ぬらりひょんの孫 ~桜舞い、龍の如く!~   作:あこ姫

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どーもです。
本編すたーと!なのです。


第一幕  少女、転生

 いきなりですが、ここで質問。

 

「皆は『転生』の存在を信じますか?」

 

 ……通常だったら、「そんなの漫画とかの創作での出来事でしょ? 現実でそんなのあるわけないじゃん」って感じで終わるだろう。

 余程の事がない限り、誰だってそうだろう。

 私・龍宮咲桜もそう思う。

 ……いや、違うな。()()()()()()()()()()()()()余程の事が無い限りそうなハズなのに、そうじゃない。

 何故かと聞かれれば、「余程の事があった」と答える。そう、あれは(たぶん)先週の話である。

 

 

「サク、放課後ヒマだったらどっか遊びに行かない?」

 

 学校の授業が終わり、放課後。友人である水無瀬真希奈が話しかけてきた。

 

「ゴメン。ちょっと用事あるし、ムリだわ」

 

 私はやんわり(のつもりで)誘いを断る。それを聞いた真紀奈は誰がどう見ても超わかりやすい不服な表情だった。

 

「……またジャンプ買いに行くの?」

「…………なぜバレたし」

「いや、毎回月曜日に誘うと断ってんじゃん。サク」

「察してるんなら、誘うなし。マキ」

「いやぁ……今回こそは大丈夫かなって」

「……バカだ。コイツ。それくらい察してくれ」

「バカはないでしょう。バカは。粘り強いと言って」

「訂正。マキは『諦めの悪いバカ』だな」

「ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!」

 

 私の指摘に項垂れるマキ。

 

「これ以上コイツの相手してんのは時間の無駄だ」

 

 そう判断した私は絶賛凹み中のマキを放置して書店へと急いだ。

 高校から最寄りの書店までは徒歩10分くらいである。道中には横断歩道があってそこを使えば徒歩3分まで短縮できる。通常なれば横断歩道を使うだろうが、地元民はその横断歩道を使わない。

 それは何故か。理由は簡単。

 

「その横断歩道で交通事故が頻繁に発生し、沢山死亡者が出ているから」

 

 故に人々は遠回りでも周辺の歩道橋を利用している。その横断歩道を使うのは余程の命知らずだけとなっていた。

 私は急いでいた故にあろう事か「死を呼ぶ横断歩道」を利用した。

 

 その結果、私は…………青信号で渡った瞬間、暴走したトラックに撥ねられた。

 どうやらブレーキが故障して止まらなくなっていたらしい。

 結果は言うまでもなく即死だった。そして私の意識は薄れて闇の中に誘われて行った。

 

 

 

 次に私が目を覚ましたのは何とも言えない不思議な空間だった。

 

「お、目を覚ましたか? 娘」

「え、は、はい…………」

 

 私は戸惑いつつも話しかけてきた女性に答えを返す。

 

「えっと、ここは……? それに貴女は……?」

「ふむ……。随分と“てんぷれ”な質問じゃの。まぁ良い。

 先ず、ここは妾の精神空間じゃ。で、妾は羽衣狐・六華(りっか)という」

「精神空間…………羽衣狐・六華…………」

 

 私は六華さんの答えに考える。

 あれから死んだ私はどうやら天国若しくは地獄に送られず、ここに送られたようだ。そういえば、なんか体が透けているような気がしないでもない。

 うわ、これってまるで二次創作にありがちな転生フラグじゃないか。

 まぁ、それは一旦置いといてだな。

 羽衣狐…………。聞いたことがあるな。あ、あれだ。私が好きな漫画・「ぬらりひょんの孫」の登場キャラじゃないか。

 でも、あの作中の羽衣狐と六華様が同一人物(?)なのかな? よし、ちょっと聞いてみるか。

 

「あの、六華様。ひとついい?」

「ん、なんじゃ?」

「六華様の息子さんは安倍晴明で鵺だったりしないよね?」

「おお、良くわかったな。そのとおりじゃ」

 

 …………ビンゴじゃん。私の推測大的中だよ。うわぁ、マジか……。

 

「娘、何を考えているか知らんが、妾の話を聞いてはくれんか?」

「あっ…………はい」

「こほん。では単刀直入に言う。娘よ、お主に妾の本体がいる世界に転生して妾の息子……安倍晴明を止めて欲しい」

 

 えっと、つまり、私がぬら孫の世界に転生するって事だよね……? 

 ……………………。

 考えるまでもないよね。うん。

 

「了解。その依頼受けさせてもらうよ」

「おお。引き受けてくれるか。すまない、感謝する」

「で、私は向こうの世界ではどんな感じに…………?」

「奴良組・二代目奴良鯉伴の娘じゃな」

「あ、そうなんだ。ありがと」

 

 奴良鯉伴の娘……。ってことは、原作主人公・奴良リクオとは兄妹か姉弟になるってわけか……。

 

「おっと、忘れるところじゃった。娘よ、転生にあたって何か希望はあるか?」

「希望……」

「うむ。強さとかの類じゃな」

「龍の力も使える半妖で。あとは珱姫の治癒能力も使えると有難いかな」

 

 保険はあった方がいいよね。龍の力は私の苗字が「龍宮」だったし、そのつながりの思いつきだけど。

 

「そうか……。それくらいなら容易いから構わんよ。了解した」

「有難うございます」

「あ、それとお主が使う武器は向こうの世界で齢3つになった時に宅配便で送るからの」

「了解です」

 

 了承するものの、心の奥底では「宅配便でかよ……」と突っ込む私であった。

 

「それでは、そろそろ時間じゃ。転生作業を始めるぞ。娘よ、そこの魔法陣へ」

「あ、はい……」

 

 六華様に促されるまま、私はちゃぶ台の真横にある魔法陣へ移動する。

 

「準備は良いか?」

「はいっ!」

「そうか。では最後に一つ妾に教えてくれんかの?」

「…………? 何か?」

「お主の名前じゃ」

「私の名前は咲桜(さくら)……龍宮 咲桜(たつみやさくら)

「咲桜か……。良い名じゃな。では咲桜よ。お主の人生に幸があらんことを…………」

 

 六華様の言葉の後、魔法陣が眩く光り、私の意識は再びフェードアウトした。

 

 

 

「お、目を覚ましたか、龍桜菜(りおな)

 

 目を覚ました私の上には父親である鯉伴様がいた。そうか、もう転生後の世界なのね。

 私の名前は龍桜菜。奴良 龍桜菜(ぬら りおな)というのか。結構漢字で書くとメンドそうな気がする。あくまでカンだけど。

 いつまでも寝ているわけにもいかないので、私は起き上がろうとしたが、うまく起き上がれない。どうして……? 

 

「おいおい、赤ん坊が無理すんなって。ほら起きるなら、俺が抱いてやるから」

 

 そういって、父さんは私を抱き上げる。そして、散歩がてらなのか、私を抱っこしたまま、屋敷内を歩いていた。

 途中、鏡で私は自分の姿を確認することができた。……で、結果的に驚愕だったよ。

 もう当然でしょ。だって転生前は高校生だった私は今は0歳の赤ん坊なんだもん。

 驚かないほうが可笑しいって。転生だし有り得る話だけども! 

 ……て事は武器が届くのは3歳になった頃なのね……。随分先かぁ……。大丈夫かな……。マジで。

 こうして私・龍宮 咲桜改め、奴良 龍桜菜の転生ライフが幕を開けた。

 




はい。いかがだったでせうか。
キャラ崩れしてねぇといいけど。
もう転生物初だしね。
上手く出来てるか超不安だわwww
こんな拙い文章ですが、お付き合いしてくれると嬉しい・・・・。
更新自体も不定期間違いなしなのでその点もご了承頂ければな・・・・。と。

では、いつになるかわからない第二幕でお会いしませう。
ではでは。
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