ハイスクールD×D 紅の目を持つ忍   作:藤堂桐戸

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少しは物語を進めなきゃ(-_-;)


6話 潜入開始

拠点にて…

 

廃墟で出会った猫魈、又旅。彼女曰くこの国にある隠れ里から来たと言い、同じく裏の人間であるミライに興味本意で接触してきたと言っている。ミライは血生臭い廃墟で話をするのもどうかと思い、詳しく話を聞くために拠点へと自ら呼びだした忍猫達と又旅を連れて帰ってきていた

 

 

「すぐに帰って来たと思ったら、まさか妖怪を連れてくるとは思いませんでしたよ」

 

 

「俺達は悪魔について知らな過ぎる。だから色々と聞かせて貰おうと思ってたんだが……」 

 

 

拠点に着くと、突然知らない妖怪が来たせいか文達は警戒心剥き出しで戦闘態勢をとってきた為、ミライが事情を説明して何とか武装解除まではさせる事が出来たのである。しかし、本当に味方なのかまだ分からない為、文達の警戒心は解かれてはいなかったので、リビングのソファに座らせ軽い尋問をする事となった。

 

 

「それにしても、送られてきたのが人間一人と妖怪三人。随分偏ったメンバーね?」

 

 

「それは貴方もでは?どうやらここに派遣されたのは貴方一人だけみたいですね。里の上層部はこの事態を甘く見てるんですか?」

 

 

「それは私一人で十分と判断されたからよ。こう見えても、それなりに実力はあるから」

 

 

「「……」」

 

 

「言い争いになってますね……」

 

 

リビングに又旅を案内し、文が尋問する事となったのだが、尋問を繰り返していく内に何故か言い争いへと発展していた。その光景にミライ達は呆れて見ていた。ミライが呼び出した忍猫達によると、どうやらこの街には十を超える悪魔らしき生物が居る事とここに居る又旅一人がが裏の勢力だという事を報告した。その後忍猫達は帰って行き、今に至るのである。

 

 

「はあ、このまま啀み合っても意味はありません。協力しましょう。私達は同じ任務を受けてここに居るんですから、ここで争っても仕方ありません」

 

 

「そうね、こちらとしても、もしもの時の戦力は欲しい。とりあえず、貴方達の事を教えてくれる?」

 

 

「そうですね。まずは自己紹介を。私は烏天狗、射命丸文です。後ろにいる白髪の子は白狼天狗の犬走椛。で、隣にいるのが河童の河城にとり。そして最後に人間の忍、うちはミライさんです」

 

 

「え?貴方『うちは』の人間なの?」

 

 

文が自分達の紹介をして、最後にミライの名を言うと、明らかに又旅の表情が変わる。疑惑の目、彼女の顔からはその名が本当なのか知りたかったようである。ミライが彼女のその表情を見てため息を吐き、うちは一族である証拠を見せる。

 

 

「これで満足か?」

 

 

「こ、これがうちはの目……」

 

 

『写輪眼』

うちは一族が持つと言われる特異体質。その症状は目に現れる。特徴としては、目が赤く発光し瞳孔の周囲にいくつかの黒い勾玉が浮かび上がる。能力としては、動体視力。つまりは見切りに長けた力を持つ。加えて写輪眼を使えば、相手と目を合わせるだけで幻術をかけることができる。これらの力を瞳術と呼び、また瞳術を持つ一族は木の葉の里に居る『うちは一族』と『日向一族』だけと言われている

 

 

「それで、俺がうちはであると何か不都合でもあるのか?」

 

 

「そんな事ないわよ?ただ、瞳術を持つ忍を見た事が無かったからね。誰もどんな物か知らないのよ」

 

 

「……見た事無いだって?」

 

 

又旅の話にミライは違和感を覚える。ミライの様に写輪眼を開花している者や日向の瞳術を持つ者は実力者が多い。もちろんそれらの実力者は裏世界である妖忍界の重要任務に駆り出されるのだが、表世界に援軍を要請される場合もある。木の葉の場合その援軍に必ずと言っていい程、うちはか日向の家系の忍が一人以上は入る。だから瞳術のがどのような物か知られている筈なのだが、又旅の話とこちらの事実と合わないのだ

 

 

「まあ、せっかく瞳術の忍と組めたからね。ゆっくりと知っていくつもりだからよろしくね?」

 

 

「いつから私達と仲間になったんですか!」

 

 

「落ち着け。ここで争ってもしょうが無いと言ったのはお前だろ、文!」

 

 

「っ!………」

  

 

文と又旅がいつまでも啀み合っているので、ミライが声を荒らげて制する。ここまで噛み合わないと思わずミライはため息をつく。そして文達を睨むように見て話し出す

 

 

「一度何処かに行ってくれ。こいつは俺と一対一で話す」

 

 

「「!?」」

 

 

「なっ!いくら何でもそれは「黙れ、いいから行け」!?……分かりました……」

 

 

「うわ、完全にスイッチ入ってる。さっさと退散しよ〜と……」

 

 

ミライの提案に対し異議を唱える椛だったが、ミライに冷たく睨みつけられると、不服ながらもリビングから文と共に出ていった。にとりもミライの様子を見て逃げる様に離れていった

 

 

「良かったの?仲間でしょうに」

 

 

「あいつらが居ると長くなりそうだったんでな。こちらとしては、情報共有をしたいだけ。そこに争いは必要無い」

 

 

「もしも私が敵だった場合はどうするの?」

 

 

「敵だったら殺すだけだ。色々と情報を吐かせてからな。お前は大事な情報源だ」

 

 

「あら、物みたいな扱いね?」

 

 

「突然人外が現れて、しかも仲間だと言われてすぐに信用する奴がいるか?」

 

 

「確かにね。なら、話し合いといきましょうか。お互い包み隠さずにね」

 

 

又旅がそう言うと、ミライもソファに座りお互い向かい合う形での話し合いが始まった。お互いがどのような任務を受けて来たか、戦力、悪魔等の人外の情報、現在の状況。話し合いは夜にも関わらず数時間にも及んでいた

 

 

「どうやら、俺とお前が受けて来た任務内容は少し違うみたいだな」

 

 

「そうね、貴方は監視。私は関係構築。全く違う任務を受けて来たのね」

 

 

ミライが受けて来た任務は悪魔の監視、そして状況に応じての討伐。対して又旅の任務は話し合いをする為の関係構築。又旅によると、天照大神と呼ばれる神を筆頭に表の妖怪や忍の集団を『日本神話』と呼ばれる勢力と括っているらしく、その勢力がこの国の裏を統治しているという。その勢力を悪魔が危害を加えている為、悪魔との会談を申し出しているのだが、向こうからの返事が全く来ないため、少しでも会談に漕ぎ着こうと悪魔の頂点『魔王』の妹が居るこの街に来たのだという

 

 

「で、そっちの上はどう考えているんだ?」

 

 

「そうね………場合によっては、戦争になるかもしれないしれないの」

 

 

「は?……戦争だと?」

 

 

「そう、戦争。各地にある里で妖怪が暴動を起きてるのよ。あんな奴らを何故野放しにしているのか、何故反撃してはいけないのかって、里の上層部もそのせいでピリピリしててね。だから、会談で向こうがいい返事を返さなかった場合、即宣戦布告、戦争開戦へと発展しそうで怖いのよ」

 

 

ミライが表の状況を聞くと、戦争という予想外の解答が帰って来た為、流石にミライも驚く。話を聞く限り表の状況は思っていた以上に芳しくないようであった。

 

 

「因みに、表が言ういい返事って一体どんな返事なんだ?」

 

 

「……『悪魔、天使、堕天使の三大勢力のこの国からの完全撤退。そして以後それらに関与する者の入国を禁ずる』これが私達表側が要求する事よ」

 

 

「難しい要求だな。それで相手が要求を飲まなかったらお前ら表が戦争を仕掛けるという訳か。難儀なものだ」

 

 

「元々敵対関係にある勢力だから、今更という感じもあるけどね。勝手に他勢力の領地に許可なく住み込んでるんだから」

 

 

「そうだな。まあ、裏の俺達が口を挟む事では無いが。さてと、そろそろ決めようか。俺達は協力し合うのか否か」

 

 

「私は協力の方を取ることにする。貴方は?」

 

 

「俺はお前を多少は信用していいと判断する。これで一時的ではあるが、俺達は仲間と言う事でいいのか?」

 

 

「良いんじゃない?短い間だけど、よろしくね」

 

 

「ああ、そうだな。よろしく頼む」

 

お互いに手を取り合い、争いも無く協定を張ることが出来てミライは少しホッとする。そして又旅が何か思い出したかのように懐から一本の巻物を取り出してミライに渡す   

 

 

「何だこれは?」

 

 

「何って、駒王学園の制服一式よ?木を隠すから森の中。潜入するなら周囲に溶け込まないと」

 

 

「……はあ、まさかこの年で生徒になるとはな。人生どうなるか分からないものだ」

 

 

「貴方位の年なら、この世界では学生である事が普通なのよ?むしろ子供の時から殺し合いを教える忍び世界がおかしいの」

 

 

「それは仕方ない事だ。力が無いと簡単に死ぬ世界だ。身を守るために、戦い方を学ぶんだ」

 

 

妖忍界でいつ死ぬか分からない忍を何年もやっているとはいえ、ミライはまだ17歳だ。この世界では学生で有ることが当たり前なのだ。だからミライ達は学園の生徒として潜入するのが一番である

 

 

「なら、これを期に戦い以外を学んでみたらいいと思うわよ。これからよろしくね、うちはミライ君?」

 

 

次に続く……

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