精霊使いの装甲機竜   作:caose

1 / 229
 始まりの声が鳴り響いた。


出会いとはじまり
産声


 古都国

 それはクイナ帝国と呼ばれる国よりも東に位置する島国

 そこは自然折々の国で人々はかつておこっていた乱世が終わり平穏を満喫していた。

 そしてその国には竜を祀る集落がありそこにいる者たちは竜を神と崇め

信仰していた。

 しかしそれは突如終わりを迎えた。

 

 その夜突然見慣れない船の大群がその村を襲った。

 村は焼かれ男たちは農具などを持って立ち向かったのだろうが謎の集団は何やら特別な道具を使って彼らを殺したのだ。

 あるものは焼かれ、切り裂かれ、つぶされたような死体が数多くあった。

 女子供老人は村にある洞穴に身を寄せていた。

 その洞穴の中には神社が建てられておりある物を祀っていた。

 周りには剣を口にくわえた竜

 目のない竜

 武器を持った竜

 小太刀を構えた竜

 そして中央には直刀を持ち頭に見慣れない装飾を付けた

鰐のような顔をした竜がいた。

 そしてその足元には紫の柄をした刀があった。

 何やら後ろから物音が聞こえ全員が息を殺して遠ざかるように祈ったが神様はそれを望んでいなかった。

 襖を開かれ先程の集団が子供を連れ去ろうとした。

 母親はそれを阻止しようとすると外にいる男たちのように殺された。

 その場にいた7歳以上の子供も同じように老人も関係なく・・・

 そしてその集団は赤ん坊や小さな子供を連れて海へと向かった。

 暴れる子供は失神させて。

 そして連れ去らわれた子供の中には1人の赤ん坊がいた。

 その布にはこう書かれていた。

 「カゼハヤ カミト」と・・・

 

 そしてさらに年月は過ぎ・・・とある国にて

 そこは暗い檻のような部屋

 そこにはかつてさらわれた赤子は少年になりその場所に立っていた。

 しかし少年は1人ではなかった。

 周りには屈強な男たちが多数存在していた。

 しかしその誰もが倒れて呻いていたのだった。

 「終わったよ。次は何?」

 その目は無機質な感情もなく光もなくただそこにいるような感じの人間だった。

 「間違いありません。彼こそが約束の子」

 「魔王の力を受け継いだ存在。」

 周りにいた老人たちは口々にそういった。

 「次は何?」

 その少年はもう一度聞いた。

 すると扉が開いて老人の一人がこう言った。

 「来い。」

 少年は機械の様についていった。

 ついていくとそこ等には宝石や指輪、何かの武器などが無造作に置かれていた。

 「ここにあるのはすべて我々が世界中から集めた精霊が封印されているものだ。中には凶悪な精霊が封印されている。」

 老人の言葉にその少年はただ聞いていただけだったが少年はとある刀を見て立ち止まった。

 「じゃああの剣は?」

 「あの剣はただの剣だ。使い道がないからここにあるだけだ。

欲しいのならやろう。」

 老人はその剣を少年に渡すと少年の視界が1瞬で変わった。

 周りは鑑のような世界で地面もない。

 「何だここは?」

 少年はそういうと何かを感じた。

 それは人を2回りほど大きくそして大量の武器を持った鋼の竜だった。

 それは少年を見るとこういった。

 「お前名は?」

 「カゼハヤ カミト」

 「カミト・・・お前が我が所有者か。」

 「そうだ。」

 竜は少年カミトの名前を聞くとさらにこう言った。

 「我が名はシラヌイ。我が詠唱府(パスコード)をお前に譲渡する。」

 「ぱすこーど?」

 「我を呼ぶ時に使う呪文だ覚えとけ。」

 「わかった。」

 「それは・・・・・」

 

 するとまたさっきの景色に戻った。

 「どうした早く来い。」

 老人の言葉にカミトは反応しそのままついていった。

 「僕は何するの?」

 「間もなくわかる。」

 老人がそう言った後立ち止まるとそこにはカミトよりも若干背が高く腰まで伸びた黒髪と黄昏色の瞳を持つ少女がいた。

 「女の子?」

 「初めまして、カミト。私はレスティア。闇精霊よ。」

 「精霊?」

 レスティアと言う少女が自分が精霊だといった。

 「最高位の精霊の中には人型が存在しお前をさらに高みに導けるだろう。」

 少年は老人の言葉を聞いていなかった。

 カミトは初めて女性(精霊だが)見とれていたのだ。

 「よろしくカミト」

 レスティアはカミトに微笑んで手を差し出すとその手を振り払った。

 「僕に触れるな。お前もいつか壊してやる。あいつらのように。」

 「そう。それは楽しみね」

 彼女のその傷ついた言葉に

カミトは初めて胸の奥にある何かがざわつくのを感じそしてあの時刀の中にあるナニカからもらったことばを思い出した。

 「運命よ。我は呪い、その座を引きずり降ろし、わが手で未来を作る。

(シラヌイ)」 




 この出会いが彼らの始まり。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。