約半年ぶりの更新です。
半年に一度くらいの更新になるかもですがよろしくお願いしますm(_ _)m
私が奴良龍桜菜となってから早いものでもう3年が経過していた。って、ことはもう3歳な私である。
前にも言ったけれど、今年は私の刀が届くらしい。宅配便で。
いや、嬉しいんだけど……何故に宅配便なんだ? 怪しまれないようにするためなのか……其処らへんは知らないけど。
…………で、その刀だが、昨日届いた。うん。宅配便で。
で、ビックリしたのがその刀を届けてくれた人? があの鬼童丸さんでした。
いやぁ、びっくりもびっくり。玄関の戸を開けたらいきなりだもん。叫び声上げるところだったが、なんとか抑えた。バレたらなんか厄介そうだし。色々とね。
その後、そのまま鬼童丸さん……師匠に基礎を教えてもらった。
師匠は見た目的に厳ついおじーちゃんなんだけど、教え方も丁寧で、こちらのペースに合わせた指導方法だったし。正に師匠さまさまである。その妖選大当たりだよ! 六華様!
茨木童子だったら…………考えたくもないな。絶対、スパルタ指導決定だろ…………。声はイケボなんだけどね。私は即逃げだな。うん。
で、桜の意匠が施された刀と龍の意匠が施された刀があって、自分で銘を決められるらしい。
なので桜の方を「
特別な仕様らしいが後々判明するだろう。
取り敢えずは、師匠を超えるとはいかなくても、互角までにはなんないとね。修業だ、修業。
父さんやリクオ達には勿論内緒だ。あ、特におじーちゃんと狒々には気付かれると色々マズイかも。過去に対戦済みな意味で面識あるかもだし、気をつけないと。
で、なんやかんやであれから2年の年月が経過してもう私も5歳である。
え……? 「色々と端折りすぎ!」……?
……だって、仕方ないじゃん。特筆する事無かったし。
昼間はフツーの幼稚園児として生活。そして夜は師匠と修行。
……偶に茨木童子だったり、しょうけらさんのイケメン'sも来てたな。
茨木童子に自分が使用する畏、『
本人曰く、「相性がいい」とのこと。
その過程は想像通りというか、なんというか。スパルタでした。でも、不思議な事に「逃げ出したい」とか思わなかったね。
上手い事、煽りに乗せられたかは知らないけど。対抗心剥き出しで臨んだら、あら不思議。習得どころか改良技まで生み出しちゃったよ。
『鬼太鼓桴"仏斬鋏"・一重』。
「一重」の名の通り、通常二本の刀で使用する技を一本の刀で繰り出せる様にした技。
威力も本家本元と互角くらいかな。元祖曰く、「及第点」らしい。手厳しい……。
しょうけらの時は主に私自身の治癒力と『紫桜』との相性について。
しょうけらさんに見て貰ったところ、どうやら私の持つ祖母譲りの治癒力と『紫桜』の相性は良かった。
大体は相性が悪く、複合出来ないらしいとのこと。
『複合』は簡単に言ってしまえば、「刀に能力を流し込んで能力を増幅させて発動させる」こと。
なのでついでに「複合」の基礎を教えて貰った。基礎を一通り習得したその後は「自分で調整」らしい。
しょうけらさん曰く、
「天からの祝福は人其々である為、個々で昇華させるべき」
とのことなので、「
そして、毎日夜の日課だった(内密の)修行は昨日の師匠との一対一を持って終了した。
組手の結果は師匠の勝ちだった。惜しいところまでは行ったんだけどな……。やっぱり師匠強いわ。
組手の後、
「ここまで来れば並の雑魚に遅れは取らんだろう。だから、後は自身で昇華させろ。お前の成長楽しみにしている」
と師匠は言っていた。上等だよ。今度は敵同士になる序でに私のことも忘却しているだろうけど絶対に鼻明かしてやんよ。
と、こんな感じ。別にフツーじゃん。
さて、私は今、天気も良いので庭の縁側で日向ぼっこしている。マジでこの瞬間は至福の時だよ、全く。
そういうのは前世からの共通の思いだ。転生したって変わらない。
あ……やば。ちょっと眠たくなってきたかも。この暖かさってのはいつも眠気を誘ってくれる……。
「……ってば!」
……? 誰か私を呼んでる…………。
「龍桜菜ってば!」
私を呼んでいたのは私の双子の弟で原作主人公の奴良リクオだ。その後ろには父さんもいる。
「あ、リクオ。どうしたの?」
「『どうしたの?』じゃないよ! また眠りかけてたよ? 風邪ひいたらどうすんのさ!」
「あはは…………ゴメン。で、リクオは父さんとお散歩?」
「うん! ちょっと其の辺まで」
「そっか。気をつけてね」
「わかってるって。龍桜菜も眠くなったら―」
「ハイハイ。わかってるって」
「じゃあ、行ってくるね!」
「うん。行ってらっしゃい」
リクオと会話を交わした後、リクオは父さんと散歩へ出かけて行った。
私はもう少し日向ぼっこしていたかったので、そのまま縁側に座っていた。
庭のヤマブキが綺麗に咲いている。そっか……もうそんな季節か。
私とリクオが5歳になった年……。そしてヤマブキの咲く季節……。
…………っ!
なんだろう、凄くイヤな予感。
ぞくり。
そして今までで感じた事のない悪意に塗れた畏。まさか、父さんの身に何かあった……?
こうしちゃいられない。私は羽織を身に付け、隠してあった「紫桜」と「華蕾」を腰に付け庭にあった草履を履いて、リクオ達の後を追った。
しばらく走ってお寺の辺りでリクオと出血多量で横たわる父さんを発見した。
。
リクオはまだ、この状況を飲み込めていないようだ。
「リクオ!」
「……龍桜菜! ねぇ、お父さんどうしちゃったの?」
「リクオ、私と同じ位の女の子っていたの?」
「え……? うん。さっきまでいたよ? 『妾は待ちかねたのじゃ、この刻を』とか言ってたけど」
……やっぱり、羽衣狐動き出してたか。
でも、父さんは絶対に死なせはしない。……それだけは
「リクオ、おじーちゃん呼んできて。居なかったら狒々、牛鬼でも誰でもいいから!」
「うん! わかった!」
リクオは私の頼みに応じ、本家の方向に走っていった。
リクオの姿が見えなくなったところでさて、こっちも始めるか。
「父さん、私の声が聞こえる? 聞こえたら返事して!」
「……その声、龍桜菜……か……?」
「そうだよ、父さん。待っててね。今から
「待て……俺の治癒力でもこの傷は治らないんだ。だから……下手に使えばお前が……」
「『私が死ぬ』ってか。父さんはそう言いたいのね」
「どのみち俺はそんなに長くは無ぇ…………。だから……」
「『母さん、それに私達が無事に生きてればいい』ってか……。巫山戯んな! クソ親父が! 」
「…………!? り、お、な……??」
「テメェが死んだら哀しむ人が沢山いるのは知ってんだろ? だったら、一つ位運命に逆らってみろよ!」
「……………………」
「父さんがなんと言おうともこの傷は絶対に治す!」
私は断言し、父さんの傷口に手を当てて治癒力を流し込む。
が、傷が塞がらない。治癒力が弱いのか……?
だったら…………。
私は腰から紫桜を抜いて治癒力を刀に込める。
「父さん……少しばかり痛いかもだけど、我慢して」
「え……!? 龍桜菜、お前一体何を……!?」
「複合・治癒合錬」
私は紫桜を父さんの傷口に突き刺す。
だが、傷口に呪詛が組み込まれていたらしく、その呪詛の勢いは増していた。
このままだと、父さんの畏は直ぐに枯渇して死に至るだろう。
まずはこの呪詛を解除しないと…………でも、一体どうすれば……?
「《我の能力を使え》」
…………? この声一体何処から……???
「《お前の腰の刀だ。それに込められている能力を使え》」
腰の刀……? それって華蕾のこと……?
「《ああ、そうだ。それには我……龍の能力が備わっている》」
龍妖怪の能力…………。そうか、そういうことか。
私はもう一つの刀・華蕾を腰から抜いた。
「解呪法印」
華蕾を地面に突き刺す。すると、父さんの真下に魔方陣が顕現し、呪詛がみるみる浄化されていく。
これなら行ける…………!
私の予想はあたっていた。阻むモノが無くなった状態での「治癒合錬」によって物凄い速さで父さんの傷口は癒えて、塞がっていく。
傷口が塞がり畏の治癒をしていた頃、リクオがおじーちゃんを連れてきたようだ。それと同時に私はふらっと倒れかけてしまう。
「大丈夫か……龍桜菜」
「あ、おじーちゃん。来てくれたんだ」
「全く、リクオが血相かかえて来るもんだから何事かと思ったぞ」
「取り敢えず、父さんのこと、お願い。私が大体の傷は治したから……」
「ああ、わかった。後のことは任せろ。龍桜菜はゆっくりと休め」
「うん。そうする……」
その後、私の意識は闇に堕ちていった。
続く。
何気にチート化していく主人公。
その気になれば鬼童丸の技とか使えたりするんじゃないかなwwww
今回初登場のオリジナル技
複合・治癒合錬(ふくごう・ちゆごうれん)
紫桜で使用する治癒技。
祖母譲りの治癒力を紫桜に流し込んで使用する。
そのままで使うよりも治癒力が高くなる。
更に龍の能力で増幅させることも可能。
その反面、多大な畏を使用するので、多用は出来ない。