ・ブラック・イリュージョン》

効果モンスター

星7/闇属性/魔法使い族/攻2100/守2500

このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分が相手ターンに魔法・罠カードの効果を発動した場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、カード名を「ブラック・マジシャン」として扱う。

(3):このカードがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけ、自分が魔法・罠カードの効果を発動した場合に自分の墓地の「ブラック・マジシャン」1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

「守りを固めてきましたか。ハリファイバーの効果で私はデッキからレベル1のチューナーモンスター《天威龍-アーダラ》を特殊召喚します」

 

《天威龍-アーダラ》

チューナー・効果モンスター

星1/地属性/幻竜族/攻0/守0

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドに効果モンスターが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

(2):自分フィールドに効果モンスター以外の表側表示モンスターが存在する場合、手札・墓地のこのカードを除外し、このカード以外の除外されている自分の幻竜族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。

 

「更にジャンク・シンクロンを通常召喚します。召喚に成功したジャンク・シンクロンの効果で私は墓地のドッペル・ウォリアーを特殊召喚します。そして私はレベル2のジャンク・シンクロンに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!“小さな星々が集う時、地平を切り裂く旋風が吹き荒れる。光となって駆け抜けよ!”シンクロ召喚! 現れなさい、シンクロチューナー!《アクセル・シンクロン》!」

 

《アクセル・シンクロン》

シンクロ・チューナー・効果モンスター

星5/闇属性/機械族/攻500/守2100

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

自分は「アクセル・シンクロン」を1ターンに1度しかS召喚できない。

(1):1ターンに1度、デッキから「シンクロン」モンスター1体を墓地へ送り、以下の効果から1つを選択して発動できる。

●墓地へ送ったそのモンスターのレベル分だけ、このカードのレベルを上げる。

●墓地へ送ったそのモンスターのレベル分だけ、このカードのレベルを下げる。

(2):相手メインフェイズに発動できる。このカードを含む自分フィールドのモンスターをS素材としてS召喚する。

 

「S素材として墓地へ送られたドッペル・ウォリアーの効果を発動します。私のフィールドにレベル1のドッペルトークン2体を特殊召喚します。そして、レベル1のドッペルトークンにレベル5のシンクロチューナー、アクセル・シンクロンをチューニング!“小さな星々が集う時、星屑の力宿した戦士が目を覚めす。光となって舞い降りよ!”シンクロ召喚! 現れなさい!《スターダスト・チャージ・ウォリアー》!」

 

《スターダスト・チャージ・ウォリアー》

シンクロ・効果モンスター

星6/風属性/戦士族/攻2000/守1300

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

「スターダスト・チャージ・ウォリアー」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがS召喚に成功した時に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。

(2):このカードは特殊召喚された相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。

 

「S召喚に成功したスターダスト・チャージ・ウォリアーの効果を発動します! デッキから1枚ドローです」

「なるほど、S召喚はその性質上、手札を多数消費しますからね。補充効果を持ったモンスターの存在は確かに重要です。しかし、いくら補充したところで私のモンスターの攻撃力を超えられなければ意味はありません!」

「……そうですね。ですが、私の頭の中には紫音さんのモンスターを全て突破できるだけの道筋が描かれています」

 

 紫音のフィールドに存在するモンスターは攻撃力2800のマジシャン・オブ・ブラックカオス・MAX、攻撃力2500のブラック・マジシャン、守備力2500のマジシャン・オブ・ブラック・イリュージョンの3体。この3体を突破するには最低でも攻撃力2800以上のモンスターを用意する必要がある。

 

「私のモンスターを全て? 一体どうやって……」

「では、それを今からお見せしましょう。私はレベル1のドッペルトークンに、レベル1のチューナーモンスター、天威龍-アーダラをチューニング!“小さな星々が集う時、新たな力が世界を駆ける。未知なる世界を切り拓け!”シンクロ召喚! シンクロチューナー《フォーミュラ・シンクロン》!」

 

《フォーミュラ・シンクロン》

シンクロ・チューナー・効果モンスター

星2/光属性/機械族/攻200/守1500

チューナー+チューナー以外のモンスター1体

(1):このカードがS召喚に成功した時に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。

(2):相手メインフェイズに発動できる。このカードを含む自分フィールドのモンスターをS素材としてS召喚する。

 

「フォーミュラ・シンクロンのS召喚に成功したことで効果を発動。デッキから1枚ドローします。私は永続魔法《シンクロ・チェイス》を発動します!」

 

《シンクロ・チェイス》

永続魔法

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分が「ウォリアー」、「シンクロン」、「スターダスト」SモンスターのS召喚に成功した場合、そのS召喚の素材とした自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。

(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、元々のカード名に「ウォリアー」、「シンクロン」、「スターダスト」の内、いずれかを含む自分のSモンスターの効果の発動に対して相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。

 

「シンクロ・チェイス!? 聞いたことがないカードですが……」

「ええ、だってまだ公式販売されていないカードですから♪」

 

 そう言って愛らしくウインクをしてみせるヴェート。鈴が竜司のルートを通して未発売のカードを紫音に貸し与えることができるのであれば、現役のプロデュエリストであるエヴァもまた鈴と同じようなことができるということだ。

 

「ちょっとエヴァちゃん!」

「なんだ鈴? 言っておくがお前にどうこう言われる筋合いはないぞー?」

「もうっ、自分のことを棚に上げておいて……」

「えっと……ワタシニホンゴワカリマセーン☆」

「ちくしょう可愛いなちくしょう!」

―――なにやってんのさ二人とも……まだデュエル続いてるよー

 

 スカーライトにすら呆れられる人間同士のツッコミ合いが繰り広げられる中、ヴェートはただ一点を見据えていた。自分のデュエルが限界を超えた境地に達する瞬間だけを。

 

「さて、シンクロ・チェイスに驚かれたと思いますが、まだです。もっとびっくりさせちゃいますよ。私はレベル6のスターダスト・チャージ・ウォリアーに、レベル2のシンクロチューナー、フォーミュラ・シンクロンをチューニング!“小さな星々が集う時、星屑煌めく竜が目覚める。光さす道を描き飛翔せよ!”シンクロ召喚! 羽ばたけ!!《スターダスト・ドラゴン》!!」

 

《スターダスト・ドラゴン》

シンクロ・効果モンスター

星8/風属性/ドラゴン族/攻2500/守2000

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

(1):フィールドのカードを破壊する魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードをリリースして発動できる。その発動を無効にし破壊する。

(2):このカードの(1)の効果を適用したターンのエンドフェイズに発動できる。その効果を発動するためにリリースしたこのカードを墓地から特殊召喚する。

 

「スターダスト・ドラゴン!? それは世界に数枚しか存在しないはずの超レアカード……」

「もちろん、それは私のものだ。プロとして勝ち取ったカードの1枚と言うべきかな?」

「まさかこのようなカードを使わせて頂けるとは……感無量です。さて、スターダストSモンスターのS召喚に成功したことで永続魔法、シンクロ・チェイスの効果が発動します。S召喚の素材となったモンスター1体を墓地から特殊召喚します。戻ってきてください、フォーミュラ・シンクロン!」

「なるほど、条件付きとはいえ連続のS召喚を可能にするカードですか。ですが、フォーミュラ・シンクロンを蘇生させたところで……」

「言いましたよね? もっとびっくりさせる、って。私は!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――レベル8のSモンスター、スターダスト・ドラゴンに、レベル2のシンクロチューナー、フォーミュラ・シンクロンをチューニング!!―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――“小さな星々が集う時、新たな世界を星が翔ける。流星よ、天を彩れ!!”―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――シンクロ召喚! 星屑よ、煌めけ!―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――《シューティング・スター・ドラゴン》!!―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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