仮面ライダービルド&HUGっとプリキュア 輝く未来をビルドせよ! 作:ブラッド族族長
本当なら日曜日には上げたかったのですが、仕事が忙しく間に合いませんでした。出来る限り早めに投稿するように頑張ります。
基本1話を2,3パートで分けて投稿していこうと思います。今回は戦闘シーンはありません。
はぐプリのほうの時系列ですと、アンジュの加入した2話の後になります。
partA
ふと周りを見ると、自分は水槽のような機械の中に入れられていた。四肢を拘束され、身動きが取れず口には酸素マスクのようなものを着けられ何かを流し込まれていた。必死に抜け出そうとしても動けない。
そんな様子をガラスの向こうから、防護服で体を覆ってガスマスクで顔もわからない人間が何人も自分の周りで機材をいじっている研究員らしき者たちと、その向こうにコウモリのような仮面越しにケタケタと笑っている男が大きな椅子でふんぞり返りながらこちらを見ていた。
そこで俺、
*
トーストが焼けた音と共に少年、桐崎戦兎は目を覚ました。
ふと鏡で自分の顔を見ると、その顔に落書きがされていることに驚いた。
「はあ…最悪だ」
ため息をつきながら戦兎は顔の落書きを落とそうとしたその時、爆発音が部屋に響く。
「おっ!
」
その方向に行くと、そこには巨大な機械があり、大きな扉の横にある電子レンジの扉に似た物を開けるとそこには針鼠の形がある白いボトルが入っていた。
「最ッ高だ!」
先ほどの落ち込み具合とは打って変わって、戦兎は頭を掻き、髪の毛をピョコンと跳ねながらボトルを手に取り、興奮冷めやらぬ様子だった。
すると扉のほうから左腕に金色のバングルをつけた一人の少女が出てきた。
「はあ…」
「はいお疲れ!」
疲れたような表情を浮かべる少女に戦兎は労うようにハイタッチをしようとするが少女はさらりと避けた。
戦兎はそんな少女、
「これ何?ハリネズミ?」
「知らないし…興味ないし…疲れたし…バイト代ほしいし………眠いし」
「今度はどんな技が使えんだろ?早く試したい…!」
眠たげな表情で言う美哥を余所に、戦兎の興味は白いボトル、ハリネズミフルボトルに向いていた。
そして先ほどの機械のほうに歩き出す。
「でも、やっぱ最高だな!俺の発明品!ただの怪物の成分がビルドに使えるパワーアップアイテムになっちまうんだからな」
「でたよ……」
自分の発明品のことを語りだした戦兎に美哥はあきれながらベッドの方へゆっくり向かった。
「もちろん美哥の能力あってこそだけどさ。それを最大限に生かした俺の技術はもっと評価されてもいいと…」
戦兎が美哥の方を見ると、美哥はいびきをあげながらベッドでグースカと寝ていた。
「にゃろ……」
そう言うと、戦兎は寝ている間に落書きされた仕返しに寝ている美哥の顔に数式の落書きをしたあと、学園の制服に着替え、階段を昇っていった。
*
喫茶店「
はぐくみ市の小道に構える喫茶店だ。
そこで掃除をしていた男性、
「ボンジョルノ!戦兎くん!」
「おはようマスター。これ、昨日の収穫」
そう言って戦兎は惣呀にハリネズミフルボトルを見せた。
「ブラボー!さすがは我が娘!」
まるでハリネズミフルボトルを愛する我が子のように掴む惣呀の様子に戦兎は苦笑いをしていた。そして二人は店のカウンターに腰を下ろす。
「でどうよ?少しは、思い出したのかよ?」
「なにが?」
「記憶だよ!お前の十何年間のキ・オ・ク!」
そう言って惣呀は戦兎に指差した。戦兎は今年で14歳になるが、1年前より前の記憶は失われているのだ。
その事を聞かれて、戦兎は夢の中で見たことを話した。
「ガスマスクの科学者、人体実験、コウモリ男………以上」
「なんだ進展なしかぁ…お前そのコウモリ男探すために、ビルドやってるんだろ!」
惣呀は戦兎の言葉にあきれながら肩を叩き席を立った。
「しょうがないだろ!スマッシュにされた奴らは元に戻っても、なんも覚えてないんだから」
「言っとくがな。1年間のお前の家賃相当たまってるぞ」
惣呀は請求書の束を戦兎の前に起きながら言った。戦兎は請求書を捲り確認した。
「何家賃って!?そんなの発生してんの!?」
「当たり前だろう?記憶喪失の男の子を無償で寝泊まりさせてやるほど、オレはお人好しじゃないの」
そう言った惣呀の言葉に戦兎は昨日東都政府に行かされたことを思い返した。
「まさか…東都の研究所に就職させようとしたのも!?」
「うまくいけばよかったのになぁ…さすがに中学生に就職させるのは無理があったか。ま、お前が中学を卒業したらバッチリ働いて返してもらうよ」
「最悪だなアンタ……」
そんな惣呀の言葉に戦兎はため息をして呟いた。ふと陣弩が時計を見て口を開いた。
「今日転校初日だろ?のんびりしてていいのか?」
「あ、やば!」
遅刻してしまう!と、急いで走りだそうとした戦兎だが扉の前で一旦足を止め、惣呀の方に向き直る。
「…と、お急ぎのあなたへ。そんな時には…これ」
そう言いながら取り出したのは、少し大きいスマートフォンと黄色いライオンの顔が描かれたボトル、ライオンフルボトルであった。
「何?遅刻の連絡?」
「そうそうそうそう。もしもし…なわけねぇだろ!」
ノリツッコミをしつつ、戦兎はライオンフルボトルを大きいスマホ、ビルドフォンの差し込み口に指した。
《ビルドチェンジ!》
電子音と共にビルドフォンは大きくなり、1つのバイク
、マシンビルダーへと姿を変えていた。
「おおっ!バイクに変形した!?」
「なっ!すごいでしょ?最高でしょ?天才でしょ?」
そう言ってパネルのボタンを押すとヘルメットが出現し、それを被ると戦兎はマシンビルダーに乗る。
「さあいざ、ラヴェニール学園へレッツ…!」
エンジンをかけようとした戦兎の手を惣呀はすぐさま止めた。
「ゴー!しないでよ。ここ、店の中だから」
「あっ……」
惣呀の言葉に戦兎は思い出したように周りを見てマシンビルダーに一旦降りる。
「それと、さすがに中学生がバイク乗ってたらマズいから、見つからないようにしろよ」
「わかってるって」
戦兎はマシンビルダーを外に出して学校の近くへと走らせた。
*
-ラヴェニール学園-
その学園の中等部の2年生のクラスではある話で盛り上がっていた。
「聞いた?今日転校生が来るんだって!」
「しかも、男の子らしいよ!」
黄緑のカーディガンを着た眼鏡っ娘の
1人は濃いピンク色に前髪がパッツンが特徴の女の子、
「そうなの?」
「はなちゃんが転校してきて少ししか経ってないのに…」
「だよね。しかもその転校生、14才らしいよ」
「14才?それじゃ本当は3年生なんじゃ…」
はなの言葉に、じゅんなは眼鏡を光らせて答えた。
「そう。もしかしたら前の学校で何か問題を起こして停学…とか」
「もしそうならウチのクラス、
「万丈龍斗?」
じゅんなとあきが嘆いていると、はなは聞きなれない名前に耳をかしげた。
その疑問に答えたのはさあやであった。
「ウチのクラスメイトなんだけど、はなちゃんが転校してくる1ヶ月前から学校にきてないの」
「そうなの?病気かなにかなのかな…」
まだ見ぬクラスメイトを心配するはなに、じゅんなとあきはすぐに否定した。
「いやないない。あの万丈に限って」
「噂じゃ怪しい人たちとつるんでるって話もあるんだよ」
「そうなのかな…」
そう言ってはなは俯いて考える。そうしていると、ホームルームのチャイムが鳴り、皆が席につくと担任の
「皆さん、今日は転校生を紹介します」
そう言って内富士先生は教室の扉の向こうにいる人物を呼ぶ。そこから入ってきたのは、戦兎であった。
「桐崎戦兎です。以後、よろしく」
これが仮面ライダービルドである桐崎戦兎と、プリキュアであるはなたちの最初の出会いである。
*
その頃ーーー
-とある下水道-
「はぁ…はぁ…!」
1人の少年が上半身は裸で下は白いズボンを履いて下水道の中を走っていた。まるで何かから逃げるように…
「クソッ…!捕まってたまるか…!」
その少年、万丈龍斗が桐崎戦兎と出会うのは間もなくである。
いかがでしたか。前回で気づいてるでしょうが、ビルド側の各キャラの名前は原作とは少し弄っています。
次回から戦闘シーンいれるのでお楽しみにしていてください。