怪奇 ハタ人間VS配管工兄弟   作:ガリュウ432

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3話 道場へ

「そういえば紫杏。拠点のあてになりそうな所はあるのか?」

 

マリオが紫杏に聞く。

 

「・・・うーん、1箇所だけありますが、そこの人がハタ人間化してる可能性も否めませんし、可能性に賭けるしかありませんね。」

 

「そこはどういう所なんですか・・・?」

 

「まあ、漢方薬屋さんだな。『漢方 武美屋』っていう所だ。」

 

話変わるけど、紫杏はサラとなら話しやすそうだな。

 

「同じ女子だし、歳も近いからじゃない?」

 

「だろうな。」

 

「そのお店の店主さんなら拠点にさせてくれそうだし、薬も作ってくれそうだが・・・、マリオさん。どうしますか?向かいますか?そうなら案内しますが・・・。」

 

どうする?

 

A.武美屋に向かう☜

B.いや、いいや

 

「そうだな。行くあてもない今あまり適当に動くと命取りになりそうだ。紫杏、道案内頼むよ。」

 

「分かりました。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ー漢方薬 武美屋ー

 

「ここです。」

 

「綺麗な外見のお店ですね。」

 

「そうだね。もう少しみずぼらしい外見の店かと思ったんだけど」

 

「ルイージ。怒られるぞ。」

 

紫杏が店の入口の前に立つ。

 

コンコンッ

 

「武美さん!神条です!」

 

「あれ?いないのk」

 

キャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!

 

「い、いまの・・・。」

 

「武美さんの声です!」

 

「っ!マリオさん!ルイージさん!急ぎましょう!」

 

トトトトトトト・・・

 

「おいサラ!」

 

ーーーーーーーーーー

 

「こ、来ないで・・・!」

 

「武美さん!」

 

「紫杏ちゃん!?ダメ!来ちゃダメ!」

 

「安心してください!助けに来ました!」

 

武美は目を丸くする。

 

「あ、あなた達は!?」

 

「紫杏の仲間みたいなものだ!」

 

「取り敢えず・・・!」

 

ガシッ

 

ルイージとマリオは、武美の周りを囲んでいたハタ人間を掴み、店の外に投げ出す。

だが、すぐに起き上がり、こちらに向かってくる。

 

「旗を・・・、お前らも旗を・・・!」

 

「武美さん。離れないでくださいね。」

 

「紫杏ちゃん・・・。」

 

武美を庇うように四人は構える。

 

「来い!」

 

ーVS ハタ人間ー

 

「数が多いな・・・。そうだ!(advance!)紫杏!!」

 

「はい!」

 

「出来るだけライフルで足止めをしてくれ!俺とルイージに構わずに!サラは遠くから氷で攻撃してくれ!」

 

(※アドバイス!)

戦闘中、ふとした時に味方、もしくは本人が、そのスキルを活かした新たなスキルや、アドバンススキルを思いつくことがあります。同じスキルを使うと閃きやすいかも知れません。

アドバンススキルは一定の確率で特定のスキルを選んだ時に発生する、強力スキルです。

 

「構いませんが・・・。流れ弾に気を付けてくださいね。」

 

「あたぼーよ!」

 

「よし兄さん!行くよ!」

 

ー紫杏 乱射ー

 

ダンッダンッダダダンッ

 

「それ、ほんとにライフルなの?」

 

武美が聞いてくる。

 

「分かりません。まあ、二丁持ってますし。」

 

「いや、ライフルを片手でバンバン撃ってる紫杏ちゃんも怖いよ?」

 

ーサラ アイスクレイモアー

 

「通しません!」

 

パキパキパキッ・・・

ズドンッ!!!!!!!!!!

 

辺り一面を凍らせ、ハタ人間に向け、氷の棘をぶち当てた!

 

「あの子も何者・・・?」

 

「ハタ人間より化物で、ハタ人間より話が通じる味方です。」

 

「紫杏ちゃんなにげに酷いね。」

 

「行くよ!兄さん直伝!」

 

ールイージ スピニングポンプー

 

ルイージサイクロンに合わせ、ポンプの水を四方八方に飛び散らせる。与えるダメージは少ないが、それでも効果は抜群だろう。

 

バタバタッ・・・

 

「よし、何人か片付いたね。兄さん!仕上げ頼むよ!」

 

「おう!行くぜ・・・!!!!!!」

 

マリオはフラグクラッシュの力を拳にタメ、思い切り地面を叩いた!

 

ーマリオ ライジングブレイカーー

 

キイイイイイイ・・・

ドッガアアアアンッ!!!!!!!!!!

 

ハタ人間は思い切り吹き飛ぶ。

 

「ナイス連携だな。」

 

「そうですね。」

 

(※アドバイス!)

技と技の相性がいい時は連携となります。連携で攻撃した場合、与えるダメージが増加し、更に、取得経験値も増えます!

今回のこの四つは特に使い勝手のいい連携なので、手ごわい相手にも使っていきましょう。

 

ー勝利!ー

マリオ Lv.2→Lv.3 新スキル『ライジングブレイカー』

ルイージ 後少し アドバンススキル『スピニングポンプ』

紫杏 Lv.2→Lv.3 新スキル『乱射』

サラ Lv.2→Lv.3 新スキル『アイスクレイモア』

 

 

 

「・・・大丈夫か?」

 

「う、うん。ありがとう。紫杏ちゃんのお友達?」

 

「親父に見えるか?」

 

「そういう事じゃないの。」

 

「OK。紫杏。分かったから銃口を下げろ。俺は死ぬ時はひまわり畑と決めてるんだ。」

 

死ねないけどね。

 

「ひとまず自己紹介だな。俺はマリオ。まあ、ひょんな事から弟とこの島に来て、紫杏とサラと行動してたんだ。」

 

「僕はルイージだよ。兄さんの弟さ。」

 

「あ、あの・・・、サラと言います。御三方の友人です。」

 

「紫杏ちゃんの友人・・・。ま、さっきは助けてくれてありがとね。・・・その様子だとあいつらのせいで静かに落ち着ける場所を見つけれてないんでしょ?」

 

「鋭いな。その通りだ。」

 

「いいよ。私もひとり暮らしでこの家の部屋を幾つか持て余してたとこなんだ。」

 

「そうか、助かるよ。」

 

「ありがとう、武美さん。」

 

「紫杏ちゃんもありがとね。」

 

ー武美の家が拠点になりました!ー

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「そういえば、生存者を助ける為に今からでも動くの?」

 

「ああ。少し手荷物を整理したらまた4人で出るつもりだ。」

 

「それならさ、マリオ。私も連れてってくんないかな?」

 

「え?構わんが・・・、君は武器を持ってるのか?」

 

「全然ダメだよ?なんなら紫杏ちゃんより弱いと思う。」

 

「・・・?」

 

「だからさ、私これでも薬屋さんだよ?材料さえ揃ってればその場で回復薬も作れるんだよね。機械にも自信あるし、家でなら貴方達の武器を作ったり強化も出来るんだよね。」

 

「サポートに回ってくれるということ?」

 

「まあそうだね。ルイージさんのポンプを今からでも改造することも出来るよ。」

 

「ほんとに?」

 

「うん。ちょっと貸してくれるかな?」

 

「う、うん。」

 

ルイージはそう言って武美に手渡す。

それ、俺のなんだけどなぁ・・・。

 

『マリオさん。大丈夫でしょうか。』

 

ポンプが俺に語りかける。

 

「悪いやつじゃないし、大丈夫だろ。」

 

「喋るんだね。この子。」

 

「ああ。高性能だろ。」

 

『マリオさんの扱い方もルイージさんの扱い方もどちらも丁寧ですね。たまに荒っぽいですが。』

 

言わなくていいんだよそんなこと。

 

「ま、メンテナンスは私にまかせてよ。私は広川武美。宜しくね。」

 

『(ピピピピ・・・。)ーおや、貴方は・・・。イエ、なんでもアリマセン。ヨロシクお願いします。』

 

今変な反応してたな。武美に対して?いや、何も変な発言はしていなかった。・・・不具合かな?

 

「ま、ちょっとだけ待っててよ。すぐに、メンテと強化を終わらせるから。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「はい、終わったよ。」

 

「わあ、ツヤツヤ。新品みたいだね。」

 

『心機一転、気分爽快デス!』

 

サラが気付く。

 

「なんか・・・、もう一つノズルが増えてますね。」

 

「ウォーターガンだよ。いつもの水圧よりも十、二十倍の水圧がかかるよ。1回人のいない方向に出してみ?」

 

ガシャッ

 

「背負い心地は変わらないね。」

 

そういい、ルイージは放水レバーを引く。

 

ズビュンッ!!!!!!!!!!

 

「・・・え?何今の。」

 

「今のがウォーターガンだよ!」

 

「ハタ人間じゃなくても効果バツグンだわ!」

 

(※アドバイス!)

武美は戦闘キャラではなく、サポートキャラとして戦闘に参加します。サポートキャラはひとりしか設定できませんが、武美の場合、戦闘不能者が出たり弱った仲間がいた場合自動的に回復してくれたり、材料さえ揃っていれば、その場で回復アイテムを作ることも可能です。

 

(※アドバイス!)

マップ探索中や、敵を倒した後に敵が武器材料をドロップすることがあります。これを武美のところへ持っていき、材料が揃っていれば、新しい武器を作ったり、固定武器を強化したりできます。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

現在時刻 午前11:50

 

どこに向かおうか。

 

A、てきとうにうろつく

B、サラのいた洞窟に向かう

C、意見を聞く☜

D、しばらく休む(二時間進みます)

 

「特に紫杏と武美に聞きたいんだが、ここだけは向かってほしいってところはあるか?例えば、同期がいそうなところとか・・・。」

 

「私は特にないかなぁ・・・。友達みんなハタ人間なっちゃってたし。」

 

「私は、ここから少し行ったところにある道場に行ってほしいです。」

 

道場?

 

「なんでまた?」

 

ルイージが聞く。

 

「そこに私の友達がいるんです。今日は休日だから、道場にこもっていると思います。特徴は青髪で身長がルイージさんよりも高いですね。」

 

「それはまた高いお方ですね・・・。」

 

「サラもそう思うだろう?私も初めてあった時は流石にたじろいだよ。」

 

「ああ、カズちゃんね。あの子は高いよね。」

 

「そんなにでかい人なのか・・・。」

 

ー時間が10分進みました。ー

 

現在時刻 正午

 

A.道場へ☜

B.サラのいた洞窟へ

C.うろつく

D.しばらく休む(二時間進みます)

 

「そんじゃ、道場に向かうか。道案内頼むよ。」

 

「はい。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ー道場前ー

 

「・・・万が一のことも考えておけよ。あまり考えたくねぇかもしれねぇが。」

 

「いえ・・・。覚悟は出来ています。」

 

ガラッ

 

「お邪魔しますー。」

 

「人いないってわかってるのに礼儀正しいねルイージ。」

 

「くせかな・・・。」

 

「礼儀がいい人って・・・、いいとおもいます・・・。」

 

「ありがとうサラちゃん。」

 

「・・・あ。いた・・・。」

 

「おぉ紫杏!来たんかいな!」

 

「ああ、無事で何よりだ。そっちの様子はどうだ。」

 

「どうもこうも無い。てか、無事って何のことや?無事もなんもあらへん。うちは変わっとらんよ。」

 

「・・・?」

 

「ああ、そうか。安心し」

 

「離れろ紫杏ッ!!!!!!!!!!」

 

「え・・・?」

 

ズドォッ!!!

 

ズザアッ

 

「へっ!?マリオさん・・・!?ちょ、この持ち方は・・・ちょっと・・・!!」

 

マリオは紫杏を間一髪で助け出した。お姫様抱っこで。

 

「ふぅっ。やっぱあいつもハタ人間だったか。ハタ人間が小さすぎてアイツの身体のでかさで目立たなかったぜ。」

 

「・・・よけられてしもたわ。・・・なあ紫杏。ウチら友達やろ?友達なんやったら・・・一緒に旗を刺そや・・・?」

 

「耳を貸すな。」

 

「無視すんなや・・・。友達やろ?」

 

虚ろな目でこちらに近づいてくる。

 

「紫杏さんに近づかないで!『アイスウォール』!!!!!!!!!!」

 

「サラ!?」

 

「私が足止めしている間に、紫杏さんをこちらに!」

 

「ああ!」

 

ダッ

 

「こんな氷・・・。あたしの前には無意味やッ!!!!!!!!!!」

 

バキィインッ

 

「・・・槍でぶち壊しやがった・・・!」

 

「彼女は槍の使い手です。・・・実力はかなりのものです。」

 

「ああ。オーラで分かる。」

 

「・・・すみません・・・、私、ちょっと腰が抜けちゃって・・・。」

 

「ああ。ここで座っとけ。ルイージ行くぞ。」

 

「うん。」

 

「わ、私も戦います!」

 

サラも加勢しようとする。

 

「・・・サラちゃん。・・・無理はしないでね。」

 

「勿論です。お二方の役に立てるよう、頑張ります。」

 

「なんやアンタら・・・。邪魔する言うんか?・・・ククク・・・。アッハハハハハハハ!!おもろいなぁ!あんたらがあたしを止める言うんかいな!!・・・なら、やってみぃ!!!!」

 

to be continued…


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