ケレンツェラ~世界の墓場・異常者の楽園~ 作:(´・ω・`)レンジ
目覚ましの音は鳴らなかった…。
でも俺は体に違和感を感じた…。
俺が目を開けて、眼前にいる少女が。
「おい!! お前は今日からアタシのおもちゃなんだぞ!! 誰が主人より遅く起きていいと言った!!」
「アタシより遅く起きた罰だ!! 早く着替えさせろ!! 学園に行くぞ!!」
俺は確実に嫌な顔をしながら。
「学園なんてあるだ…。俺は…。行きたくないな…。」
ディーナはその言葉に共感する。
「アタシだって行きたくない!! あんな場所なんか牢屋と同じだ!! 人はみんな同じではないんだ!! 集団なんか孤立させてあざ笑うための愚かな概念だ!!」
「だがな!! アタシは弱くない!! だから一人でいいんだ!! だからお前は必要ないんだ!! だから殺す!! いいな!!」
最後の言葉を発した時に俺は見えた。
ディーナは優しく微笑んでいた事に。
俺は少し安心したのかもしれない…。
こいつも何かしらのことで一人になってしまったのではないかと…。
嬉しかった…。孤独を少しでも共感してくれる人がいたのだから。
俺は笑いながら返事をした。
「そうだな!! お前は弱くない!! けど!! 俺は嬉しい!! だからこそ!! 俺はお前に殺される訳にはいかない理由が更に増えた!! 絶対お前に勝つ!!」
この島に着いてから初めて心からの言葉を出せた。
ディーナも笑い返して。
「威勢はいいな!! いいよ…。潰し甲斐がありそうじゃないか!! 楽しみだ!!」
ピピピピピピピピ!!!
アラームが鳴り響く。
ディーナは露骨に慌て始めた。
「もう15分前じゃね~か!! 嘘だろ!? おい!! 歩!! 早く着替えさせろ!! あの糞担任のカウンセリングはもう懲り懲りだ!!頭がおかしくなっちまう!!」
俺は子供をあやすかの様に笑顔で。
「はいはい!! じゃあ脱がすからじっとしとけよ!!」
あぁ…。俺は求めていたのかもしれない…。こんな、光に満ち溢れた生活に…。
例え歪でも…。異常でも…。この輝きを求めていたのかもしれない。
制服に着替えた…。基、俺が着替えさせたディーナが。
「早くしないと置いてくぞ!! アタシは待つのが嫌いだからな!!」
ディーナは走って学園へ急ぐ。
俺もディーナを追って学園へ急いだ。
そこにあるのは本物の異常者だけが集う魔窟だと知らずに…。
学園にはレベル毎に教室が割り振られてあった。
幸か不幸か俺はディーナと同じクラスに配属されていた。
ディーナは不満げに。
「何だよ教室までお前と一緒かよ!? 部屋も一緒で…。もしかしてお前、アタシのストーカーか何かか?」
俺は冗談めかしに。
「そんなわけあるか!! 今にも殺される相手をストーカーする奴が何処にいる!? そんなの狂っている。」
ディーナは不適に笑いながら答えた。
「解ってないね~。クローバーJに言われなかったか? ここは異常者のみが存在する場所だ!! お前の異常と思う事もここでは普通と判断されるんだ♪ もしかしたらお前がそうかもしれないって思っただけだよ♪」
「お前はまだここの事を理解してないようだな…。いいよ♪ 教えてあげる!!」
「あそこを見な…。お前にはいい薬だろ…。そして考え方を変えな…。ここではこれが
ディーナが指を向けた方へ視線向けると…。
俺は物言えぬ苦しさと強烈に押し寄せる嘔吐感を抑えるのでいっぱいだった。
俺は…。今という現実という鈍器に後頭部から殴りつけられたかの様だった。
ここはどういう事があろうと、
そして俺は目を離すことが出来なかった…。そこにいた女性が美しかったのではなく…。
たとえ、公衆の面前でシャワーを浴びる事などディーナで慣れたといえばおかしいが…。耐性は付いたと自負していたが…。これは…。あまりにも…。
まるでそこだけが異世界の様に感じた。
その女性が浴びているのはお湯ではなく…。真っ赤に染まった鮮血であった…。
しかも、死体の数は1や2じゃなく…。5・6単位だった…。
その死体の至る所から血飛沫が上がり…。死後硬直で今も痙攣が続いてる…。
それをシャワーの様に浴びている…。
この世界はこれが普通…。これがおかしいはずなのに…。これが…。フツウ…。
ディーナは言う…。
「これがアタシ達が住んでいる世界なんだよ、多分生贄になったのはレートAにも満たなかったゴミ共か…。」
命はここまで軽いものなのか!? ただ異常のレートがAに満たなかっただけなのに!! だたこの世界の基準に満たなかっただけで!!
「これもアタシは見ててあまり気分の良いものではではないからな…。だが良い勉強にはなっただろう?」
俺は無言で頷いた…。
「アタシはお前を殺す…。だけど殺す気になるのはその3時間だけだ…。ルールは守る…。それすら守れないのは只の蛮人だ…。教室へ行こうか…。」
俺はディーナの言葉に従った…。
そして俺は思った…。ディーナはどのような異常者なのかと…。
ただ見ているだけだとただ単に幼いだけで何ら周辺の奴らとは違うような気がする…。
もしかしたら彼女も俺みたいな境遇にあったかもしれない…。
だったら彼女は救ってやれるかもしれない…。
絶望もした…。けど…。彼女がこのような異常者じゃないかも…そんな希望を抱いた。
この場所は新キャラ紹介の欄とさせてますが、今回は登場してないのでキャラ紹介はありません。