怪奇 ハタ人間VS配管工兄弟   作:ガリュウ432

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2話 異世界の姫?

あ・・・。

 

「あれ・・・?」

 

ふと、彼女はそこで目を覚ます。

彼女は白いドレスを身にまとい、正直、現代には合わない格好をしていた。だが、ここはパライソタウン。容赦なく突如として現れた彼女に、ハタ人間が襲いかかる。

だが・・・。

 

「い、いや・・・!来ないでぇッ!!!」

 

パキパキパキイッ!

カキインッ

 

絶対零度とも呼べる空間が、そこに現れたのだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

午前10:30 現在地:橋

 

どこに行こうか。

 

A、ショッピングモール

B、学校

C、自由に探索する☜

 

「少し危険かもしれないが、この辺りをうろついてみようか。」

 

「いいね。紫杏ちゃんもあまり離れないようにね。」

 

「わかりました。」

 

敬語は抜けないか・・・。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ー島の内陸ー

 

この辺は内陸か。心なしかハタ人間が少ない気もする。

 

「・・・なんか・・・、少し体が凍える気も・・・。」

 

「紫杏ちゃんも?僕も実はさっきから・・・。」

 

「ああ。なんか、この辺りは寒い。今はそんな時期じゃない。」

 

夏だからな。

・・・でもこの辺りだけ寒いのも事実だ。

 

「あっ!兄さん!紫杏ちゃん!あそこ!」

 

「ん?・・・なっ!?」

 

「なんですか・・・これ!?」

 

ルイージが指さしたのは洞窟。だが明らかにおかしいところがあった。

凍っていたのだ。氷の洞窟。壁も床も天井も全てが凍結している。

 

「中は真っ暗だな・・・。・・・ん?」

 

洞窟の中にほんのりと薄い青の光が。

そこを頼りに手元で火を付け、洞窟を降りる。

 

「・・・今どうやって火を?」

 

「手からこう。(ボッ」

 

「あなた達も普通じゃないですね・・・。」

 

「まあね。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

最下層についた。

降りてくる途中でわかったが、凍っていたのは全てハタ人間。

ま、溶けても結局やられるだろうけど。

 

「・・・っ!?あ、あなた達は・・・!誰ですか・・・!?」

 

「ああ、僕達はこの島の人だよ。(厳密には違うけど。)安心して。」

 

「そ、そう・・・ですか・・・。・・・ですが、私には近づかないほうが身のためです。ここはお引き取り下さい。私なら大丈夫ですから・・・。」

 

「いや、そういうわけにも行かないんでな。」

 

お、敬語が。

 

「ここら一体は非常に危険だ。このあたりの氷が君の仕業だとしてもキリがない。私たちと同行しないか?」

 

「いや・・・、そんなわけ・・・には・・・ぐっ!?」

 

ドサッ

 

「ちょ、君!」

 

トトトトッ

 

「ルイージ!行くな!」

 

クルッ

 

「え?」

 

カキイッ

 

俺達の前に氷の壁が!?

くそ!ルイージがあいつのそばに!なにかやばい気がする!

 

「構えろ!ルイージ」

 

「う、うん。」

 

ムクリ・・・

 

「ヤレヤレ・・・。ジクウノハザマニノミコマレタセイデ、『マサカイチジテキニオモテニデルトハナ・・・。』ダガ・・・、ドンナケイイデアレコノコノネムリヲサマタゲルモノヲイカスワケニハナラン・・・。」

 

グアアアッ

 

「・・・な、何だ・・・!?この凄まじい負のパワー・・・。いや・・・、『負』というよりは『孤独』・・・『寂しい』・・・?」

 

「コノコニコドクヲアタエルモノヨ!ホロビルガイイ!」

 

「くそ・・・!ここからじゃ助けにも行けねぇ!」

 

「・・・マリオさん。ルイージさんを信じましょう!」

 

「紫杏・・・。・・・・・・。ああ!」

 

ーVS 謎の姫ー

 

ヒュオオオオオオ・・・

 

「か、彼女の身の回りに氷が!?」

 

ー『アイスアロー』ー

 

シュシュシュッ!

 

頭上から氷の矢!?

 

「甘いよ!」

 

ー『サンダーシールド』ー

 

バリバリバリィッ!

 

パシュンッ

 

電気の力を利用し、アイスアローを跳ね返す。

 

ザンッ!

 

「クッ!ヤルデハナイカ・・・!」

 

(・・・この子・・・。本当に人間なのかな・・・?)

 

ー謎の姫は大きく力を貯めたー

 

「ッ!!!マズイ!」

 

「そんなこと!させないよ!」

 

ーブレイジングサンダーー

 

ズッドォッ

 

バリバリバリィッ

 

ドッガアアアアンッ

 

「アアアアアアアア!!!!!!」

 

ー勝利!ー

ー120の経験値を取得ー

ールイージ Lv.3に上がった!ー

 

「ふう・・・。なんとか勝てたけど・・・。」

 

「アアアアアアアア!メザメテシマウ!!コノコガ!コノコガメザメテシマウ!」

 

「!?」

 

「ニンゲンヨ・・・。ワタシハコノコノチカラトキオクヲモチサル・・・。ソレガコノコノタメダカラ・・・。」

 

「な、なにを・・・。」

 

ズゴゴゴゴ・・・!

 

「くっ!?なんだ、このパワー!?」

 

「マリオさん・・・。なんか、アタシ・・・、悲しくて、・・・寂しくて・・・。」

 

「紫杏・・・!?なるほど・・・、ある意味負のパワーって奴か・・・!」

 

「な、なにこれ・・・?」

 

「ニンゲンヨ・・・。セキニンヲトッテモラウゾ・・・。」

 

「せ、責任だって・・・?」

 

「・・・コノコヲ・・・、私の妹を・・・、よろしく・・・」

 

ドサッ

 

最後だけ・・・、はっきりとした口調だった。

この子の中には別の人格がいるのか・・・?

 

ムクリ

 

「あ。」

 

「え・・・。あ・・・。イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」

 

「!?ちょっちょちょ・・・、ええーとさてえーと、落ち着いて落ちいて」

 

「お前が落ち着けルイージ。」

 

「うん。」

 

「あ、あなたは・・・?」

 

「ああ、僕はルイージだよ。あそこにいるのが僕の兄さんのマリオと、訳あって一緒に行動してる紫杏ちゃん。」

 

「あ、あなたが・・・。私を救ってくれたんですか・・・?」

 

「ま、まあそういうことになるのかな?」

 

「あ、ありがとうございます。私、サラっていいます!」

 

その子はさっきまでとは全然違う態度で少し、照れ臭そうに話す。

だが、

 

「・・・、あ、あれ?な、名前以外思い出せない・・・!?私なんでこんな所に・・・!?」

 

「お、落ち着いて。ひとまず、この洞窟から出ようか。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「つまり自分のこと以外思い出せないと・・・。」

 

「ええ、気づいたらここにいて・・・。私、一応魔族なんですけど・・・。」

 

「まあその類じゃなきゃあんな氷の攻撃出せんわな。」

 

「ただ、旗は刺さってないしハタ人間という訳でもなさそうだな。」

 

紫杏が話す。

 

「ハタ人間・・・、というんですね、あの人間たちは。」

 

「・・・どうだいサラちゃん。一人でいるより、僕達と行動しないかい?そっちの方が安全だと思うよ。」

 

「(戦いたくないけど・・・。でも・・・、救ってくれたルイージさんのためにも・・・!)はい!宜しくお願いします・・・//」

 

この子・・・。ルイージと話す時だけ顔を俯かせて赤らめてるなぁ。

 

ーサラが仲間になりました。ー

 

「でも・・・、あれだね。このままずっとサラちゃんが氷の力を使える魔族っていうだけの記憶しかなかったら不便じゃないかな?」

 

「そう・・・なんです。私も、絶対に忘れてはいけない何かを忘れている気がして・・・。」

 

それを聞き、しばし考えつつ歩く。

すると紫杏が、

 

「ひとまず落ち着ける拠点を見つけましょう。そこからまた、あの洞窟に行ってみませんか?」

 

「そうだな。洞窟になにかサラに関する情報があるかもしれないな。そういう感じでいいか?」

 

「僕は構わないよ。サラちゃんは?」

 

「私も大丈夫です。」

 

ーーーーーーーーーー

 

午前11:30

 

どこに向かおうか

 

A.街を探索☜

B.学校

C.自由に探索

 

「拠点になる所を探すために街を探索しよう。」

 

「でも少し危険じゃない?」

 

「だから、まあ危険時は救いに行くが、基本的には自分の身は自分で守る。これでお願いね?」

 

「はい。」

 

「分かりました。」

 

サラと紫杏が答える。

 

(※アドバイス!※)

しっかりと仲間編成をしておきましょう!

注意点として、マリオとルイージはパーティから外せません。

残り3人の枠を考えましょう。

 

「じゃ、出発しようか。」

 

ぐぅ〜・・・。

 

「今の・・・、サラちゃん?いや、紫杏ちゃんも・・・?」

 

二人共顔を赤らめている。

 

「ふむ。仕方ない。腹の足しになるかはわからんが、これでも食べておきな。」

 

マリオは食料を手渡す。

 

「・・・、あの、マリオさん。」

 

「ん?なんだ?」

 

「これ・・・、キノコ・・・ですよね。」

 

紫杏が困惑。

 

「キノコを生食は・・・、不味いのでは・・・。」

 

「サラちゃんは躊躇せずに食べてるけど・・・。」

 

「魔物なので多少は・・・。」

 

そういう問題か?

 

「ま、それは生食しても大丈夫な奴だ。腹持ちもいいから、食べときな。」

 

「わ、分かりました・・・。むむ・・・。えい!なるようになれ!」

 

パクッ!

 

「・・・美味しいですねコレ。」

 

「うちの地域の特産品だからね。気に入ってもらえるとありがたい。」

 

(※アドバイス!※)

食料の量には気を付けましょう!最初の内はマリオの持つスーパーキノコで何とかなりますが、だんだんと賄えなくなります。

ショッピングモールなどを探索すると食料が手に入るかも知れません。食料ゲージが少なくなると、味方の能力が半減したり、拠点で休んでも体力が回復しなくなります。

 

(※アドバイス!※)

ステータスについて

敵との戦闘中はHPに特に気を使いましょう。0になるとそのキャラはダウンします。気付け薬で目覚めさせることもできますが現時点でレアアイテムなので使い所を狙いましょう。SPはシロップで回復させることもできますが、通常攻撃をするだけでもたまります。

なお、マリオにはクラッシュ属性、サラとルイージには水、氷属性の技があるので、ハタ人間には使っていきましょう。

キャラには装備があります。武器、防具、アクセサリー二つの計四つで装備します。キャラには固定武器があり、その武器は外せません。サブウェポンを自由に設定可能です。なお、キャラ専用武器もあり、その武器は固定武器の強化材料にするか、サブウェポンにするかは自由です。

 

【現在のパーティ】

マリオ Lv.2 HP 180/180 SP 39/40

スキル:フラグクラッシュ

ルイージ Lv.3 HP 200/200 SP 36/38

スキル:スプラッシュポンプ

紫杏 Lv.2 HP 160/160 SP 30/30

スキル:ダブルショット

サラ Lv.2 HP 140/140 SP 45/45

スキル:アイスブラスト

 

食料ゲージ 500/500

 

「さあ、探索を開始しようか。」

 

「ひとまず、現時点で持ってるアイテムはこれくらいだね。」

 

「大切にしなければならないな。」

 

「そうですね、紫杏さん。」

 

回復薬×5手に入れた!

シロップ×3手に入れた!

気付け薬×2を手に入れた!

 

「じゃあ、西から順に進んで行こうか。」

 

「ええ。」

 

トットットッ・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「あれ?おい、鷹森。」

 

「なんだよ越後。さっきみたいに先生を見つけるのはやめてくれよ。」

 

「そうじゃねえよ。アレ。委員長じゃね?」

 

「鷹森君!あれは確かに委員長でやんす!声をかけるでやんす!」

 

さっきちらっと人が見えたな・・・。

旗は刺さってないようだし・・・。

 

どうする?

 

A.声をかけよう!

B.今はやめておこう。☜

 

「どうしてでやんすか?」

 

「さっき委員長の近くに人が数人いたんだ。ハタ人間じゃないやつな。あっちもあっちで安全そうだし、わざわざ声をかける必要は無さそうだからね。」

 

「そうでやんすか。」

 

「ま、確かに周りにいた奴らも強そうだったしな。特に緑の服の人が背負っていたやつはおそらくポンプだぜ。」

 

「どうした越後。推理なんて珍しい。」

 

「珍しいは余計だろ!」

 

ハハハハハハハハハハハ!

 

「・・・この2人見てると平和になるでやんす。」

 

to be continued…


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