銀河の竜を駆る少女   作:Garbage

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精霊の波動

 

 

 

 

「ったく、信じらんない!!」

 

 ゴールデンウィークの駅前に、鈴の怒号が響き渡る。遊希に突然呼びつけられた挙句、自分の不始末の尻拭いをさせられるのだから無理もないだろう。呼びつけた遊希は面倒くさそうに鈴を宥めるものの、事の発端が事の発端なので全く説得力が無く、逆に彼女の怒りは増すばかりであった。

 

「鈴、声が大きいわ。人様の迷惑よ」

「迷惑なのはどっちよ! 遊希がパパから頼まれた仕事ミスるのがいけないんじゃない!」

「ゴールデンウィークの間ずっと学校に引きこもっている辺り、どうせあんた暇だったでしょ? たまには外に出なさい。さすが5月、全てを忘れそうになるくらい気持ちいいわ」

「忘れた結果がこれじゃないの!!」

 

 開き直る遊希に呆れ、深いため息をつく鈴。デュエルをしている時の遊希は強く、勇ましく、美しく―――と同性であるにも関わらず魅了させられるほどなのに、何故デュエル以外となるとこうも適当になってしまうのか、と頭を抱えた。

 しかし、鈴が暇を持て余していたことも紛れもない事実である。現にゴールデンウィークの長期休暇を利用して千春と皐月は実家に帰っており、実家がセントラル校から近い以上、遊希の呼び出しに応じられる人間は鈴以外にいなかったのだ。

 

「それで、あんたが編入してくる留学生を見失ったと」

 

 だが、来てしまった以上このまま何もせずに帰るというのは癪に障る鈴は渋々遊希の手伝いをすることにした。最も今度遊希に駅前の人気店でスイーツを奢ってもらうという条件付きではあるが。

 

「ええ。なんでも有名な現役プロデュエリストの子みたいよ。確かエヴァ・ジムリアとかいう」

 

 エヴァ・ジムリア―――という名前を聞いて鈴の目の色が変わる。しばらくデュエルから離れていた遊希にとっては何とも思わないかもしれないが、ずっとデュエルに関わり続けてきた鈴にとっては違っていた。

 

「……エヴァ・ジムリア!? あのエヴァ・ジムリアがセントラル校に来るの?」

「何よその食いつきよう。そんなに凄いのその子? 雑誌ではやたら持ち上げられていたけど」

「凄いも何もプロの舞台では何回かパパにも勝ってるし、下手したら遊希より強いかもしれないわ」

「ふーん……そう」

 

 鈴の「遊希よりも強い」という言葉に遊希の中でのエヴァに対する興味が増していく。光子竜はそれを知ってもなお遊希に直接それを言うことはしなかった。遊希は自身がプロを引退してからデュエルをほぼ捨ててここまで過ごしてきた。そのため、彼女は自分が居なくなった後のプロリーグの情報をほとんど知らない。

 しかし、人間は自分の知らないことを知りたがる生き物であり、デュエリストならば自分より強いと評されるデュエリストの力がどれほどのものなのか知りたくなるものである。現にアカデミア入学を決めた前後から遊希のデュエルに対する情熱は少しずつではあるが高まってきている。

 光子竜としても、遊希の両親が命を落としたことの原因は自分にもあると日々感じていた。そのため彼は親のような立場で遊希がかつてのデュエルを楽しんでいたころの遊希に戻ってくれることを願っていたのだ。

 

(―――遊希)

「取りあえずもう一度周囲の人に聞いて回りましょう。ロシアの人だからきっと目立つはずよ!」

「ええ、そうね」

 

 エヴァの特徴を改めて共有し合うと、遊希と鈴は二手に分かれてエヴァの捜索に乗り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃、当のエヴァは男たちと共にカードショップを後にしていた。彼女の手には男たち三人が割り勘することでなんとか手に入れられたあのレアカードがあった。まさか最新鋭のテーマではない往年のデッキに追加された新規カードがこのような高値で取引されているとは思わなかった男たちはエヴァのために手持ちの金銭の大半をつぎ込んでこのカードをプレゼントしたのである。

 

「すまないな、このカードの特殊レアリティは我が母国ではまだ出回っていなかったのだ」

「よ、喜んでもらって何よりだよ……」

 

 このままだと何をされるかわかったものではない。そう思った男たちはエヴァの後ろを歩きながら適当な裏路地を見つけた。ここならば人目にはつきにくい。男たちは互いに目線を送り合うと、計画を実行に移すことにした。

 

「な、なあ。俺たちも行きたいところがあるんだけどよぉ」

「なに、どこだ? さっきは私の行きたいところに連れて行って貰ったのだ。恩返しならばしてやるぞ」

「こっちだよ……」

 

 男たちの欲望に気付く様子のないエヴァが男たちに連れて行かれたのは人気のない薄暗い路地裏だった。

 

「うむ? ここはただの路地裏ではないか」

「いや、どっか建物に入りたいわけじゃないんだよ。俺たちさぁ……君と“タノシイ”ことしたかったんだよねぇ」

 

 男たち三人がジワジワとエヴァを取り囲むように近づいてくる。するとエヴァは手持ちの鞄からあるものを取り出し、それを自身の左腕につけた。彼女は一人の少女であると同時にデュエリストである。ならば彼女にとって“タノシイ”ことと言えばこれしかない。

 

「楽しいこと……そうか、デュエルだな!」

 

 デュエルディスクを装備してはドヤ顔をしてみせるエヴァの前に男たちはズッコケる。エヴァはプロとして早々と有名になってしまったため、馴染んだスタジアムではなく異国でのストリートデュエルに密かに憧れを持っていたのだ。

 

「違えよ! 俺たちがしたいことはな……」

 

 逸る男の一人をリーダー格の男が制止する。リーダー格の男もまたデュエルの腕には自信を持っていた。ことに及ぶのはデュエルの後でも遅くは無い、そう判断したのだろう。男はデュエルの条件にあることを付け加えた。それは男が勝てば「なんでもいうことを聞く」という条件であり、かなり怪しかったがエヴァは疑うことなく男の条件を受け入れた。

 

「……まあ待ってろ。俺が決めてやるからよ」

 

 男のリーダー格はそう言って仲間の男たちに自分の勝利を見届けるように言った。この後に及んで男の真意を理解していなかったエヴァはデュエルディスクの内蔵コンピューターを作動させた。そのデュエルディスクのコンピューターによって先攻後攻の決定権は男に委ねられ、男は先攻を取った。

 

「じゃあ行くぜお嬢ちゃん!」

「ああ、何処からでもかかってくるがいい!」

「「デュエル!」」

 

 

先攻:男

後攻:エヴァ

 

男 LP8000 手札5枚

デッキ:35 メインモンスターゾーン:0 EXゾーン:0 魔法・罠:0 墓地:0 Pゾーン:青/赤 除外:0 エクストラデッキ:15(0)

エヴァ LP8000 手札5枚

デッキ:35 メインモンスターゾーン:0 EXゾーン:0 魔法・罠:0 墓地:0 Pゾーン:青/赤 除外:0 エクストラデッキ:15(0)

 

 □□□□□

 □□□□□□

  □ □ 

□□□□□□

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エヴァ

 

 

☆TURN01(男)

 

「俺の先攻! 俺は手札から《天帝従騎イデア》を召喚!」

 

《天帝従騎イデア》

効果モンスター

星1/光属性/戦士族/攻800/守1000

「天帝従騎イデア」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「天帝従騎イデア」以外の攻撃力800/守備力1000のモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。

(2):このカードが墓地へ送られた場合、除外されている自分の「帝王」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

 

「天帝従騎イデア……お前のデッキは【帝】か」

「その通り、俺の一番のデッキだ。召喚に成功したイデアの効果で俺はデッキから《冥帝従騎エイドス》を守備表示で特殊召喚する!」

 

《冥帝従騎エイドス》

効果モンスター

星2/闇属性/魔法使い族/攻800/守1000

「冥帝従騎エイドス」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。このターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズにアドバンス召喚できる。

(2):墓地のこのカードを除外し、「冥帝従騎エイドス」以外の自分の墓地の攻撃力800/守備力1000のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。

 

「エイドスが特殊召喚に成功したことで、俺はこのターン通常召喚に加えて一度だけ俺のメインフェイズにアドバンス召喚できる。俺は永続魔法《帝王の開岩》を発動!」

 

《帝王の開岩》

永続魔法

「帝王の開岩」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。

(2):自分が表側表示でモンスターのアドバンス召喚に成功した時、以下の効果から1つを選択して発動できる。●そのモンスターとカード名が異なる攻撃力2400/守備力1000のモンスター1体をデッキから手札に加える。●そのモンスターとカード名が異なる攻撃力2800/守備力1000のモンスター1体をデッキから手札に加える。

 

「そして俺はイデアとエイドスをリリースして《冥帝エレボス》をアドバンス召喚!」

 

《冥帝エレボス》

効果モンスター

星8/闇属性/アンデット族/攻2800/守1000

このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。

(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキから「帝王」魔法・罠カード2種類を墓地へ送り、相手の手札・フィールド・墓地の中からカード1枚を選んでデッキに戻す。

(2):このカードが墓地にある場合、1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに手札から「帝王」魔法・罠カード1枚を捨て、自分の墓地の攻撃力2400以上で守備力1000のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。

 

「アドバンス召喚に成功したエレボス、そして帝王の開岩の効果を発動する!」

 

チェーン2(男):帝王の開岩

チェーン1(男):冥帝エレボス

 

「チェーン2の帝王の開岩で俺はデッキから《天帝アイテール》を手札に加える。そしてチェーン1のエレボスの効果で俺は《汎神の帝王》と《真源の帝王》を墓地に送り、相手の手札1枚をデッキに戻す!」

「……先攻ハンデスとは味な真似をするな」

「そして墓地の汎神の帝王をゲームから除外して効果を発動!」

 

《汎神の帝王》

通常魔法

「汎神の帝王」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):手札の「帝王」魔法・罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。

(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「帝王」魔法・罠カード3枚を相手に見せ、相手はその中から1枚選ぶ。そのカード1枚を自分の手札に加え、残りをデッキに戻す。

 

「俺はデッキから《深怨の帝王》《帝王の烈旋》《連撃の帝王》を見せる。そして相手はその中から1枚を選ぶ。そのカードを俺は手札に加える」

「では連撃の帝王を選ぶ」

「じゃあ俺は連撃の帝王を手札に加えて残りをデッキに戻す。俺はカード1枚をセットし、ターンエンドだ」

 

 

男 LP8000 手札3枚

デッキ:30 メインモンスターゾーン:1(冥帝エレボス)EXゾーン:0 魔法・罠:2(帝王の開岩)墓地:3 Pゾーン:青/赤 除外:1 エクストラデッキ:15(0)

エヴァ LP8000 手札4枚

デッキ:36 メインモンスターゾーン:0 EXゾーン:0 魔法・罠:0 墓地:0 Pゾーン:青/赤 除外:0 エクストラデッキ:15(0)

 

 □□岩伏□

 □冥□□□□

  □ □ 

□□□□□□

 □□□□□

エヴァ

 

凡例

冥・・・冥帝エレボス

岩・・・帝王の開岩

 

 

☆TURN02(エヴァ)

 

「私のターン、ドローだ。なるほど、帝デッキの先攻にしては理想に近い動きだな」

「俺だって伊達にデュエリストしてないからな。次のターンで一気に決めてやるよ」

「そうか……だが、残念だ」

「何、どういう意味だ?」

「どういう意味も何も……貴様のターンはもう来ないからだ。私のフィールドにはモンスターは存在しない。よって私は手札の《BF-毒風のシムーン》の効果を発動する!」

 

《BF-毒風のシムーン》

効果モンスター

星6/闇属性/鳥獣族/攻1600/守2000

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札からこのカード以外の「BF」モンスター1体を除外して発動できる。デッキから「黒い旋風」1枚を自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。その後、手札のこのカードをリリースなしで召喚するか、墓地へ送る。この効果で置いた「黒い旋風」はエンドフェイズに墓地へ送られ、自分は1000ダメージを受ける。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は闇属性モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

 

 現役のプロデュエリストであるエヴァが使うのは闇属性・鳥獣族で統一されたテーマ【BF(ブラックフェザー)】。シンクロ召喚黎明期に登場したこのテーマはかつてはプロの世界でも多くのデュエリストに好んで用いられたデッキの一つである。エクシーズ、ペンデュラム、リンクと新たな召喚法が次々と登場し、マスタールールが改訂された今となっては既に古豪に位置づけられているテーマではあるが、未だに愛用者は多い。

 

「手札の《BF-精鋭のゼピュロス》をゲームから除外して発動。デッキから永続魔法《黒い旋風》を表側表示で私の魔法&罠ゾーンへ置く。そしてその後手札のこのカードをリリースなしで召喚する」

 

《黒い旋風》

永続魔法

(1):自分フィールドに「BF」モンスターが召喚された時にこの効果を発動できる。そのモンスターより低い攻撃力を持つ「BF」モンスター1体をデッキから手札に加える。

 

「黒い旋風をデッキから発動しつつ召喚できるモンスターだって!?」

「そうだ。そして黒い旋風が存在している状態でBFモンスターの召喚に成功したことで黒い旋風の効果を発動。デッキから《BF-南風のアウステル》を手札に加える。そして今手札に加えたチューナーモンスター、BF-南風のアウステルを召喚する」

 

《BF-南風のアウステル》

チューナー・効果モンスター

星4/闇属性/鳥獣族/攻1300/守0

このカードは特殊召喚できない。

(1):このカードが召喚に成功した時、除外されている自分のレベル4以下の「BF」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。

(2):墓地のこのカードを除外し、以下の効果から1つを選択して発動できる。

●自分フィールドの「ブラックフェザー・ドラゴン」1体を選び、相手フィールドのカードの数だけ黒羽カウンターを置く。

●相手フィールドの表側表示モンスター全てに可能な限り楔カウンターを1つずつ置く(最大1つまで)。

 

「なっ……通常召喚だと! 俺のように召喚権を増やしたわけじゃないのに!」

「シムーンの通常召喚はシムーンの“効果”によって行われるものだ。よって召喚権を消費しない」

「召喚権を消費しない召喚だって!? インチキ効果もいい加減にしろ!」

「……インチキも何もこれはルールなのだからしょうがないだろう? まあいい、召喚に成功したアウステルの効果、そして黒い旋風の効果を発動する」

 

チェーン2(エヴァ):黒い旋風

チェーン1(エヴァ):BF-南風のアウステル

 

「チェーン2の黒い旋風の効果で私はデッキから《BF-そよ風のブリーズ》を手札に加える。そしてチェーン1のアウステルの効果で除外されているレベル4以下のBF-精鋭のゼピュロスを特殊召喚する!」

 

《BF-精鋭のゼピュロス》

効果モンスター

星4/闇属性/鳥獣族/攻1600/守1000

このカード名の効果はデュエル中に1度しか使用できない。

(1):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの表側表示のカード1枚を持ち主の手札に戻して発動できる。このカードを墓地から特殊召喚し、自分は400ダメージを受ける。

 

「そしてカードの効果で手札に加わったことでチューナーモンスター、BF-そよ風のブリーズは手札から特殊召喚できる」

 

《BF-そよ風のブリーズ》

チューナー(効果モンスター)

星3/闇属性/鳥獣族/攻1100/守300

このカードがカードの効果によって自分のデッキから手札に加わった場合、このカードを手札から特殊召喚できる。このカードをシンクロ素材とする場合、「BF」と名のついたモンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。

 

「更にフィールドにBFモンスターが存在する時、これらのモンスターは特殊召喚できる。現れよ!《BF-黒槍のブラスト》」

 

《BF-黒槍のブラスト》

効果モンスター

星4/闇属性/鳥獣族/攻1700/守800

(1):自分フィールドに「BF-黒槍のブラスト」以外の「BF」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

 

「あっという間にフィールドをモンスターで埋め尽くした……エレボスの効果でハンデスしたというのに」

「そう言えば、この国には“三本の矢”という言葉があるようだな」

 

 三本の矢、とは戦国時代に中国地方で勢力を伸ばした毛利元就の教えである。一本ではあっさり折れてしまう弓矢であっても、それが三本重なれば折れにくいという意味で、彼は三人の息子たちに結束の重要さを説いたとされている。

 

「……そ、それがなんだってんだよ」

「これは兄弟たちの結束を重要視した話だそうだな。しかし、それはこのデュエルモンスターズにおいてもそれはあてはまる。では行かせてもらおうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 鈴と手分けしてエヴァを探す遊希であったが、鈴と別れて数十分経った今もまだエヴァを見つけられずにいた。そんな中、光子竜が何かを感じ取った。彼が感じ取ったのは、この世界において二つとないはずのもの。

 

―――なっ……まさか……

(どうしたの)

―――いや、勘違いかもしれないが……

(何よ、あんたが何か感じるってそうはないことよ)

―――この街のどこかで私と近いものの波動を感じた。デュエルモンスターズの―――精霊のものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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