ケレンツェラ~世界の墓場・異常者の楽園~   作:(´・ω・`)レンジ

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小説を初めて書かしていただきます(´・ω・`)レンジです。
この作品はかなりキツい描写もありますので苦手な方はブラウザバック推奨します。


第1節 異常の素質

ガタンゴトン…。ガタンゴトン…。

 

無機質な列車の音だけがこの空間を支配する。

 

自分が今、何処にいるのか、どの位置にいるのかも解らない。

 

周りの人間は人形の様に静かで動こうとしない…

 

そこで、戦闘服を着た大男の声が響く。

 

「もう間もなく、ケレンツェラ精神隔離更正施設に到着する‼ これから貴様らは社会から切り離され、更正プログラムを受けてもらう。」

 

「しかしだ‼ この隔離更正施設に収監されるとことは更正不可能と判断された者達だけだ‼ 私も、1級精神異常者に更正の余地など欠片も思っていない‼」

 

あぁ…、俺はそんな施設に収監されるんだ…。どうでもいいや…。俺はもう死んでるんだし…。

 

もう、何でも受け入れてやるさ…。この世に救いなんてあるわけ無い…。そんな事とっくの昔に経験したじゃないか、友達や親、全てに対してな‼

 

「私、個人としては死刑にしてしまった方が世の為だと思っているがな‼」

 

「最後に一つ‼ 貴様らには既に人権が剥奪されている‼ つまりだ、ここで殺し合いをしても誰も咎めん…好きなだけ自分の異常さを表現すればいいさ‼ 一生この島で‼ このケレンツェラ精神隔離更正施設で隔離されて死んでいけ、ゴミが‼ ここが‼ この島が貴様らの死地だ‼」

 

ここなら…。あの時の俺が正常なのかもな…。

 

アナウンスが流れる。

 

「ケレンツェラ島~。ケレンツェラ島に到着しました。」

 

列車が停止して、ドアが開く。

 

そして…。

 

「ようこそ、ケレンツェラ精神隔離更正施設へ‼ 歓迎するよ‼」

 

そこには白衣を着た金髪のサングラスをかけた白人の男性が迎えた。

 

「申し遅れました‼ 私は、グロヴィッツ・アーテスと申します。」

 

「これからあなた達の更正プログラムとカウンセリングを担当する者です。今後ともよろしくお願いしたいものですね。」

 

「では点呼を取りたいので、名前を呼ばれたら返事をお願いしたいので頼みますよ。」

 

順番に名前を呼び、返事をしていくだけかと思ったが、こいつに話しかけられ終わった奴は何かしらの反応を示した。

 

一人は笑いだして、一人は泣きだし、また一人は喜びだした。

 

こいつは一体何をしているんだ!? 物言えぬ恐怖が俺を包み込む。

 

そして、ついに俺の順番がやってきた。

 

「今回の列車の中では珍しいですね~。日本人じゃないですか、名前は? 藤城歩でいいのかな?」

 

俺は恐る恐る返事をした。

 

「はい、藤城歩で間違いありません。」

 

グロヴィッツは笑顔で話しかけた。

 

「声が小さいじゃないか、緊張しているのかな? どうして緊張する必要がある? 君は母国で3人の資産家の息子を殺害しているのに何を怯える必要がある? 私には解らないね~。」

 

違う…。違うんだ…。それは…。それは…。俺は…。

 

「ここには君の同類が大勢いるのに? むしろ喜ぶべきではないだろうか? 君は日本ではまず社会不適合者だ! 無論、君の顔を見れば大体の考えは予想がつくけどね。」

 

嘲笑うかのように言葉を繋げるグロヴィッツ

 

「無論、私も異常者だよ。」

 

「ここに居るのは例外なく異常者だけだ‼ 大きいも、小さいも全員同類なんだよ‼ わかるかい?」

 

「つまりだ!私と同類ってことだ‼ 私も君みたいに殺したよ? 強力な塩酸で顔がドロドロになるまで溶かしてさ‼ 最初は罵声とか抵抗はするんだけど‼ ヤバくなってるくると強制からお願いに変わるんだよ‼ 可笑しいよね!? そして泣きだすんだよ‼眼球が溶けて目かどうか判らないところから涙が出てくるんだよね‼ そして、最後にはどう言ったと思う?」

 

聞きたくない‼ もう嫌だ‼ 俺はこんな奴じゃない‼ 一緒にしないでくれ‼

 

「マ……マ……ダ…ズゲ……デ。」

 

「だぜ!? 笑っちまったよ‼ そして、そいつの頭蓋骨を粉砕して脳ミソをぐちゃぐちゃにかき回してやったよ‼」

 

そう言ってグロヴィッツは白目をむいて

 

「だのじがっだな~…。ウケケケケ。」

 

「君も殺した時は何とも言えない快感があっただろう? こう…。そいつの全てを奪ってやったって感じだろ!? 判るよ~♪ なんたって同類なんだもん‼」

 

俺の頭は混乱していた。

 

俺は異常者じゃない‼ 殺してなんかない‼ あれは事故だったんだ‼ お前と一緒にするな‼ 俺は正常だ‼

 

ずっと繰り返し、また俺の心があの時のよいに壊れないように保つので精一杯だった。

 

すると、先ほどの大男が催促をするかのごとく。

「グロヴィッツ‼ 何をやっている!? さっさとやれ‼ 貴様もこの中に居る奴と同じようにされたいか!?」

 

グロヴィッツはやれやれとした表情で振り向き。

 

「少しは待ってくれませんかね? こちらにも収監検査があるんですから。」

 

「後、また殺したんですか? いくら何でもやり過ぎてませんかね? もう桁が2つじゃききませんよ? いくら異常者が嫌いだからって、その異常さはここに居る異常者と何ら変わりないと思いますがね? 大森2尉。」

 

その言葉に苛立ったのか大森はグロヴィッツに銃口を向けて。

 

「殺されたいようだな? どうせここで殺しても罪には問われん。ここに居る全員を殺してもいいのだぞ? 口の聞き方を慎むのだなグロヴィッツ‼」

 

呆れた顔をしながらグロヴィッツは大森に近寄り話し始めた。

 

「や………。判っています?」

 

「知らん‼ 奴らは罪人だ‼ 殺されてもおかしくない存在だ‼」

 

諦めたグロヴィッツは。

 

「今回も隠しますが、そう毎回やられると管理報告でそちらに送る時に発覚しても知りませんよ? 以上です!」

 

大森は銃をしまい高圧的に吐き捨てる。

 

「それでいいのだ。最初からそうしとけば良いのだ劣等種が‼ 発覚すれば皆殺しだ。…ただそれだけだ。」

 

そう言い残し列車に乗り込み大森は去っていった。

 

そして、グロヴィッツが大声で言い放つ。

 

「ここが今日から君達の新たなる世界だ‼ 異常者よ‼ ようこそ楽園へ‼ そして‼ 正常者よ‼ ようこそ‼ この世の地獄へ‼ 異常こそ正常‼ 正常こそ異常のケレンツェラ精神隔離更正施設へ‼」

 

地獄の門が開かれる…。世界が変わってしまう…。

 

新たなる世界が俺を待っていた。




藤城歩
本当ならば普通の高校3年の男子だったのだがとある事件でケレンツェラ精神隔離更正施設に収監されることになる。

グロヴィッツ・アーテス
この施設のお偉いさんのようだ。

大森
藤城達を列車で輸送した人物。
今回の輸送でも10人は殺害している。
累計では余裕でトリプルスコアを叩き出す。
異常者。
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