・この作品は、星のカービィの二次創作作品です。
・pixivに投稿したものを修正して投稿しています。
・オリジナル設定、パロディ要素を多く含みます。
・ゲーム、アニメ、文庫版の世界観がごちゃ混ぜになる場合があります。
・戦闘シーンや冒険はほとんどありません。
あらかじめご了承のうえ、お楽しみください!
ここは、プププタウンの隣にある、あきれかえるほど平和な村ププビレッジ。そのはずれにあるドーム型の家が、カービィの家だ。
この日、カービィはアオービィを招いてお菓子をたべていた。
カービィ「おいしい!やっぱりアオービィの手作りクッキーは最高だね!」
アオービィ「ほんと?ふふっ、嬉しいな。今度はもっとたくさん作ってくるね!」
大好きなカービィに喜んでもらえて、アオービィは幸せそうだ。すると、だれかが家の扉を叩いた。
ワドルディ『カービィ、いるー?(ガチャ)』
カービィ「あ、ワドルディ、いらっしゃい!今、アオービィの手作りクッキーを食べてたんだ。」
アオービィ「よかったら、いっしょにどう?」
ワドルディ「あ、ありがとう。でも、えーと、邪魔じゃないかな?」
カービィ「え?なんで?」
アオービィ「そんなことないよ。」
カービィとの二人きりの時間を邪魔してはいけないと思ったワドルディだが、アオービィは快く迎えてくれた。
ワドルディは、頭に巻いたバンダナを解いて座った。
アオービィ「そういえば、いつもそれを巻いてるよね?」
ワドルディ「このバンダナのこと?うん、ボクの宝物なんだ。」
アオービィ「綺麗な生地・・・、肌触りもよさそうね。どこで手に入れたの?」
ワドルディ「そっか、アオービィは知らなかったね、このバンダナはね・・・」
ワドルディは、ゆっくりと話し始めた。
※これから話すお話は、ワドルディ本人の解釈でお送りいたします。
・・・これは、ボクがリボンちゃんの星を救うために星々に散らばったクリスタルをカービィたちと集めながら旅をした時のおはなし。
ボクたち5人は、ブルブルスターっていう、寒くて工業が発展した星を訪れたんだ。デパートを訪れたとき、自由行動になったからみんなで見てまわったんだ。
リボン「主人公さんが負けてしまいます!」
デデデ大王「どわっはっは!リボンちゃんはわかっとらんぞい!ヒーローとは大体ここから盛り返すものぞい!」
カービィ「そうだよ!がんばれーなんとかマンー!」
みんなでテレビを観たり、
カービィ「なんか美味しそうな香り!」
アドレーヌ「カーくん、売り物なんだから、たべちゃだめよ?」
カービィ「わかってるよぉー!」
みんな「あはははは!」
冗談を言ったり、
デデデ大王「おぉ!このハンマー、超カッコいいぞい!」
ワドルディ「お似合いです!大王様!」
アドレーヌ「だんな、ハンマー選ぶのに1時間かかってるわよ・・・。」
品物を見て回ったりと楽しい時間をすごしてたんだ。
でも、ボクはなにもしなかったんだ。急に旅に合流することになって準備をあまりしてなかったのと、大王様にハンマー代としていくらかお金を貸した(徴収された)おかげで、お財布がすっからかんになっちゃったんだ。
そんなとき、旅に役立ちそうなものをみんなで探すことになったんだ。アドレーヌは絵の具やキャンバス。カービィはドリンクやキャンディーにマキシムトマト。リボンちゃんは傷薬や包帯なんかを買ったんだけど・・・。
デデデ大王「おいワドルディ。あの食糧を買い占めるぞい!」
ワドルディ「大王さま・・・ボクのお金はさっきハンマー代に全て使ってしまいました。」
デデデ大王「何だと?それではワシらは飢え死にか!?どうしてくれるぞい!?」
カービィ「落ち着いてよ大王。アドレーヌが描いてくれるから食べ物は大丈夫だよ。」
デデデ大王「ん?・・・おぉそうか。すっかり忘れておったぞい!どぅあはははは!」
大王さまは笑って歩いて行ったけど、ボクはなんだかしょんぼり。こんなことなら、お金をもっと持ってくればよかった。そう思ってたとき、アドレーヌが声をかけてくれたんだ。
アドレーヌ「ワドルディ、あなたは何も買わないの?」
ワドルディ「お金がないんだ。」
カービィ「お金なら、ぼくやアドちゃんが出してあげるよ!ねっ?」
アドレーヌ「えぇ、あなたの欲しいものをさがしましょ!」
それで、ボクは何か身につけるものがほしくて服屋さんに行ったんだ。そこで見つけたのがこの青いバンダナ。
ワドルディ「うわぁぁ。綺麗だなあ・・・。」
陳列棚に飾られていた真っ青なバンダナに、ボクは釘付けになった。
カービィ「それがいいの?」
アドレーヌ「えっと、値段は、どれどれ・・・。」
アドレーヌが値札を見ようとしたとき、スーツを着たお店の人がやって来て、説明をしてくれたんだ。
店主「お客様お目が高い。こちら、一部の星にのみ生息する特殊な綿を使っておりまして、優しい肌触りと何年も使える耐久性やはっ水性にすぐれた一品となっております。因みにお値段ですが、・・・。」
店主は分かりやすく説明をすると、値札を見せてきた。その値段なんと・・・。デデンに換算して2万デデン。
ワドルディ「た、高い・・・!カービィ、アドレーヌ、やっぱりやめ「「これ、下さい!」・・・えぇっ!?」
店主「かしこまりました。」
こんなに高いバンダナなのに、カービィたちはボクにバンダナを買ってくれたんだ。
ワドルディ「どうして?」
カービィ「大王があんな高いハンマー買ったんだもん。ワドルディだって、たまには贅沢したってバチはあたらないよ!」
アドレーヌ「それに、あなたのように喋ることのできるワドルディには一目でそれと分かる目印があれば便利じゃない?」
そう、ボクたちワドルディは、基本的に言葉を喋ることができない。思い出してみると、確かに大王さまが『喋れるワドルディはどこぞぉーい!』といってたことがよくあった。それが一目でわかるのはボクも助かるし、何よりボクのためにあんな高いものを買ってくれたのが、とても嬉しかった。
アオービィ「・・・へぇー、そんなことがあったんだ。」
ワドルディ「うん。旅を終えてプププタウンにかえってから、バンダナを巻くようになったんだ。」
アオービィが話を聞くなか、カービィは恥ずかしそうにクッキーをかじっていたが、ふっと思い出したように
カービィ「モグモグそういえばさぁ、」
ワドルディ「?」
カービィ「ワドルディって、初めてバンダナ巻いた日に公園で嬉しそうにおどってたんだけどさあ、」
ワドルディ「ギクッ。」
カービィ「モグモグ大勢の前でつまづいてずっこけて笑われたんじゃなかったっけ?ゴックン」
アオービィ「そうなの?」
ワドルディ「・・・もう、カービィのいじわる!思い出したくなかったのにー!」
カービィ「(キャッキャッ)わーい!ワドルディがおこったー!」
家を飛び出し追いかけっこが始まった。カービィを追いかけるワドルディの頭には、今日も手入れの行き届いた綺麗なバンダナが巻かれているのだった。
おしまい