ハイスクールD×D 紅の目を持つ忍   作:藤堂桐戸

8 / 10
次から原作入りかな?
無理やり話進めた感が凄い(-_-;)


7話 学園での生活

学園にて……

 

ミライは今、駒王学園で何年ぶりかの学校生活を送っている。初めは慣れない学校生活をするという事で嫌な顔をしていたミライだったが、文と椛の説得でなんとか生徒として行く気にさせていた。既に潜入開始から一週間。初めは椛と文を見て美少女達が入って来た!等とクラス中騒ぎ立てていたが、今はそれとなく落ち着いてきている。椛は白狼天狗特有の耳と尻尾を引っ込め、文も翼を出さずに人間の姿で学園に通っていた。

 

 

「どうですか?ミライさん。もう学園には慣れましたか?」

 

 

「勉学がまだな。それと、アレを覗いては」

 

 

午後の授業が終わり、ミライと椛は帰宅しようと準備を終え二人で廊下を歩いていた。ミライは渕刃未来(うちはみらい)と名前の字を変えてこの学園に入っていた。ミライと文は二年、椛は一年の転入生として潜入している。にとりはというと、拠点をがら空きにしておく訳にもいかず、里からの連絡等も来るので一人拠点に籠もっている。彼女曰く拠点でやりたい事があるのだとか。

 

ミライが言うアレとは、この駒王学園の過去最大の汚点とも言うべき存在で、今正にミライと椛はそれに遭遇していた

 

 

「待て〜〜!!このエロガキ共!!!」

 

 

「「うわあぁぁぁぁ!!!」」

 

 

(あいつら毎日様にやってるな。毎回痛めつけられて終わるのに、諦めを知らないのか?)

 

 

ミライの目線の先には竹刀を持った女生徒がなにやら必死に逃げている男三人組を追いかけている光景だった。女生徒達が追いかけていたのは、ある意味有名な三人組であり、兵藤、松田、元浜という男子生徒達だ。何故彼らが有名なのか、それは変態行為をし続けている問題児達なのだ。朝から卑猥な書物を広げる、女生徒の着替えを覗く、女生徒を舐め回す様な視線で見る等の行為を毎日のようにしている。ミライ自身はそういった行為には微塵も興味が無く、ただ目障りな存在としか見ていなかった。

 

椛や文は、三人組による被害を受けてはいなかったが、三人組の事はまるで汚物を見るかのような視線で見ており、二人共あれは関わりたくない存在だと言う。実際、文は得意の情報収集と行動力で何とかあの三人組を学園から追い出そうと考えている程だ。

 

 

「しかし良く飽きませんね、あの三人組は。正直反吐が出ますよ。よくあんな事をして平然と生きていられるものです。罪悪感は無いのでしょうか?」

 

 

「あったらあんな事はしてないだろ。あれは死んでもあの変態思考は治らないな」

 

 

「それもそうですね。……それより、いつまでそこで見ているつもりですか?又旅さん」

 

 

二人が廊下を歩きながら話していると、椛が後ろを見ながら誰かに話しかける。すると影から特徴的とも言える青髪の少女が現れる

 

 

「椛ちゃん、その名前は違うって言ったわよね?私の名前は京本葵だよ」

 

 

京本葵もとい又旅はこの学園のニ年生として半年前に入ってたというが、今は三年生になっていて彼女も猫又特有の耳と尻尾を引っ込めて人間として生活している。今の名前の由来は京から来た事と自らの髪の色から考えたそうだ

 

 

「……何の用ですか?」

 

 

「妙に冷たいわね?同じ仲間なんだから、もう少し親しくしてくれても良いんじゃない?」

 

 

又旅が出てきた瞬間、明らかに椛が嫌な顔をしていたのはミライでもすぐに分かった。彼女曰く、又旅の態度が気に入らないのだとか。上から目線、椛達に対する馴れ馴れしい態度等がかも自分の方が上だと知らしめるかのような態度なのだ。妖怪にも様々な馴れ合いがあるが、椛と文は元々はやたらと閉鎖的な妖怪の山出身で急に距離を縮めてくるこういう馴れ馴れしい態度には慣れてないようであり、二人は又旅の事を敬遠しがちな感じが見て取れていた

 

 

「どんな対応をしようと私達の勝手です。それより、何の用なんですか?」

 

 

「ちょっと話をしながら帰れないかなって思ってね?でも私、なんだか嫌われてるみたいだから今回は止めておくわね」

 

 

彼女がそう言うと、ここから去ろうとして歩き出さ、ミライに近付くと周りに聞こえないような小さな声で話しかけてくる。 

 

 

「………最近、ここの悪魔とは別の勢力がこの街で不審な行動をしているみたい。注意して」

 

 

「何?」

 

(こことは違う勢力か。本当かどうか、またあいつらに調べさせるか)

 

 

まだミライは又旅の事を信じ切っていないので、それを聞くとその事が本当なのか忍猫達を使って調べる事にした。又旅はミライに伝えたかった要件だけ伝えると、何食わぬ顔で去って行った。

 

 

「あの感じ、やっぱり苦手です」

 

 

「俺もあの態度は苦手だな。……特に下に見られている感じがな」

 

 

「………駄目ですよ?やったら敵が増えますから」

 

 

「まだ言ってないぞ?まあ、もしもの時はそれ相応の対応をさせてもらうがな」

 

 

ミライが不吉な笑みを零しながらそう言うとゆっくりと玄関に向かって歩き出す。椛もそれを追うようにミライと共に歩き始めていた

 

 

 

 

ミライと椛が又旅と話している間、文はただ一人で学園内で情報収集をしていた。しかし、それは任務の為では無くただ私利私欲を満たす為だけに行動していた

 

 

(こんな物ですかね。被害者達の証言も取れましたし、いよいよ取材と行きますかね!)

 

 

文が集めていた情報は、この学園で有名な三人組の事だ。文は何とかその三人組を追い出そうとしていたのだ。文は元々は烏天狗の中でも上に位置する実力者であり、それ相応の権力を有していた。それゆえか、文にもそれなりにプライドがあり、下の人間に性的に見られるのは文にとっては至極嫌な事なのだ

 

 

「さてさて、『生徒会長』達はどちらですかね?」

 

 

文はそう言うと、ある人物を探す為に学園内を歩き始める。文が探している人物は『支取蒼那』だ。と言ってもこれは仮の名。この人の正体は悪魔『ソーナ・シトリー』である事を文達は知っている。今回の監視対象の片割れであり、学園を取り仕切っている悪魔だ。学園内では悪魔が『オカルト研究部』『生徒会』と呼ばれる集団に属している事を潜入開始日に判明したので、皆これらを重点的に監視している。と言っても、昼に特にこれと言った行動がある訳でも無く、悪魔が夜行性である事から、昼よりは夜の時間帯に監視の目を強めている

 

 

(お、見つけました。早速取材と行きましょう!!)

 

 

「すみません。ちょっと良いですか?」

 

 

「えっと、貴方は?」

 

 

「初めまして!新聞部所属、清く正しい射命丸文です!ちょっと取材させてもらってもよろしいですか?」

 

 

学園の玄関で探していた生徒会長に出逢った文は取材をすべく眼鏡をかけた黒髪短髪の少女に素早く近付いて話しかける。文は駒王学園に入ったらすぐに学園にあった新聞部に入部した。理由は単純明快で情報収集がしやすくなるからだ。知らない人に何かを聞く時に、必ずしも答えてくれるか分からない。しかし、この学園では学園の出来事等を伝える壁新聞という物を作る集団がある。文はそれに目を付けて入学後すぐに部に入り、様々な話を聞きやすくする立場を構築したのだ。その証拠に、首から文が愛用しているカメラを下げ、左腕に新聞部と書かれた腕章を付けている

 

 

「会長、これから予定が……」

 

 

「椿、構いませんよ。これから予定があるようので、少しで良かったら」

 

 

「ありがとうございます!そんなにお時間は取らせませんから大丈夫です。では単刀直入にお聞きしますね!」

 

 

生徒会長と同じ眼鏡の黒髪の少女が用事があるのか少女を急かし始めるが少女はそれを制する。取材許可が降りた事で、文は眩しい程の笑顔になり、ポケットからペンと手帳を取り出す。そして先程の笑顔とは掛け離れた真剣な眼差しを少女達に向けながら取材を始め出す

 

 

「聞きたいのは一つです。何故あの三人組を取り締まらないんですか?」

 

 

「あの三人組とは?」

 

 

「例の変態三人組の事ですよ。クラスで聞いてみたら、まだ目立った処罰を受けてないみたいですね?貴方達生徒会は学園で起きた問題行動等の取り締まりをしていると聞いています。何故彼らに処罰しないんですか?」

 

 

「……確かに、彼らの行動には目を見張る物があります。私達生徒会もただ見ていた訳では無く、何度も彼らに厳重注意をしました」

 

 

「それが全く意味を成して無いみたいですが?それに、彼らがしている事は犯罪です。実害をも齎しているのに何故それだけで済んでるでしょうか?」

 

 

「彼らはその猥褻な行動以外は至って普通の生徒です。しっかりと単位は取っていますし、授業態度も問題はありません。それに「理解出来ませんね」……どういう事ですか?」

 

 

「貴方が何故そこまで彼らを弁護するのか理解出来ないですよ。彼らは犯罪者ですよ?被害者からの証言も取れています。入学してから全く行動が改められない事もクラス中の人が証言してます。なのに彼らは誰にも裁かれない。おかしいと思いませんか?」

 

 

防戦一方。明らかに言葉の攻めでは文が勝っているようにも聞こえる。文からの質問攻めを受けて当の支取蒼那も顔を僅かに歪めていた。玄関先での文の質問攻めは、他の生徒の注目を浴びていた。生徒達が下校する時間だからか数多くの生徒が見ており、また文が聞いている質問のは、生徒達が疎んでいるあの三人組という事でも人を集めていた。その状況に耐えきれなくなったのか、付き人が庇うかのように文に立ち塞がる

 

 

「もうこれ位にして下さい。他の人も見ています。また日を改めて下さい」

 

 

「あやや、逃げるんですか?あの三人組の事となると何かと不都合になるんですかね?」

 

 

「そう言う訳ではありません。ですが、態々こんな大勢の前での取材は、もう止めてください」

 

 

支取蒼那の付き人がそう言うと、明らかに文の顔が不機嫌な顔が伺える。取材を邪魔された、まだ答えを聞いていない。自分の都合に合わせて行動し、発言する生徒会に、文は苛立ちを覚えていた。そして立ち去ろうとしていた二人に見て、文は笑みを零す

 

 

「なるほど、そういう事ですか。お二人は性的に脅されているんですか、あの三人組に。だから彼らを処罰しないんですね」

 

 

「「!?」」

 

 

文がそう言うと、二人は勢い良く振り返る。その表情には冷や汗が流れ驚愕が見て取れていた。それを聞いた周りの生徒達もざわざわと騒ぎ出す。驚愕、納得、哀れみ、怒り、三人組に対する様々な感情や意見が学園玄関に充満し始めていた

 

 

「そんな事はありません!何をデタラメな事を言っているですか!」

 

 

「そんなに隠さなくて良いですよ。確か、生徒会メンバーは殆どが女性でしたね。大方、盗撮写真でも使って脅したって所でしょうかね?」

 

 

「ですから「椿、お止めなさい」…会長!?」

 

 

「私達はそんな事には屈しません。貴方のその発言も、何の確証もありません。ですから、これ以上そのような周りを落とし込むような発言はしないで下さい」

 

 

「何を言ってるんですか?……まあ、ここが引き側ですかね。でもあの三人組をあのままにして置いたら、学園が荒れ果てるかもしれませんよ?」

 

 

文は微笑みながら言うと、素直に立ち去って行く。そんな姿を二人はじっと睨みつけていた。その後は文が話した事で、周りの生徒達は動揺を隠せずにちょっとした騒ぎにまで至っていた。

 

次に続く……

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