☆TURN01(ホワイト)
「先攻は俺だ! 俺のフィールドにモンスターが存在しない場合、手札の《WW-アイス・ベル》の効果を発動! このカードを手札から特殊召喚するぜ!」
ホワイトのフィールドに現れたのは寒色系統のローブを纏った魔女のようなモンスターだった。【WW(ウインド・ウィッチ)】は風属性・魔法使い族で統一されたモンスター群であり、下級モンスターによる連続シンクロを得意とするテーマだ。
《WW-アイス・ベル》
効果モンスター
星3/風属性/魔法使い族/攻1000/守1000
「WW-アイス・ベル」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。その後、デッキから「WW」モンスター1体を特殊召喚できる。この効果でデッキから特殊召喚したモンスターはリリースできず、この効果を発動するターン、自分はレベル5以上の風属性モンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。相手に500ダメージを与える。
「WW……厄介なカードですね……」
「特殊召喚したアイス・ベルの効果で俺は更にデッキからWWモンスター1体を特殊召喚できる。来い、チューナーモンスター!《WW-グラス・ベル》!」
《WW-グラス・ベル》
チューナー・効果モンスター
星4/風属性/魔法使い族/攻1500/守1500
「WW-グラス・ベル」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「WW-グラス・ベル」以外の「WW」モンスター1体を手札に加える。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は風属性モンスターしか特殊召喚できない。
「特殊召喚に成功したグラス・ベルの効果、そしてアイス・ベルの効果を発動!」
チェーン2(ホワイト):WW-アイス・ベル
チェーン1(ホワイト):WW-グラス・ベル
「チェーン2のアイス・ベルの効果で相手に500のダメージを与える! まずは先制パンチだ、食らいな!」
皐月 LP8000→LP7500
「っ!」
「そしてチェーン1のグラス・ベルの効果でデッキから同名カード以外のWWモンスター1体を手札に加える。俺は《WW-スノウ・ベル》を手札に加えるぜ」
WWというテーマは属するカードはEXデッキのカードを含んでもモンスターがわずか5枚と非常に少ないテーマだ。しかし、少ないが故にそれぞれのカードが強力なシナジーを引き起こしているのだ。
「そしてスノウ・ベルは自分のフィールドに風属性モンスターが2体以上存在する場合、手札から特殊召喚できる! 出ろ、スノウ・ベル!」
《WW-スノウ・ベル》
チューナー・効果モンスター
星1/風属性/魔法使い族/攻100/守100
(1):自分フィールドに風属性モンスターが2体以上存在し、風属性以外のモンスターが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードをS素材として風属性SモンスターをS召喚した場合、そのSモンスターは相手の効果では破壊されない。
「俺はレベル3のアイス・ベルに、レベル4のグラス・ベルをチューニング!“冷たき世界に生まれ落ちた風の子よ。今風に乗り、何者にも捉われぬ音色となりて響き渡れ!”シンクロ召喚!《WW-ウィンター・ベル》!!」
《WW-ウィンター・ベル》
シンクロ・効果モンスター
星7/風属性/魔法使い族/攻2400/守2000
チューナー+チューナー以外の風属性モンスター1体以上
「WW-ウィンター・ベル」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地の「WW」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベル×200ダメージを相手に与える。
(2):自分・相手のバトルフェイズに自分フィールドの「WW」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベル以下のレベルを持つモンスター1体を手札から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。
「ウィンター・ベルの効果! 俺の墓地のWWモンスター1体を対象として発動! そのモンスターのレベル×200のダメージを相手に与える。俺が対象とするのはレベル4のグラス・ベルだ!」
皐月 LP7500→LP6700
「スノウ・ベルをS素材にした風属性Sモンスターは相手の効果では破壊されなくなる……ここからあのカードのS召喚に繋げるのが狙いですね……」
「それもいい手だが、生憎俺様はそんな芸のないことはしない。どうせやるならもっとパーッと派手なことがしてえよな! 手札から魔法カード《超越融合》を発動!」
《超越融合》
通常魔法
このカードの発動に対してカードの効果は発動できない。
(1):2000LPを払って発動できる。融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスター2体を自分フィールドから墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外し、このカードの効果で融合召喚したモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの融合召喚に使用した融合素材モンスター一組を自分の墓地から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力は0になり、効果は無効化される。
ホワイト LP8000→LP6000
「俺はフィールドのWW-ウィンター・ベルとWW-スノウ・ベルを融合!“雪原を走り抜ける風の音よ。吹き荒ぶ嵐と一つになり美しく煌めけ!”融合召喚!《WW-クリスタル・ベル》!」
《WW-クリスタル・ベル》
融合・効果モンスター
星8/風属性/魔法使い族/攻2800/守2400
「WW-ウィンター・ベル」+「WW」モンスター
「WW-クリスタル・ベル」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。エンドフェイズまで、このカードはそのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。
(2):このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合、自分の墓地の、「WW-ウィンター・ベル」1体とレベル4以下の「WW」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
「更に超越融合のもう一つの効果! 墓地のこのカードを除外し、フィールドのクリスタル・ベルを対象として発動! クリスタル・ベルの融合素材となったモンスター2体を効果を無効にして特殊召喚する! 戻ってこい、ウィンター・ベル! スノウ・ベル!」
WW-ウィンター・ベル 効果無効 ATK0/DEF0
WW-スノウ・ベル 効果無効 ATK0/DEF0
「フィールドにはレベル7のSモンスターとレベル1のチューナーモンスター……」
「俺はレベル7のSモンスター、ウィンター・ベルにレベル1のチューナーモンスター、スノウ・ベルをチューニング!“天空に閃くは神聖なる輝き放ちし大いなる翼! 吠えろ、その眼に映りし無慈悲なる竜!”シンクロ召喚!《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》!!」
《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》
シンクロ・効果モンスター
星8/風属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
チューナー+チューナー以外のSモンスター1体以上
(1):1ターンに1度、このカード以外のモンスターの効果が発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。この効果でモンスターを破壊した場合、このカードの攻撃力はターン終了時まで、この効果で破壊したモンスターの元々の攻撃力分アップする。
(2):このカードがレベル5以上の相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動する。このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。
「スノウ・ベルの効果は無効になっているから、本来スノウ・ベルの効果で付与される効果破壊耐性を得ることはできない。だが、俺のフィールドには攻撃力2800以上の大型モンスターが2体存在する。こいつらの布陣を突破できるのか……見ものだぜ! 俺はカードを1枚セット。これでターンエンドだ!」
ホワイト LP6000 手札2枚
デッキ:33 メインモンスターゾーン:2(クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン、WW-クリスタル・ベル)EXゾーン:0 魔法・罠(Pゾーン:青/赤):1 墓地:4 除外:1 EXデッキ:12(0)
皐月 LP6700 手札5枚
デッキ:35 メインモンスターゾーン:0 EXゾーン:0 魔法・罠(Pゾーン:青/赤):0 墓地:0 除外:0 EXデッキ:15(0)
ホワイト
伏□□□□
□□□W□ク
□ □
□□□□□□
□□□□□
皐月
○凡例
ク・・・クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン
W・・・WW-クリスタル・ベル
☆TURN02(皐月)
「私のターン、ドロー!!」
相手フィールドにはモンスター効果の発動を無効にし、破壊することができる効果およびレベル5以上のモンスターとの戦闘時にその攻撃力を自身の攻撃力に加えることができる効果を持ったクリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンが存在している。そのカードの存在は比較的メジャーとはいえ、属するモンスターの共通効果で展開を狙う【ヴァレット】には厳しい相手だ。
「私は手札から魔法カード、テラ・フォーミングを発動! デッキからフィールド魔法1枚を手札に加えます。私はリボルブート・セクターを手札に加えます!」
もちろん厳しい相手であることには間違いない。しかし、決して倒せない相手でもないし何より、厳しいといって泣いている場合でもなかった。
「チェーンはないぜ。そのフィールド魔法を手札に加えな」
「では……遠慮なく。そして今手札に加えたリボルブート・セクターを発動します! 手札からヴァレットモンスター2体を守備表示で特殊召喚します! 私はマグナヴァレット・ドラゴンおよびシルバーヴァレット・ドラゴンを特殊召喚します! リボルブート・セクターの効果で2体のヴァレットは攻守がアップします!」
シルバーヴァレット・ドラゴン ATK1900/DEF100→ATK2200/DEF400
マグナヴァレット・ドラゴン ATK1800/DEF1200→ATK2100/DEF1500
「そして手札からチューナーモンスター、ヴァレット・トレーサーを召喚!」
ヴァレット・トレーサー ATK1600/DEF1000→ATK1900/DEF1300
「そしてヴァレット・トレーサーの効果を発動します! 私のフィールドの表側表示カード1枚を破壊し、デッキからヴァレットモンスター1体を特殊召喚します! 破壊するのはリボルブート・セクターです!」
「弱っちい弾丸がいくら増えたところで気にも留めねえが……増えたら増えたで厄介ってもんだよな。ヴァレット・トレーサーの効果にチェーンしてクリスタルウィングの効果を発動! その発動を無効にして破壊し、クリスタルウィングの攻撃力をヴァレット・トレーサーの元々の攻撃力分アップさせる!」
チェーン2(ホワイト):クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン
チェーン1(皐月):ヴァレット・トレーサー
「クリスタルウィングのその効果……待っていました! 私はそのクリスタルウィングの効果に更にチェーン! 手札から速攻魔法、スクイブ・ドローを発動します! フィールドのヴァレット1体を破壊し、デッキからカードを2枚ドローします!」
チェーン3(皐月):スクイブ・ドロー
チェーン2(ホワイト):クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン
チェーン1(皐月):ヴァレット・トレーサー
「チェーン3のスクイブ・ドローで私はヴァレット・トレーサーを破壊し、2枚ドローします!」
「転んでもただじゃ起きない、ってことか。チェーン2のクリスタルウィングの効果でヴァレット・トレーサーの効果は無効になり、破壊される。そしてクリスタルウィングの攻撃力はヴァレット・トレーサーの攻撃力分アップするぜ!」
クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン ATK3000→ATK4600
「チェーン1のトレーサーの効果は無効です。おかげでリボルブート・セクターを残すことができましたが……」
「だが、弾丸を撃ち出すリンクモンスターがいなけりゃちょっと火力の高い下級モンスターってだけだ。そういうの、無用の長物って言うんだぜ」
「……無用の長物とはまだ決まっていません! 私のフィールドにヴァレットモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できます! アブソルーター・ドラゴンを特殊召喚します! そして私はシルバーヴァレット・ドラゴンとアブソルーター・ドラゴンの2体をリンクマーカーにセット! サーキットコンバイン! リンク召喚、ソーンヴァレル・ドラゴン!」
ヴァレットデッキに入るリンクモンスターはヴァレットモンスターのみをリンク素材に指定するリンクモンスターも多い中、ソーンヴァレル・ドラゴンはヴァレットモンスターを含むドラゴン族モンスター2体でリンク召喚が行える。そのため、ヴァレットモンスターではないアブソルーター・ドラゴンも問題なくリンク素材に使用することができるのだ。
「墓地に送られたアブソルーター・ドラゴンの効果を発動します! デッキからヴァレットモンスター1体を手札に加えます。私はヴァレット・リチャージャーを手札に加えます。そして、マグナヴァレット・ドラゴンをリンクマーカーにセット! サーキットコンバイン! リンク1の守護竜ピスティをリンク召喚します!」
「守護竜ピスティ……唯一禁止指定されていない【守護竜】のリンクモンスターか。だが、今の状態じゃピスティの効果は発動できない!」
「手札より永続魔法、星遺物の守護竜を発動します! 発動時の効果処理で私は墓地のマグナヴァレット・ドラゴンを特殊召喚します! そして星遺物の守護竜のもう一つの効果でドラゴン族モンスター1体を別のモンスターゾーンに移します!」
守護竜ピスティの位置がソーンヴァレル・ドラゴンの真下から左下に移動する。これでソーンヴァレル・ドラゴンの下向きのリンクマーカーと守護竜ピスティの右のリンクマーカーが1つのメインモンスターゾーンを指し示した。
「2つ以上のリンクマーカーが一か所のメインモンスターゾーンに向いているため、守護竜ピスティの効果を発動できるようになりました! ピスティの効果で墓地のヴァレット・トレーサーを特殊召喚します! そしてソーンヴァレル・ドラゴンの効果を発動! 手札のヴァレット・リチャージャーをコストにフィールドの表側表示モンスター1体を破壊します! 対象は……マグナヴァレット・ドラゴン! そしてリンクモンスターの効果の対象になったマグナヴァレット・ドラゴンの効果を発動します!」
チェーン2(皐月):マグナヴァレット・ドラゴン
チェーン1(皐月):ソーンヴァレル・ドラゴン
「チェーン2のマグナヴァレット・ドラゴンの効果! 自身を破壊し、フィールドのモンスター1体を選んで墓地へ送ります。墓地へ送るのはWW-クリスタル・ベルです!」
自身の命を弾丸に変えたマグナヴァレット・ドラゴンがクリスタル・ベルの身体を貫いた。クリスタル・ベルには相手によって破壊され墓地へ送られた場合、墓地のウィンター・ベルとレベル4以下のWWモンスター1体を特殊召喚できる効果がある。そのため、マグナヴァレット・ドラゴンの効果で“墓地に送られた”場合はその効果を発動できないのだ。
「いいのか? 倒すなら攻撃力の高いクリスタルウィングの方だったんじゃねえの?」
「ソーンヴァレル・ドラゴンの効果を発動したターン、私はリンク3以上のリンクモンスターしかリンク召喚できません。なので、リンク3以上のリンクモンスターでクリスタルウィングを倒すまでです! 私はリンク2のソーンヴァレル・ドラゴン、リンク1の守護竜ピスティ、ヴァレット・トレーサーの3体をリンクマーカーにセット! サーキットコンバイン!“その剣は希望閉ざされし闇黒を切り裂く。一筋の弾丸よ、囚われし友を救う光となれ!”リンク召喚! ヴァレルソード・ドラゴン!!」
皐月の切り札の1体、ヴァレルソード・ドラゴンが咆哮する。その咆哮にはまさに遊希を助ける、という皐月の誓いが乗り移っているかのようだった。
「ヴァレルソード・ドラゴンは戦闘では破壊されません。そしてレベルを持たないリンクモンスターのため、クリスタルウィングの2つ目の効果の発動条件も満たしません!」
「……クリスタルウィングの2つ目の効果は相手がレベル5以上である必要があるな。だが、そもそも元々の攻撃力が劣っている以上どうにもならないんじゃないか?」
「それはどうでしょうか! バトル、ヴァレルソード・ドラゴンでクリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンを攻撃します! そして攻撃宣言時、ヴァレルソード・ドラゴンの3つ目の効果を発動します! ターン終了時までこのカードの攻撃対象となるモンスター1体の攻撃力を半分にし、ヴァレルソードの攻撃力に加算します! この効果で参照されるのは現時点での攻撃力です!」
クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン ATK4600→ATK2300
ヴァレルソード・ドラゴン ATK3000→ATK5300
「ヴァレルソード・ドラゴン、クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンを切り裂―――!!」
「悪いが、そう簡単に切り裂かれてたまるかよ!! ヴァレルソード・ドラゴンの効果にチェーンしてリバースカードオープン、罠カード《迷い風》発動だ!!」
《迷い風》
通常罠
(1):特殊召喚された表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果は無効化され、元々の攻撃力は半分になる。
(2):このカードが墓地に存在し、相手のEXデッキからモンスターが特殊召喚された場合に発動できる。このカードを自分フィールドにセットする。この効果でセットしたこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
チェーン2(ホワイト):迷い風
チェーン1(皐月):ヴァレルソード・ドラゴン
「ま、迷い風!?」
「迷い風の効果でヴァレルソード・ドラゴンの効果は無効化され、攻撃力は半分になる!」
ヴァレルソード・ドラゴン ATK5300→ATK1500
クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン ATK2300→ATK4600
「そしてお前は既に攻撃宣言済み、途中で止めることはできない。そしてヴァレルソードの効果は無効にされている! 返り討ちにしろ、クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!“烈風のクリスタロス・エッジ”!」
クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン ATK4600 VS ヴァレルソード・ドラゴン ATK1500
皐月 LP6700→LP3600
クリスタルウィングの水晶の翼がヴァレルソードの身体を、剣を切り裂いた。襲い掛かる烈風が皐月の身体を大きく吹き飛ばす。
「きゃああああっ!!」
「クリスタル・ベルの効果を発動させずに処理したのは見事だったが、勝ちを逸ったな。まあいい、こんなんで倒れられても困るからさ……立ち上がれ、そして俺をもっと楽しませてみろ!」
「あなたを楽しませる気なんてありませんが……私は、私たちは―――諦めません!!」
皐月の眼には光が、意志が残っていた。