フリーザの来襲以降、ナメック星は平和が訪れるはずだった。しかし、ムーツにとって最大の使命とも言える戦いが待ち受けているのだった。
その頃地球ではナメック星に負けず劣らず慌ただしかったという。
地球に帰った孫悟空達は、後を追ってきたベジータと戦闘状態になった。
サイヤ人の死の淵から復活した際の超パワーアップにより孫悟空を追い詰めたベジータだったが、再び超サイヤ人となった孫悟空を目にし、ベジータは地球の何処かへと消えたそうだ。
その後、謎の少年トランクスの言葉により人造人間と戦うための修行をこなした頃には、原作とほぼ同等のパワーバランスに戻っていたと聞く。違いがあるのはピッコロのパワーだ。ネイルと融合していない分弱いことと、一人だけ蘇生の遅れたヤムチャが界王星で一人修行していたことにより天津飯達よりも一回り二回りほど戦闘力が上がっていたことだろうか。
結局ピッコロは自力で原作と同等の力を着けることに成功しているため、プラスの結果となった。
その間にナメック星にはフリーザが殺されたと聞き付けたコルド大王が部下を引き連れ駆け付けるも、ムーツにより呆気なく死んだと聞く。
ナメック星の、ムーツの本当の戦いはこれからだった。
平和、フリーザを倒したナメック星人達にとって訪れたと思われた物だった。
その平和が消え去ろうとしていたのは、ムーツが人里離れた場所で瞑想をしているときのことであった。
ムーツに並々ならぬ悪寒がした。
瞑想をやめたムーツはムーリの村に駆け付けた。
しかし、他のナメック星人にはこの不気味な感覚は感じられないようだった。
参考程度に現在のナメック星に住む戦士タイプ情報を伝えよう。
まずはムーツである。戦闘力は五億を越え、フリーザを倒したあと己の生まれた理由はやはり他のナメック星人の手を汚さないためだと考え、フリーザとの戦闘時の倍近くの戦闘力に成長した。
その他の戦闘タイプは戦闘力一万前後が十名、一人だけ戦闘力3万前後の優秀な戦士がいるのだが、この戦いではお荷物であることに代わりはなかった。
ナメック星に降り立ったひとつの宇宙船、その中から現れた人物こそ、悪の心のみを持ち育ったスーパーナメック星人スラッグである。
体は若返っており、大型の船から出てきたにも関わらず部下の姿は一人も見られない。
「…スラッグか」
その姿を確認する前にムーツは感じ取った。それは、まさに宿命の出会い。ムーツは飛び立った、スラッグの元へと、自分の生まれた本当の意味へと向かって。