・この作品は、星のカービィの二次創作作品です。
・pixivに投稿したものを修正して投稿しています。
・オリジナル設定、パロディ要素を多く含みます。
・ゲーム、アニメ、文庫版の世界観がごちゃ混ぜになる場合があります。
・戦闘シーンや冒険はほとんどありません。
あらかじめご了承のうえ、お楽しみください!
ここはあきれかえるほど平和な町、プププタウン。
子供たちは出来たばかりの秘密基地で、今日も楽しく過ごしている。
カービィ「ここは快適で過ごしやすいなぁ。いっそのこと、ここに引っ越そうかなぁー。」
???「だめですよカービィさん。ここはみんなの秘密基地なんですから。」
カービィに声をかけたのは、ピンクの髪に紅いリボンが可愛らしい妖精の女の子。リップルスターの妖精、リボンだ。以前カービィたちに星を救ってもらい、それ以来ポップスターに遊びに来るようになったのだ。
アドレーヌ「そうよカーくん。あなたがここに住み着いたら、食べ物や飲み物がなくなっちゃうわ。」
カービィ「アドちゃんまでぇ~?僕が見境なく物を食べ尽くす悪魔に見えるー?」
全員「「見えるっ!」」
そう。ご存じの通り、カービィは食べるのが大好き。そこに食べ物があれば、大体全部平らげてしまう。それが原因でもめ事に巻き込まれることもしばしば・・・とは言うものの、時計は3時のチャイムをならそうかという時間。みんなも小腹がすいてきた時間のようだ。
カービィ「おなかすいたぁ~!」
ワドルディ「持ってきたサンドイッチはもう食べちゃったし・・・。」
アオービィ「たまには、どこか美味しいレストランで食事をしたいわ。」
キービィ「そんなお金ないよ。僕なんて、昨日お店でかっこいいプラモデル見つけて買っちゃったから、もう500デデンくらいしかない。」
みんな、この空腹をどうすることもできずにいた。カービィに至っては、腹の虫で歌い出す始末だ。
その腹の虫の歌が盛り上がりかけたころ、基地の扉ががちゃりとひらいて、剣を携えた大きい目玉が特徴的な、ワドルドゥ隊長が現れた。手にはいくつもの封筒が握られている。
ワドルドゥ「失礼いたします。ここだと聞いたもので。」
ワドルディ「隊長、どうしたんですか?まさか、勝手にここに秘密基地を建てたのが問題に・・・?」
ワドルドゥ「いえ。実は・・・(this is channelDDD!)・・・テレビを見た方が早いようで。」
ワドルドゥが説明しようとしたその頃、テレビチャンネルのひとつ、チャンネルDDDの明るい音楽が鳴り始めた。どうやらニュース番組らしい。
アナウンサー「えー、いよいよ今夜、デデデ城において、デデデ陛下が招待客をお招きしての、大食事パーティを開催するでゲース!招待された者は、招待状をわすれずに持参のもと、デデデ城正門に集まるでゲース!」
カービィ「食事会だってぇ!?」
真っ先に食いついたのはやはりカービィ。
アドレーヌ「でも、招待状がないと参加できないみたいね?」
リボン「私たち、招待状もってないから、いけないですね。今夜はお城に入れません。」
カービィ「あぁぁぁー。ごちそうたべたいよぉーっ。」
全員「「残念・・・。」」
ワドルドゥ「そこでであります!」
ワドルドゥの一言に、落ち込みムード漂うみんなは弱々しく振り向いた。
ワドルドゥ「さるお方から、人数分の招待状を渡すよう頼まれたのであります。ただし、『カービィが他のお客様に迷惑をかけないこと』という条件付きでありま・・・」
カービィ「かけないかけないかけないからぁ!!その招待状ぼくたちに頂戴!」
カービィは必死だ。
ワドルドゥ「・・・わかったであります!では、これを持って夜6時に正門にあつまること。招待状がないと、お城には入れないであります!そして、迷惑をかけようものなら、我々がなにがなんでもつまみだすであります!」
カービィ「よっしゃあ!パーティに乗り込むぞぉ!!」
全員『おぉーっ!!!』
ワドルドゥ「大丈夫でありますかなぁ・・・?(ヒソヒソ)」
ワドルディ「なんとかがんばってみます。(ヒソヒソ)」
みんなは早速、夜のパーティにむけた準備のために家へ帰っていった。
そして夜6時。招待状を持ってきた大人気のアイドルや話題の作家など、大勢の人々で正門の前はごった返していた。
カービィ「うわぁー・・・、有名な人がたくさんだぁ!」
ワドルディ「さすが大王さま主催のパーティ。国の内外問わずいろんな方を招待されたみたいだね。」
アドレーヌ「いい?こんな大勢の前で、すいこみとかマナーの悪い行動は絶対だめよ?特にカーくん!」
カービィ「わかってるよぉ・・・。」
リボン「あれっ?アオービィさんは?」
そう、もうすぐ門が開く時間だというのに、アオービィの姿がなかった。何かあったのかと心配するカービィたち。すると・・・。
キィィィィィン・・・!
高いエンジンの音がかすかに聞こえた。アオービィのエアライドマシン、フォーミュラスターだ。
アオービィ「遅れてごめんなさーい!修理に出したマシンを引き取ってたらおそくなっちゃったー!」
こうして、なんとか間に合ったアオービィ、その時、上がっていた城のつり橋がぎぃぃっとたおれた。パーティ会場の用意ができたのだ。
会場にはいると、そこはカービィにとって夢の世界。たくさんのテーブルに、一流シェフによってつくられたたくさんの料理。そのひとつひとつに、職人のこだわりが感じられる。
カービィ「すっごぉーい!あのお寿司をみて!きらきらかがやいて、まるで宝石みたいだよ!うわぁ!この食材なんて、手に入れるのも料理するのも大変な食材だよ!すごいや!こんな料理を作れるシェフに会ってみたいな!」
その時、会場のステージにデデデ大王がやってきた。
デデデ「あー、集まってくれた招待客の皆様、我がデデデ城へようこそお!知ってのとおり、ワシがこの城の主、デデデ大王ぞい!今夜は、とびっきりのごちそうを用意した!存分に楽しむがよいぞい!」
デデデの登場に、参加者からは拍手がおくられた。
デデデ「そしてぇ!今夜並んだこの料理!これらを作ったシェフの長、料理長こそ!かの有名なシェフ、ミスターコックンぞい!」
招待客「「おぉぉーっ!!」」
デデデに紹介され、拍手でステージに招かれたのは、プププランドだけでなく、世界、いや、宇宙的に有名な全宇宙レストラン協会の理事、コックンだ。
コックン「ご紹介いただきました、コックンです。今日は、シェフ一同喜んで頂きたい一心で料理を作りました!どうぞ、ご堪能ください!」
シェフの挨拶に、カービィは大喜び。コックンを知らないアドレーヌたちも、コックンに対し拍手を贈った。
そして食事が始まり、みんなは普段食べられない豪華で心のこもった料理に舌鼓をうった。いつもならすいこみで丸のみにしてしまうカービィも、一口一口、しっかり噛み締めながらたべている。するとそこへ、だれかが追加の料理を持ってきたが、カービィを見るとびっくりして詰め寄ってきた。
???「!?カービィ!お前がどうしてここにいるでゲスかっ!まさか、パーティの料理を独り占めにするために潜り込んだでゲスね!?」
カービィ「モグモグ誤解だよエスカルゴン。モグモグ僕たちちゃあんとモグモグ招待状をもらってきたんだよ。ゴックン」
エスカルゴン「食いながらしゃべるな!」
アドレーヌ「本当よ。それに勝手に入れるほど、チェックは甘くなかったわ。」
エスカルゴン「むう・・・わかったでゲス!しかしワドルディ!妙な真似をしたらつまみ出すでゲスぞ!」
ワドルディ「はっ!こころえております!」
エスカルゴン「しっかし誰がカービィなんか・・・」
???「私が彼らに招待状をおくりました。」
そういって現れたのは、仮面をつけたマントの騎士、メタナイト。手にはいつもの剣ではなく、パフェをもっている。どうやら甘党らしい。
エスカルゴン「げっ、メタナイト!」
メタナイト「招待状は、誰に渡しても構わないとのことでしたので、」
エスカルゴン「・・・ケッ、わかったでゲス!どうぞ、パーティをおたのしみくださーい!ふぅんだ!」
エスカルゴンはふてくされて戻っていった。彼はカービィのことが気に入らないのだ。
キービィ「助かったぜメタナイト。」
アオービィ「危うく料理がまずくなるとこだったわ。」
メタナイト「礼にはおよばん。・・・ところで、気がつかないか?」
全員「「え?」」
みんなは周りを見渡してみた。すると、シェフや会場スタッフたちが慌ただしく走り回っている。他の客はまだ気づいていないらしい。
カービィ「お料理が間に合わないのかな?」
アオービィ「おかしいわ。それならシェフが走ってる訳がない。シェフは厨房で料理を作るはずよ?」
メタナイト「先程スタッフの会話を耳にしたのだが、どうやら料理長や一部の客が行方不明になっているらしい。」
みんな「「えぇっ!?」」
カービィ「ぽよ?そういえばリボンちゃんは?リボンちゃんがいないよ!」
アオービィ「リボンちゃんなら、アイドル仲間の人たちといっしょにいたわよ?」
キービィ「すみません。リボンちゃんをみていませんか?」
キービィはアイドルの客に話を聞く。
アイドル客1「貴方もリボンちゃんを探しているの?実は、トイレに行くって行ったきり帰ってこなくて・・・。」
アイドル客2「トイレを探したんだけど、どこにもいなかったの。」
どうやら、行方不明の客とはリボンのことらしい。
それに料理長が消えたとあっては、シェフたちも落ち着いて料理できるわけもないだろう。
メタナイト「スタッフとしてはパーティに影響が出ぬように、なるべく客に気づかれずに解決したいらしいのだが、自由に動ける者がいないらしい。そこでだ。君たちに調査を頼みたい。仲間を見つけるためにも力を貸してくれないか?」
キービィ「もちろんだよ!リボンちゃんやシェフが心配だ!」
ワドルディ「万が一誰かにさらわれたとしたら、二人があぶないよ!」
カービィ「ようし、リボンちゃんとおいしい料理・・・じゃなかった。料理長さんのためにも、絶対に二人をみつけるよ!」
こうして、パーティの最中に起こった行方不明事件解決のため、カービィたちは捜査に乗り出した。タイムリミットは、パーティがお開きになるまでのあと3時間。果たして、彼らはこの事件を解決できるのだろうか?
まず、手分けしての聞き込みがはじまった。子供たちはスタッフやシェフから、メタナイトは、城の警備活動の一環と称して、参加者からそれとなく不審な人やものがなかったか聞いてまわった。
そして20分後、みんなはそれぞれ得た情報を共有するために中庭へ集まっていた。
ワドルディ「入口をはじめ、各場所の警備係に聞いたんだけど、人の出入りはなかったって。」
キービィ「シェフに聞いたんだけど、コックンが消えたときに厨房に紙切れがおちてたらしい。『料理長は預かった』って書いてたみたい。」
アドレーヌ「じゃあ誘拐・・・?リボンちゃんは?」
キービィ「たぶん、その現場を見ちゃって、いっしょに・・・」
アオービィ「そんな・・・。」
ワドルディ「おかしいな。誘拐なら、身代金の要求とかが来るはずだよね?そんな報告は無かったよ。」
カービィ「お客さんは、会場のホールとトイレとバルコニー、中庭しかはいれないみたい。お客様は他の場所へはいけませんってスタッフさんがいってたよ。」
アドレーヌ「じゃあ、犯人はスタッフのなかに?」
カービィ「多分そうなんじゃない?ちょっと、あやしいスタッフがいなかったかきいてくるね!」
ワドルディ「あっ、カービィ!・・・なんか今日のカービィ、いつもと雰囲気違うなぁ。」
アオービィ「友達と食べ物が絡んでるから張り切ってるのね・・・。メタナイトは?」
ワドルディ「パフェでもたべてたりして。」
アオービィ「流石にそれは・・・。」
そのころメタナイトは、呑気にパフェをたべてゆったり・・・するわけもなく、怪しい場所を探したり、スタッフから聞き込みをしたりしていた。
果たして、料理長とリボンは無事なのか?
後編へつづく