ハンコックがビッグ・マム 作:エロエロの実
ボア・ハンコックは気高く美しい少女だった。彼女を奴隷にした天竜人は彼女を大変気に入り、毎日のように心行くまで犯し続けた。犯されたボア・ハンコックはプライドがズタズタに引き裂かれた。天竜人の前でこそ戦士の表情を保ったが、夜には毎日枕を濡らした。その度、この屈辱を死という形で返してやると思っていた。自由の身となり、妹を救い出し、天竜人を殺すタイミングを伺っていた。チャンスをつかむためには強くならねばならない。そう考えて誰も見ていない中で修行もしていた。
変化が起きたのは奴隷になって1年が経った時。ハンコックは妊娠してしまったのだ。天竜人はいつもゴム無しで中に出していた。ハンコックもいつかはこうなるかもしれないと思っていたが、本気で男を憎み続ければ妊娠しないかもしれないと淡い期待も抱いていた。それが砕け散ったのだ。
ハンコックは悩んだ。天竜人の子など産みたくない。しかし、殺していいものかどうか。子どもがプラスに働くという計算もあった。ひょっとしたら妊娠中は暴行が減るかもしれない。子どもを産めば奴隷から妻に格上げされるかもしれない。
しかし悩みは無駄に終わる。天竜人は胎児を降ろすように命じたのだ。そして、降ろした当日にも行為を行った。ハンコックはとても苦しい思いをした。しかしその苦しむ表情が天竜人を喜ばせてしまい、ハンコックがやめてやめてと叫ぶほど行為は激しくなった。
その日以降、ハンコックは行為中にも涙を流すようになった。ただうつむき、涙を流しながら行為を受け入れる。喘いだりはしない。しかし、この反応は天竜人にとっておもしろくなかった。気高い人間を屈服させた瞬間は心地いいが、屈服した後の人形を苛めてもつまらない。そういう思考回路だったのだ。
天竜人は変化を求めて媚薬を使うことにした。感度を上げる薬、性欲を増す薬、肉体を活発にする薬。ハンコックは無理矢理飲まされて、無理矢理男を求める体にさせられた。そして、その体で散々遊ばれた。半年もすると再び妊娠し、再び降ろされる。余興に悪魔の実を食わされ、水中脱力行為なるものもやらされた。身も心もボロボロになるハンコック。頭痛、腹痛、咳、嘔吐、便秘、痙攣、下痢、眩暈、上げればきりがない体の不調。過食気味になり体が巨大化を始める。
しかし、ハンコックが衰弱死することはなかった。医師のアンドリューが体調によって薬を減らしたり滋養のつく食料を与えたりして生かさず殺さずの状態を維持していたからだ。この医師はハンコックの悩みを聞いて励ましたり、妹に会わせたりすることもあった。それは天竜人の奴隷を自殺させないためだろうと、ハンコックは予想していたが、アンドリューは無能な天竜人と違い、強く賢く顔もいい人間だったので、地獄の中ではアンドリューと話をしている方がマシだった。
しかし、ある日ハンコックは見た。天竜人は飽きた女を下界に捨てる。これはままあることで、ふつうの女は故郷に帰る前に死ぬか再び奴隷になってしまう。そういう女達に対し、アンドリューは金銭を渡し、無事に返る方法を丁寧に説明していた。奴隷に対する優しさは演技ではなかったのだ。ハンコックは地獄の中に希望を見出した。
ハンコックと行為をした男は、膣や唾液を通じて薬の効果を受ける。つまり、天竜人の側も体調を崩しやすくなっていた。この状況を上手く利用すれば天竜人が女遊びを辞め、自分たちを下界に捨てるかもしれない。ハンコックは嬉々としてアンドリューに相談しに行った。
「しゅ、主人様、についてですけど」
天竜人には憎しみしかないが、作戦の都合上ご主人様と呼ばねばならない。
「なんだい?」
「わ、私達と行為をすると、その、体調を崩されるようです」
「そのことか。私も気に病んでいた所だよ。体調を治せと言われているが、行為を続ける限り治りそうにない。どちらかを諦めてもらわないと」
「け、健康第一に決まっています! しっかり治していただくためにも、休養を取っていただいた方が」
「そうだね。君は優しいね。私からも言ってみるよ」
「は、はい! ありがとう、ございます!」
何がどうなるかよく分からない。しかしアンドリューは優しそうに笑っていた。
その日の夜、ハンコックはいつものように媚薬漬けで待機していた。しかし天竜人はいつまで経っても来なかった。代わりに、アンドリューが来た。
「君の言った通りになったよ。しばらく休養を取っていただく。薬漬けの女達も手放すと言ってらした」
「よ、よし! やったああああああああ!」
大喜びするハンコック。他の女奴隷達も事情を知り、泣いて喜んだ。
アンドリューは女達に安全に故郷に帰るための方法を説明し始めた。シャボンのゴンドラ、ボンドラに乗ってレッドラインを降りるには、本来は政府の許可が必要。しかしボンドラを管理しているのは一般人なので、泣き落としや体で交渉が通じる。特に不細工なおっさん、フッハイ所長がいたらチャンス。かっこいいと褒めて頬っぺたにキスでもすればすぐに許可してくれる。
降りた後は海兵を探す。最も安全なのは海軍のガープ、青雉、つる、センゴク、またその部下を見つけて頼ること。常駐している海兵としてはヒトイイネ大佐がいる。彼を見つけて事情を話せば、ガープ等が来るまでしばらく匿ってくれる。海兵が見つからない場合でも、海賊でも白髭か赤髪ならば故郷に送ってもらえる可能性がある。いずれにせよ故郷に送ってもらうまで迷惑をかけるので、体で払うか金銭を与えるといい。
そう言ってアンドリューは1人に10万ベリーずつ渡していく。やはりアンドリューはいい男だったのだ。顔もいいし能力も高いが、心も清い。天竜人の命令には仕方なく従っていただけで、優しい医者としての姿は本物だったということか。
女達はもうホの字である。媚薬で性欲が高まっていることもあって、女達はアンドリューに抱きついて、口々に体でお返ししたいと言う。ハンコックもそういう女に混ざりたい気持ちになったが、堪えた。プライドがあったからだ。
女達が嬌声を上げる。今までとは違う。自ら進んで男を喜ばせる。アンドリューもまんざらでもない様子。ハンコックはそれを長々と見せ付けられた。混ざればよかったと後悔した。媚薬で性欲が増しているのだ。見るだけで我慢というのはしんどい。ついつい、自分の股に手が伸び、慰めてしまう。それがまた性欲を増してしまい、苦しくなるのだが。
ハンコックは、数時間耐えた。媚薬の効果もあり、女達は燃え上がった後に、泥酔したように眠った。ハンコックの妹達も眠っている。アンドリューは少し疲れた表情だが起きている。この状況ならば、誰かに見られることはない。
「よ、喜べアンドリュー。わらわが褒美をくれてやる」
ハンコックは顔を真っ赤にしながら、アンドリューに近づいた。これまで散々汚されてきたというのに、まだ羞恥心があるとは。ハンコックは自分のことながら不思議に感じた。
ドクドクと胸が高鳴る。明らかに薬の影響とは違う。女の体が男を求めている。しかし、ハンコックは強がる。
「く、薬で苦しいのだ。早く慰めてくれ」
「いいだろう」
アンドリューは男の顔になっていた。医者の演技とも少し違う。ハンコックはそのことに勝ち誇ったような。気持ちになる。先ほどの女は本当のアンドリューを味わえなかった。本気で見られていないからだ。自分だけがアンドリューの心をつかんでいる。そんなことを考えた。
「えっ、おい」
ところが、アンドリューは指で慰めるだけだった。非常に上手い指ではある。女性を第一に考えたやさしい手つき。だからこそ来る深い快感。下手くそな天竜人の腰フリなんかとは比べ物にならない。しかし、女が求めているのは、明らかに男の物。なのに何故指なのか。
絶頂するハンコック。頭の中が真っ白になる。しかし、まだダメだ。眠気を抑え込む。
「はひ、はひ、はひ。つ、次は、それで……」
ハンコックは立派なものを指差す。しかし男は首を横に振った。
「な、何故! まだ元気ではないか!」
「その前に、お前達姉妹に言わねばならんことがある」
「なんじゃ?」
「お前達は、海賊だ。だから、故郷に返すことはできない」
「えっ」
ハンコックは頭の中が真っ白になった。
アンドリューが形式的な説明をする。海賊の罪はなくならない。解放できない。そもそも捕まえるのが仕事。等々。理屈はそうなのかもしれない。だが、ありえない。そんなことがあってはならない。ハンコックはアンドリューの優しさに掛けた。アンドリューはそれに応えた。応えられるだけの能力と胆力があった。ハンコックは散々己をいたぶった敵を認め、己の体を預けてもいいとさえ思った。にも関わらず、状況が何も進展しない? やっと解放されると思ったのに? こんな結末、認められない。
「ア、アンドリュー。そなたの言い分は分かった。しかし今日は、めでたい日じゃ。細かいことは忘れて重ね合おうではないか」
「いいのか?」
「も、もちろんじゃ」
ハンコックは今日、地獄から抜け出す気になっていたのだ。希望を知ったからこそこれ以上の我慢はできない。ならば、今日、自分の体を使い、この男を堕とす。
ハンコックは己の全てをかけて、喘ぎに喘いだ。羞恥心を捨てて全力で快感を求め、全力で奉仕した。男もまた、上手かった。だから、今までとは隔絶した心地よさが全身を巡った。この時間がいつまでも続けばいいと思うほど、男に夢中になった。
夜が明ける。元奴隷の女達は天竜人に正式に解雇され、屋敷を出る。嬉々としてボンドラへ走っていく。
しかしボア姉妹は、屋敷の中にある牢に送られ、逃げることはできなかった。
「許せぬ。許せぬ。あの男。わらわの体を、心を弄んだ。アンドリュー、貴様を必ず殺してやる」
ハンコックはアンドリューを睨みつけ、そう宣言するのだった。
その日以降、ハンコックの性行為は少なくなった。牢の中にいるからだ。しかし完全にゼロではない。時折看守に犯される。アンドリューは時折見回りに来て、そんな看守を罰していた。
ハンコックは媚薬の投与がなくなったが、薬が抜けるのに時間がかかる。快感の記憶もある。特にアンドリューと全力で交わった、全身が震えるような快感。あれが鮮明に焼きついている。だから時折思い出したように性欲が爆発して、どうしようもならなくなる。手を股に伸ばし、慰める日々。誰でもいいから、男が欲しい。そう思えるくらい大きすぎる欲情だった。