銀河の竜を駆る少女   作:Garbage

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遊希(銀河眼の下級モンスターが来ますように)
鈴(青眼の下級モンスターが来ますように)
皐月(ヴァレットの使いやすいモンスターが来ますように)
エヴァ(スカーライト、およびレッド・デーモン系のS召喚がもっと楽に行えるカードが来ますように)

千春「サイドラの新規をくーださい! みんながドン引きするような~サイドラの新規をくーださい!」


新年あけましておめでとうございます(1月8日)。
今年も『銀河の竜を駆る少女』をよろしくお願いいたします。





顕現する遊望の精霊

 

 

 

 

 

 

☆TURN02(遊希)

 

「私のターン、ドロー!」

 

 遊希の手札6枚は後攻1ターン目としては必要なカードが十分揃っていた。しかし、それもタイタニック・ギャラクシーが存在しなければ、という前提であるが。

 

「手札から魔法カード《ライトニング・ストーム》を発動!」

 

《ライトニング・ストーム》

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):自分フィールドに表側表示のカードが存在しない場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。

●相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。

●相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。

 

「ふふっ、ライトニング・ストームですか」

「私は相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する効果を選択して発動するわ!」

 

 ライトニング・ストームは“自分フィールドに表側表示のカードが存在しない場合”に発動できるカードであり、重い縛りこそあれどサンダー・ボルトとハーピィの羽根帚の効果のどちらか1つを1枚で発動できるカードである。

 遊希のデッキは銀河眼の高い攻撃力での後攻ワンターンキルを狙いやすいため、先攻で場を固めた相手に撃ちこみやすいという点ではライトニング・ストームは彼女のデッキに合ったカードと言えるのだ。

 

(お姉様ほどのデュエリストならば、ライトニング・ストームすらも囮に過ぎないのでしょう。まあ、使わない理由はないですね)

「ライトニング・ストームにチェーンしてタイタニック・ギャラクシーの効果を発動します」

 

チェーン2(遊望):No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー

チェーン1(遊希):ライトニング・ストーム

 

「チェーン2のタイタニック・ギャラクシーの効果により、チェーン1のライトニング・ストームの発動を無効にし、ライトニング・ストームをタイタニック・ギャラクシーのオーバーレイユニットにします」

 

No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー ORU:3

 

「チェーン1のライトニング・ストームは無効。だけど、タイタニック・ギャラクシーの魔法無効効果はもう使えないわ」

「そうですね。ですが、私のフィールドにはまだドラッグラビオンと天球の聖刻印が存在しています。この2体の守りを超える方法が残り5枚の手札におありですか?」

「……魔法カード、フォトン・サンクチュアリを発動。フィールドにフォトン・トークン2体を守備表示で特殊召喚する。そして手札の銀河剣聖の効果を発動。手札のフォトンモンスター、フォトン・バニッシャーを相手に見せることでこのカードを手札から特殊召喚。そしてこの効果で特殊召喚に成功した銀河剣聖のレベルは見せたフォトンモンスターと同じレベルになる」

 

銀河剣聖 星8→星4

 

「そしてフィールドにフォトン、ギャラクシーモンスターが存在する場合、フォトン・バニッシャーは特殊召喚できる。特殊召喚に成功したフォトン・バニッシャーの効果を発動。デッキから銀河眼の光子竜1体を加えるわ。そして魔法カード、トレード・インを発動。レベル8の銀河騎士をコストに2枚ドロー」

「なるほど、タイタニック・ギャラクシーの効果を使わせないといけないわけですね。ライトニング・ストームさえなければこうはいかなかったものを」

「遊望は精霊の力を手に入れたようだけど、精霊なら私の方がずっと付き合いが長いのよ。甘く見ないでちょうだい」

―――だが、彼女が鈴やエヴァを倒したのは事実だ。油断は禁物だぞ。

 

 光子竜の言うように、今の遊望は鈴やエヴァを圧倒するだけの強さがあるのは疑いようもない事実だ。しかし、そもそも鈴を最初に操って手駒にできるだけの力を持っていることはわかっていること。それならば遊希は、例え可愛い妹であっても容赦する気などそうそうなかった。

 

「私はフォトントークン2体をリンクマーカーにセット! アローヘッド確認。召喚条件は“種族または属性が同じモンスター2体”! サーキットコンバイン! 現れなさい!《ユニオン・キャリアー》!」

 

《ユニオン・キャリアー》

リンク・効果モンスター

リンク2/光属性/機械族/攻1000

【リンクマーカー:右/下】

種族または属性が同じモンスター2体

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。このカードはリンク召喚されたターンにはリンク素材にできない。

(1):自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。元々の種族または元々の属性が対象のモンスターと同じモンスター1体を手札・デッキから選び、攻撃力1000アップの装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。この効果でデッキから装備した場合、ターン終了時まで自分はその装備したモンスターカード及びその同名モンスターを特殊召喚できない。

 

「ユニオン・キャリアー……厄介なモンスターをお持ちですね」

「ユニオン・キャリアー自身を対象にユニオン・キャリアーの効果を発動するわ。元々の種族または属性が対象のモンスターと同じモンスター1体を手札・デッキから選び、攻撃力1000アップの装備カード扱いとして対象のモンスターに装備するわ。私はユニオン・キャリアーと同じ種族、機械族のフォトン・オービタルを装備する!」

「ではユニオン・キャリアーのその効果にチェーンして天球の聖刻印の効果を発動します」

 

チェーン2(遊望):天球の聖刻印

チェーン1(遊希):ユニオン・キャリアー

 

「チェーン2の天球の聖刻印の効果。このカードがEXゾーンに存在する場合、私のフィールド・手札のモンスター1体をリリースすることでフィールドに表側表示で存在するカード1枚を選んで持ち主の手札に戻すことができます。私は天球の聖刻印をリリースし、ユニオン・キャリアーをお姉さまの手札に戻します」

 

 天球の聖刻印が放った眩しい光にかき消されるかのように、ユニオン・キャリアーの姿が消える。そして

力を使い果たした天球の聖刻印の姿もまたその場から消滅していた。

 

「チェーン1のユニオン・キャリアーの効果は対象不在によって不発に終わるわ」

「ではリリースされた天球の聖刻印の効果を発動します。デッキから銀河眼の光子竜を攻撃力・守備力を0にして守備表示で特殊召喚しますわ」

「っ、光子竜……」

 

 遊望のフィールドには慣れ親しんだ顔が現れる。普段は自分の相棒として、特殊召喚したりコストにしたりX召喚の素材にしたりしているカードが敵に回るというのはやはり不思議な気分だった。

 

―――時に自分自身が一番の壁、という言葉はよく聞くが……私でそれが実現してしまうというのはいい気分ではないな。

(そんな軽口を叩いていられる余裕があるなら、大丈夫のようね)

「私はレベル4のフォトン・バニッシャーと銀河剣聖でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚! ランク4、輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン! X召喚に成功したフォトン・ブラスト・ドラゴンの効果を発動。手札の銀河眼の光子竜を特殊召喚する」

 

 遊希のフィールドにはフォトン・ブラスト・ドラゴンと銀河眼の光子竜が並ぶ。しかし、光子竜の攻撃力ではタイタニック・ギャラクシーもドラッグラビオンも撃破することはできない。光子竜の効果で戦闘時に除外しようにも、ドラッグラビオンは相手の効果の対象にならないため、光子竜の効果で除外することはできない。

 タイタニック・ギャラクシーはオーバーレイユニットを3つ持っているため、除外すれば光子竜の攻撃力を1500ポイント上昇させることはできるが、タイタニック・ギャラクシーを破壊することができないため、魔法カードの発動を無効にする効果を再度使われてしまう。そのため、この2体を揃えるだけでは根本的な解決には至らなかった。

 

「そしてフォトン・ブラスト・ドラゴンと光子竜をリンクマーカーにセット。サーキットコンバイン! 銀河眼の煌星竜をリンク召喚。そしてリンク召喚に成功した煌星竜の効果で墓地の銀河騎士を手札に戻すわ。そしてフィールドにフォトン、またはギャラクシーモンスターが存在する場合、銀河騎士はリリースなしで召喚できる! この方法で召喚に成功した銀河騎士の効果を発動。このカードの攻撃力を1000ポイント下げ、墓地の光子竜を守備表示で特殊召喚する!」

 

銀河騎士 ATK2800→ATK1800

 

銀河眼の光子竜 DEF2500

 

「レベル8のモンスターが2体……」

「私はレベル8の銀河眼の光子竜と銀河騎士でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚! “闇に輝く銀河よ。我が道を照らし、未来を切り拓く力となれ!”現れなさい、銀河眼の光波竜!」

「光子竜皇ではなく光波竜ですか、なるほど。全てのモンスターを除去されてしまいますね」

「私がこれから何をするかわかっているようね。だったらその通りにしてあげる。私は光波竜でオーバーレイ! 1体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築。エクシーズ・チェンジ! 現れなさい! ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン! ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴンの効果を発動。オーバーレイユニットを1つ取り除き、相手フィールドに表側表示で存在するカード1枚を破壊する。偽物の光子竜を切り刻みなさい!」

 

 FA・フォトン・ドラゴンから放たれた斬撃が遊望のフィールドの光子竜を切り刻む。

 

「偽物呼ばわりは酷いですね。お姉さま、すっかりやさぐれてしまって……」

「余計なお世話よ」

―――そうだ、遊希は元々こんな性格だ。

「あんたも後で覚えてなさい。FA・フォトン・ドラゴンで更にオーバーレイ! 1体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築。ランクアップ・エクシーズ・チェンジ! 全てを切り刻みなさい、銀河眼の光波刃竜! 銀河眼の光波刃竜の効果を発動。オーバーレイユニットを1つ取り除き、フィールドのカード1枚を破壊する。破壊するのはタイタニック・ギャラクシーよ!」

 

 そして、FA・フォトン・ドラゴンからランクアップした光波刃竜の舞い踊るような一撃でタイタニック・ギャラクシーを両断する。これで遊望に残されたモンスターはドラッグラビオンのみとなった。

 

「バトルよ! 銀河眼の光波刃竜で龍影神ドラッグラビオンを攻撃!“斬滅のサイファー・スラッシュ”!」

 

銀河眼の光波刃竜 ATK3200 VS No.97 龍影神ドラッグラビオン ATK3000

 

遊望 LP8000→LP7800

 

「そして銀河眼の煌星竜でダイレクトアタック!」

 

銀河眼の煌星竜 ATK2000

 

遊望 LP7800→LP5800

 

「さすがお姉さま。そこに倒れている紛い物たちとは違って素晴らしい攻撃ですよ」

「……ありがと。でも、鈴とエヴァを侮辱するのは許さない。撤回しなさい」

「私が負けたらいくらでも」

「そう。じゃあ全力で打ち負かしてあげる。バトルフェイズを終了しメインフェイズ2に移る。カードを1枚セット、ターンエンドよ」

 

遊望 LP5800 手札2枚

デッキ:31 メインモンスターゾーン:0 EXゾーン:0 魔法・罠(Pゾーン:青/赤):1 墓地:10 除外:1 EXデッキ:11(0)

遊希 LP8000 手札0枚

デッキ:31 メインモンスターゾーン:1(銀河眼の光波刃竜 ORU:2)EXゾーン:1(銀河眼の煌星竜)魔法・罠(Pゾーン:青/赤):1 墓地:7 除外:0 EXデッキ:10(0)

 

遊望

 □□□伏□

 □□□□□□

  □ 煌

□□□□□刃

 □□伏□□

遊希

 

 

☆TURN03(遊望)

 

「私のターン、ドロー……なるほど、どうやら私とお姉さまのデュエルをデッキも応援してくれているようですね」

「……どういうこと?」

「私とお姉さまのデュエルは強い運命によって導かれている、ということです。私は墓地の光属性モンスター、天球の聖刻印、神影龍ドラッグルーオン、タイタニック・ギャラクシーの3体をゲームから除外します」

「その効果は……!」

「混源龍レヴィオニアを特殊召喚します。そして特殊召喚に成功したレヴィオニアの効果で私は墓地から銀河眼の光子竜を守備表示で特殊召喚します。更に手札の星雲龍ネビュラの効果を発動。手札のこのカードと銀河眼の光子竜を守備表示で特殊召喚します」

 

 遊望のフィールドにはレベル8のドラゴン族モンスターが4体居並ぶ。ネビュラの効果で遊望は光・闇属性のドラゴン族モンスターしか特殊召喚できないものの、遊望のデッキにとってはそのような制約はデメリットにすらなり得ない。

 

「私は銀河眼の光子竜と星雲龍ネビュラをリンクマーカーにセット、サーキットコンバイン。現れなさい、銀河衛竜」

 

 遊望がリンク召喚したのはドラゴン族モンスター2体をリンク素材に指定する銀河衛竜。もちろんこのカードもドラッグラビオン同様に遊希の知らないカードである。しかし、このカードはあくまで遊望の持つ力の一部に過ぎない。本丸は別にあった。

 

(……何、この力は)

―――遊希、来るぞ!

「私は……銀河眼の光子竜と混源龍レヴィオニアでオーバーレイ!! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚!!」

 

 2体のドラゴンの魂は天に昇り、新たな命を紡ぎ出す。その力はこれまで遊望が召喚したどのモンスターよりも強く、激しいものであった。

 

(精霊……あれが遊望の……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――“奪われた我が命蘇らせし精霊よ。今その魂を禍々しき竜に宿し、我が願いを、我が希望をその瞳で見据え顕現せよ!!”―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 暗黒の空にはまるですぐそこにあるように銀河が映し出され、その天空には赤と青の宝石のような装飾がちりばめられた黒い四角錐のような物体が現れる。しかし、それが精霊の真の姿ではない。その四角錐は轟音を上げ、天地を震わせながら展開。そしてやがて1体の竜の姿を象った。

 

 

 

 

 

 

 

 

―――目覚めよ、そして私に勝利を!!―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――No.107!!―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 天空にはその後に続いた「107」という数字を模した光が浮かび上がる。そして現れたのはその数字が右の頬に刻印された機械のような身体を持った漆黒のドラゴンだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――《銀河眼の時空竜》(ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン)!!―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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