俺みたいな天才はバカといる方が丁度いい   作:Re:Yuu

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どうも川合勇です。自分の文才力と語彙力の無さが超目立ってヤバい。ちゃんとした文章を書けるように頑張りたい限りです。あとネタができたらバカテストをしていきたいなぁ。
では、どうぞ。


2話

教室。目の前に広がる風景はそれだった。ただし、綺麗に並べられた机や椅子。騒がしいクラスの楽しげな声。そんなものはなく、乱雑に倒れた机や椅子。騒がしいクラスの悲鳴。そして、血を流し倒れる十数人の人。

その中央に立つ、俺。拳から滴る血。これを全部俺がしたんだなと理解する。周りを見渡すと、奥で怯えて震えている人達が目に入った。何も感じない。ただ、こいつらをぶん殴らなきゃならない。そんな義務みたいなものが浮かんできて、そいつらに近づこうとして、引き止める誰かの手がそこにあった。

 

 

 

 

目を覚ますと、超絶美少女が目に入った。念の為もう一度言おう。超絶美少女が目に入った。

「優子、なにしてんだよ」

「何って、起こしてあげてるんでしょ。まったく⋯ただでさえ振り分け試験寝坊して受けられなかったのに、今日も起きないつもり?」

彼女、木下優子は呆れたような声を出す。俺はそれを鼻で笑ってやった。

「バカだな優子。振り分け試験休んだ時点で俺のクラスは決まったんだよ。つまり俺は今日のクラス発表に行く必要がなああああああ!!」

「今日は普通に授業とかあるでしょ!」

休む口実を作ろうとする俺に、優子はなにを思ったのか絶対に曲がるはずのない方向に関節を曲げてきた。これはやばい。ミシミシ言ってる時点でかなりヤバいです。

「優子さん?関節は決して曲がることのない方向に曲げるものじゃないんですよ?」

「馬鹿な事言ってないで早くご飯食べるわよ。秀吉待たせてるんだから」

腕の痛みに思わず悶絶しながらこぼした言葉に、優子様はとても冷たい視線を送ってきやがった。少し文句を言いたかったが秀吉が待ってるんなら仕方ない。放っておいたらあいつらが何するかわからん。というかこの状況でも命の危機に瀕しているからな。

彼奴等に見られた時の危機に少し怯えながら階段を降り、リビングに繋がる扉を開けると、秀吉がこちらに向かって走ってきた。

「蓮遅いのじゃぞ。ワシは腹が減ってたまらんのじゃ!」

「あー悪い悪い。ちょっと布団が気持ちよくてな」

ジジイ口調という個性的な秀吉はその容姿も個性的というか、姉である優子に瓜二つ。つまりは美少女なのだ。誠に残念なことに秀吉の戸籍上は男。だが、本当は男も女も超越した第三の性別秀吉なのだ。つまるところ何が言いたいかって言うと、優子に似ている秀吉に詰め寄られたら少しばかりはドキッとするというか、後ろのお方の殺気が怖くて怖くて仕方が無いというか⋯⋯あ、やべっ!優子がゆっくり近づいてきた!秀吉逃げて、超逃げて!お前の命も俺の命も危ういから。

「ほ、ほら!早く食べようぜ、腹減ってるだろ?」

「そうね。学校にも遅れるし」

強引に話題を変え、何とか優子の矛を収めることが出来た。そうして俺たちはそれぞれ席に着き、目の前に置かれている料理、ハニートーストを掴む。そして、ゆっくりと口の中に入れる。サクッフワッとした丁度いい焼き加減の食パンに、芳醇な甘み⋯甘いもの好きの俺にとっては最高だ。さすがだ⋯

「さすが山〇p⋯さっすが優子の料理だ!」

「そ、そう?喜んでもらえたなら私は嬉しいわ」

俺の言葉に優子が照れる。優子が俺の家でご飯を作る時はこのやり取りは基本だ。ちなみにだが今一瞬だけ飛んできた拳は決して優子のものでは無い。超常現象的なアレである。

そんなこんなで朝食を終え、それぞれ学校の用意をする。そして誰もいないであろう家に、「行ってきます」と挨拶をしてから家を出る。

「行ってらっしゃい!」

⋯⋯そっと家の中に目を向けると、すっごく元気そうに手を振る母の姿があった。時間的に仕事場に向かってるはずの母が⋯。

「なあ優子」

「何かしら」

「おまえらが来た時母さんいたか?」

「ええ、いたわよ」

「⋯その後母さん達仕事に向かったか?」

「あなたー!あの子の嫁候補二人が来たわよー!私たちは部屋で大人しくしてましょ☆って言って消えてったわ」

母親の相変わらずの頭のおかしさに俺はため息をついた。

「⋯ワシが嫁候補の一人についてはだれもツッコまんのかのぉ」

いやだって秀吉だし。

 

 

 

 

「おはよう!三人とも」

学校の校門に着けば、野太い声が聞こえてきた。誰であろう。鉄人ある。

「おはようございます。西村先生」

「おはようなのじゃ。鉄人」

「よっす。鉄人」

上から、優子、秀吉、俺の順に挨拶する。それを聞いた鉄人はとても大きなため息をついた。

「お前らはちゃんと挨拶できんのか」

俺と秀吉を見ながらそういう鉄人に、俺たちは抗議する。

「いやいや鉄人。俺ちゃんとしてるでしょ!」

「そうなのじゃ。ワシはちゃんと挨拶したぞ!蓮はともかく」

なんか秀吉に裏切られたような気がするが気のせいだろう。じゃないと泣きそうになる。俺たちの言葉に鉄人は、怒りをあらわにしながらゲンコツしてきた。⋯俺だけに。

「鉄人じゃなくてちゃんと西村先生と呼べ!それと畠山は先生に対する挨拶じゃないだろ!」

「あんたら…ちゃんと挨拶くらいしなさいよ」

フッ。優子の視線が痛いぜ。秀吉はすぐに謝り、西村先生と言い直したが、俺はそんなことはしない。鉄人に受けている数々の体罰に屈しない俺が、そんなことをするほどヤワなプライドではないわ!

「⋯これは補修が必要だな」

「おはようございます西村先生!今日もいい肉体美ですね!」

プライド?そんなもん知らん。鉄人の補習受けるくらいならいくらでも捨ててやる。命の方が大事だ。

「最初からそうしろ」

再度ため息をついたあと、三つの封筒を渡してきた。

「ここにお前達のクラスが書いてある。そこで精進しろ」

「全員にそうやって渡してんすか?めんどくそうっすね」

受け取り、封筒を開けながら問うと、それが決まりだからなと返ってきた。本当大変そう。同情はしないが。っと。ようやく開けられた封筒の中にある紙を取り出し、開けると、Fクラスと書かれていた。当然だが。

「私はAクラスだったわよ。当たり前だけど」

そう言いながらも上機嫌に胸をそらす優子。優子は優等生だから確かに当たり前か。本当は俺もAクラス行って優子とイチャイチャするはずだったのだが、この際は仕方ない。それよりも秀吉だ。秀吉は頭は良くないけど、DかCは行けるはずだ。勉強教えたし。秀吉の方を向けば、秀吉は震えていた。

「どうした、秀吉?どうだったんだ?」

「あ、いや、その⋯じゃな」

歯切れの悪い秀吉に疑問を覚え、持っている紙を覗き込む。静止する声が聞こえたが構わず覗く。そこには、でかでかとFクラスと書かれていた。

「⋯⋯秀吉?」

「アハハ」

頬を掻きながら苦笑する秀吉。いや笑い事じゃないんですけど。その結果に案の定怒った優子は秀吉の肩を掴み、家に帰ったら勉強会と言う死刑宣告が出された。

「もうあんなのはいやじゃーーーーー!!!」

叫ぶ秀吉の悲鳴を聞きながら俺は、あれ?秀吉とクラス一緒ってことは最高の一年送れるってことじゃん。と、喜びと期待を胸に小さくガッツポーズをしたのだった。

 

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