仮面ライダー 偽!! 作:ショッカー戦闘員(掃除用の改造人間)
勇人side
俺達4人は祭りを抜け出し、古ぼけた神社の境内に居た。
全員息を切らし、Cに至っては座り込んでいる。
A「ハアッ ハアッ よし!逃げ切ったぜ! ウハハハハハ!」
Aの笑い声が木霊する
B「なぁ、ここってさ なんか他の人が近づかないことで有名な神社じゃね?」
C「荒れてるね」
誰も手入れをしていないのだろう 荒れ放題というわけではないが、所々、草が生え 自然の匂いが漂ってくる
俺「なんかでるんか? 引き上げた方がいいんじゃね?」
普通ここで おもしろそうだし肝試ししようぜ!と誰かが言うかと思いきや
A「だな なんかに憑かれたりしても面倒だ…」
B「酸性!」
C「ルパン三世! ふ~じこちゃん」
おお!コイツら意外と物分かりがいい!どうやら怖い話定番の展開は避けれそうだな
と、思った瞬間だった
全ての音が消えたのだ さっきまで聞こえていた虫の鳴く音 風で木々や木の葉がこすれる音
極めつけは、祭りの音まで聞こえないのだ
これはいくら何でもおかしい
虫は人間が近づいたから鳴き止んだと解釈出来るが祭りの音はどこいった?
太鼓のニーチャンがサボってんのか?
そして空気が重くなった
ヤバい
まるでこの空間だけ他と隔絶したかのように、時間が止まったかのように
A「新手のスタンド使いか?!」
確かにDIOがザ・ワールドを使えばこんな感じになるのかもしれない 花京院の二の舞はゴメンだ
この異常事態に対してもそんなことが言えるAに俺は心からの讃辞を送った
コイツの精神は間違いナシに黄金の精神でできている と確信した。
BとCはオロオロしてるだけだ
俺はふと 神社の方を見た
女がいた
俺はそいつをみた瞬間小さい耳鳴りのようなものがしだし、冷や汗が出始めた
B「な、なんかおかしくね?」
A「……出たか?」
Cは半泣きだ
俺は目の前の女から目をそらせなかった
すると
女が近づいてきた。
女は、祭りの女が着ているような綺麗な着物ではなく、白っぽい浴衣のような着物を着ていた。
俺は、Aに耳打ちした。
俺「やばいぞ。素直に謝るか?
それか逃げるか?」
A 「なっなんだ? 誰かおるんか?」
俺「……見えねーのか?」
A「………お前は見えてんのか?」
B「…音は聞こえる なんか ズリ ズリ て」
Cは恐慌状態
A はキョロキョロしたり、目を細めて遠くを見据えるようにしているが、どうやらその女は俺にしか見えんらしい。
とうとう女の顔が判別できるくらいの距離に近づいてきた。
…おかしい。
そこで明らかに異形のモノだと分かった。
まず何よりおかしかったのが、女の目だ。
蛇の目だった。
小さな目が左右に離れて配置され、あの爬虫類独特の、ナイフの刺し傷のような、縦に細く閉じた瞳孔をしていた。
鼻は細く、口も小さい、全体的にほっそりした姿態をしている。
俺は、蛇に睨まれた蛙のように、その場で固まってしまった。
C「帰ろう! 帰ろう! ヤダヤダ!」
Cが喚くが、何だかえらく遠くに感じる。
女は、その蛇の目をパチパチさせると、急に細長い手足を…あり得ない方向に曲げだした。
まるで糸の切れた操り人形のように、はたまたゴム人形のように、ぐにゃぐにゃと、でたらめに関節を曲げるのだ。
更に最も不気味だったのは、女が首を横に傾けたかと思うと、そのままどんどん曲げ続けて、ついには胸の前で頭をまるっきり逆さまにしたことだ。
完全に人体の理を無視した体勢だ。
俺は悲鳴こそあげなかったものの、全身の血の気がスーッと消えて震えが止まらなかった。
女は俺のその反応を確認するかのように、ニタニタ笑って、その逆さまの顔でわしを覗き込み(手足がぐにゃぐにゃに曲がって、ちょうど顔の高さが合っていた)、
「お前、見えてるだろ?」
と聞いてきた。
確認している
俺は、反応したらマズいと感じ
俺「そういやガッチマンさんの実況見た? あの人すげーよな!」
と内心はガクブルだったが無理矢理話題を振った
他の3人も意図を察したのか すぐのってきた
A「あの人はホラーの攻略法をすぐ編み出すから見てて気持ちいいよなー」
C「ぼっ僕もみたよ!」
と涙声で叫んだ。
4人で無理矢理ワイワイ談笑をし、ジリジリと階段の方へ後ずさりし始めた
もう一歩
もう一歩だ!!
もう一歩で足がかかる!!
そう思い 足を伸ばしたときだった
見えない壁にぶつかった
そんな!?
俺は内心僅かにあった希望が、霧散した
大魔王バーン(知らなかったのか? 大魔王からは逃げられない)
どっかの大魔王のセリフが脳内再生される
俺は動揺し、神社の方へ向いた
女の顔が目の前にあった
しかも完全に悪意のある笑顔でニタニタと
俺「うわぁ!わわわ」
女はますます愉快そうに目を細めて、
「なーんだ、見えてるじゃないか。
生意気なガキだな。」
と言ってきた。
しまった!と思ったときにはもう遅い
全身が、金縛りになった
声は出せるが、体が動かない
俺はもう足がガクガク震えて、涙でぐちゃぐちゃで、隣でAが何か喋ってるが、それも耳に届かないような状態で
「ごめんなさい…。
ごめんなさいぃ…。」
と目をつぶって謝った。
すると、女は俺の目と鼻の先でガクガク グギョグギョと全身を震わせて、元の人の佇まいに戻り、ニターっと楽しそうに笑って
「お前、今夜迎えに行くから待っとれ。」
と、俺の左手を撫でようとしたときだった
?「君達!!ここで何してるんだ!」
一気に動くようになった
見ると階段の下から20代後半くらいの兄ちゃん(太鼓を打ってた人とは別)
が声を張り上げていた
俺達は転がるように階段を駆け下りた
途中 後ろから、「チッ」という舌打ちと
「まあいい 匂いは覚えた」
という声が聞こえた。
壁がなくなったのは お兄さんが話しかけて外界とその空間が繋がったからです
あと二話くらいかな?