銀河の竜を駆る少女   作:Garbage

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蜂起の時(修正版)

 

 

 

 

 

 

 空に輝く太陽の如く、燦然と煌星竜が遊希のフィールドに舞い降りる。そして煌星竜の光に包まれて彼女の墓地からは1枚のカードが手札に戻った。

 

「リンク召喚に成功した煌星竜の効果を発動! 墓地の銀河眼の光子竜を手札に戻します! そしてレベル4のフォトン・スラッシャーとフォトン・バニッシャーでオーバーレイ! 2体のフォトンモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚! 現れなさい、輝光帝ギャラクシオン!!」

 

 そして遊希は続けてレベル4のフォトンモンスター2体を素材に指定するXモンスター、輝光帝ギャラクシオンをX召喚した。これを見た千春は首を傾げる。

 

「ギャラクシオン? フォトン・ブラスト・ドラゴンじゃないの?」

「確かにギャラクシオンはフォトン・ブラスト・ドラゴンより攻撃力は上ですが、フォトン・ブラスト・ドラゴンには攻撃力2000以上のモンスターを相手の効果から守ることができますよね……」

 

 皐月の言う通り、フォトン・ブラスト・ドラゴンの攻撃力はギャラクシオンよりも低い。しかし、X召喚成功時に手札の光子竜を特殊召喚することが可能であり、また相手ターンであっても墓地または除外されている光子竜をフィールドに帰還させることができる。そして自分の攻撃力2000以上のモンスター全てを相手の効果の対象に取れなくし、相手の効果破壊から守ることもできる。自身は含まれないとはいえ、単純な汎用性ではフォトン・ブラスト・ドラゴンに軍配が上がる。

 

「いや、そこは時と場合による。遊希のフィールドには相手ターンにモンスターを破壊できる煌星竜が存在している。そしてその効果に必要なコストはフォトンまたはギャラクシーカード2枚、もしくは銀河眼の光子竜1体だ」

「光子竜をサルベージしたのは次のターンに備えて、ってことよね。それにさっき銀河戦士の効果で手札に加えたカードは銀河剣聖よ!」

 

 相手のデッキは【B・F】とわかっている。モンスター単体のステータスは低めとはいえ、新進気鋭のカードであることから他のシンクロテーマと比べると近年のカードに負けないように作られている。そう考えれば遊希に勝負を急ぐ理由はない。勝つことは大事だが、脇を見せることもまた遊希は避けたかったのである。

 

「ギャラクシオンの効果を発動! オーバーレイユニットを2つ取り除き、デッキから銀河眼の光子竜を特殊召喚します!」

「だったらその効果に俺はフォーミュラ・シンクロンをチェーン発動!」

 

チェーン2(真九郎):フォーミュラ・シンクロン

チェーン1(遊希):輝光帝ギャラクシオン

 

「そしてチェーン2のフォーミュラ・シンクロンの効果! 相手メインフェイズにフィールドのこのカードを素材にしてS召喚を行う! 俺はレベル6の突撃のヴォウジェに、レベル2のチューナーモンスター、フォーミュラ・シンクロンをチューニング!“その一矢は邪を穿つ神秘の烈風。全てを射抜け!”シンクロ召喚!《B・F-降魔弓のハマ》!」

 

《B・F-降魔弓のハマ》

シンクロ・効果モンスター

星8/風属性/昆虫族/攻2800/守2000

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):Sモンスターを素材としてS召喚したこのカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

(2):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力は1000ダウンする。

(3):相手が戦闘ダメージを受けなかった自分バトルフェイズの終了時に発動できる。自分の墓地の「B・F」モンスターの数×300ダメージを相手に与える。

 

「チェーン1のギャラクシオンの効果。現れなさい、銀河眼の光子竜!!」

 

 全身を青く輝かせながらサーキットに舞い降りる光子竜。天宮 遊希を象徴する伝説のモンスターをまたこの目で見れたということ、そして真九郎の相手ターンでのS召喚。観客たちのボルテージは後攻1ターン目にも関わらず、早くも最高潮に達していた。

 

「相手がモンスターの特殊召喚に成功したことで、俺はリバースカードを発動する!」

(このタイミングでリバースカード? 召喚反応罠かしら……)

「発動するのは速攻魔法《終焉の地》!」

 

《終焉の地》

速攻魔法

相手がモンスターの特殊召喚に成功した時に発動する事ができる。自分のデッキからフィールド魔法カードを1枚選択して発動する。

 

「終焉の地の効果で俺はデッキから《G・ボール・パーク》を発動!」

 

《G・ボールパーク》

フィールド魔法

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):ダメージ計算時に発動できる。その戦闘で発生するお互いの戦闘ダメージを0にし、自分のデッキからレベル4以下の昆虫族モンスター1体を墓地へ送る。この効果で通常モンスターが墓地へ送られた場合、さらにその同名モンスターを自分の手札・デッキ・墓地から任意の数だけ選んで特殊召喚できる。

(2):自分フィールドのモンスターが相手の効果で墓地へ送られた場合に発動できる。自分の墓地から昆虫族の通常モンスター1体を選んで特殊召喚する。

 

「G・ボール・パーク……私は手札の銀河剣聖の効果を発動します! 手札のフォトンモンスターである銀河眼の光子竜を見せることでこのカードを手札から特殊召喚します。そして召喚・特殊召喚に成功したこのカードのステータスは墓地のギャラクシーモンスター1体を同じ数値になります。銀河戦士のステータスをコピー!」

 

銀河剣聖 ATK0/DEF0→ATK2000/DEF0

 

「バトルよ! 銀河眼の光子竜でB・F-降魔弓のハマを攻撃!“破滅のフォトン・ストリーム”!」

 

銀河眼の光子竜 ATK3000 VS B・F-降魔弓のハマ ATK2800

 

「ダメージ計算時にフィールド魔法、G・ボール・パークの効果を発動! その戦闘で発生するお互いへの戦闘ダメージを0にし、デッキからレベル4以下の昆虫族モンスター1体を墓地へ送る。俺が墓地へ送るのはレベル4の《キラー・ビー》。そしてこの効果で通常モンスターが墓地へ送られた場合、その同名モンスターをデッキ・手札・墓地から特殊召喚できる! デッキと墓地からキラー・ビー3体を守備表示で特殊召喚!」

 

《キラー・ビー》

通常モンスター

星4/風属性/昆虫族/攻1200/守1000

大きなハチ。意外に強い攻撃をする。群で襲われると大変。

 

「戦闘ダメージは0になるけれど、ハマは破壊されます。煌星竜、ギャラクシオン、銀河剣聖で3体のキラー・ビーを攻撃!」

 

銀河眼の煌星竜 ATK2000 VS キラー・ビー DEF1000

 

輝光帝ギャラクシオン ATK2000 VS キラー・ビー DEF1000

 

銀河剣聖 ATK2000 VS キラー・ビー DEF1000

 

 4体のモンスターで攻撃を仕掛けた遊希であるが、ハマこそ撃破したものの、ダメージを与えることができなかった。一方で真九郎のフィールドにはモンスターは0。上手く防がれた形の遊希となんとかしのぎ切った代わりにモンスターを残すことができなかった真九郎。互いの1ターン目は相反する形となっていた。

 

「バトルフェイズを終了。メインフェイズ2に移ります。レベル8の銀河眼の光子竜と銀河剣聖でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚! 現れなさい、No.90 銀河眼の光子卿!」

「……相手ターンにデッキからフォトンまたはギャラクシーカードをサーチできる効果とこちらのモンスター効果を無効にする効果を持ったモンスターか。中々手厳しいな」

「そうでもしないとやってられませんから。私はカードを1枚セット。これでターンエンドです」

 

 

真九郎 LP8000 手札2枚 SC(スピードカウンター):2

デッキ:27 メインモンスターゾーン:0 EXゾーン:0 魔法・罠(Pゾーン青/赤):1(G・ボール・パーク)墓地:14 除外:1 EXデッキ:11(0)

遊希 LP7600 手札3枚 SC:2

デッキ:28 メインモンスターゾーン:2(No.90 銀河眼の光子卿 ORU:2、輝光帝ギャラクシオン ORU:0)EXゾーン:1(銀河眼の煌星竜)魔法・罠(Pゾーン青/赤):1 墓地:7 除外:0 EXデッキ:12(0)

 

 

真九郎(SC:2)

 □□□□□

 □□□□□G

  煌 □

□帝□卿□□

 □□□伏□

遊希(SC:2)

 

 

○凡例

 

帝・・・輝光帝ギャラクシオン

G・・・G・ボール・パーク

 

☆TURN03(真九郎)

 

「俺のターン、ドロー」

 

真九郎 SC:2→3

遊希 SC:2→3

 

「さて、せっかくの光子卿だけど、そのモンスターに仕事をさせるわけにはいかない。俺は君のフィールドの光子卿をリリース!」

「っ!?」

「手札から君のフィールドに《怪粉壊獣ガダーラ》を特殊召喚!」

 

《怪粉壊獣ガダーラ》

効果モンスター

星8/風属性/昆虫族/攻2700/守1600

(1):このカードは相手フィールドのモンスター1体をリリースし、手札から相手フィールドに攻撃表示で特殊召喚できる。

(2):相手フィールドに「壊獣」モンスターが存在する場合、このカードは手札から攻撃表示で特殊召喚できる。

(3):「壊獣」モンスターは自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。

(4):1ターンに1度、自分・相手フィールドの壊獣カウンターを3つ取り除いて発動できる。このカード以外のフィールドのモンスターの攻撃力・守備力を半分にする。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

「そして手札から魔法カード《一斉蜂起》を発動!」

 

《一斉蜂起》

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分は昆虫族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

(1):相手フィールドのモンスターの数まで、自分の墓地のレベル4以下の「B・F」モンスターを対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

「このターン、俺はEXデッキから昆虫族モンスターしか特殊召喚できなくなる代わりに、相手フィールドのモンスターの数だけ墓地からレベル4以下のB・Fモンスターを特殊召喚できる! 一斉蜂起の効果で墓地から3体のB・Fを特殊召喚! 立ち上がれ、アルバレスト! ツインボウ! ニードル!」

(こんなにたくさん、うう……)

 

 真九郎のフィールドには一斉蜂起によって一気に3体のB・Fモンスターが舞い戻る。何処からともなく現れては、一気に群れを成すその有様はまさに蜂の集団と言っても過言ではない有様だ。遊希は内心で怯えながらも、必死に自分自身を奮い立たせる。

 

「特殊召喚に成功したニードルの効果を発動! デッキから同名カード以外のB・F1体を手札に加える!」

「ニードルの効果にチェーンして煌星竜の効果を発動!」

 

チェーン2(遊希):銀河眼の煌星竜

チェーン1(真九郎):B・F-毒針のニードル

 

「手札の光子竜を捨てることで、特殊召喚された相手モンスター1体を破壊します。ニードルを破壊です!」

「ニードルは破壊されるけど、効果が無効になったわけじゃない。チェーン1のニードルの効果で俺が手札に加えるのは2体目のツインボウ。フィールド魔法、G・ボール・パークのもう一つの効果を発動。俺のフィールドの昆虫族モンスターが相手の効果で墓地に送られた時、墓地の昆虫族通常モンスター1体を特殊召喚する。キラー・ビーを特殊召喚。そして2体目のツインボウを特殊召喚! 更に俺は1体目のツインボウとキラー・ビーの2体をリンクマーカーにセット。召喚条件は昆虫族モンスター2体! サーキットコンバイン! 来い!《甲虫装機ピコファレーナ》!」

 

《甲虫装機ピコファレーナ》

リンク・効果モンスター

リンク2/闇属性/昆虫族/攻1000

【リンクマーカー:左下/右下】

昆虫族モンスター2体

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがリンク召喚に成功した場合、手札を1枚捨て、このカード以外の自分フィールドの昆虫族モンスター1体を対象として発動できる。デッキから昆虫族モンスター1体を選び、攻撃力・守備力500アップの装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。

(2):自分の墓地の昆虫族モンスター3体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。

 

「リンク召喚に成功したピコファレーナの効果を発動! 手札1枚を墓地へ送り、ツインボウにデッキから昆虫族モンスター1体を選び、攻撃力・守備力500アップの装備カードを扱いとして装備する! 俺が装備するのは《応戦するG》だ!」

 

B・F-早撃ちのアルバレスト(+応戦するG) ATK1800/DEF800→ATK2300/DEF1300

 

「そしてピコファレーナのもう一つの効果を発動! 墓地の昆虫族モンスター3体をデッキに加えてシャッフル。そしてデッキから1枚ドローする! 墓地のキラー・ビー3体をデッキに戻して1枚ドロー!」

―――これでG・ボール・パークの効果で再度展開できるということか。

「……これは良いカードを引けた! 魔法カード《蘇生の蜂玉》を発動!」

 

《蘇生の蜂玉》

通常魔法

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分の墓地の「B・F」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの昆虫族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターは次のターンの終了時まで、戦闘・効果では破壊されない。

 

「蘇生の蜂玉の効果で俺は墓地のアズサを特殊召喚!」

「っ、チューナーをまた……!」

「レベル3のツインボウに、レベル5のアズサをチューニング! 再び舞い降りろ! レベル8、B・F-降魔弓のハマ!」

 

 蜂特有の羽音を響かせながら、ハマが再度戦場へと舞い降りる。一度敵とみなした相手には容赦なく襲い掛かる。真九郎の【B・F】もとい昆虫族モンスターたちはしっかりと狙いを遊希に見定めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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