「『クイックドロウ』・・・お前それ使えんのかよ!?」
カミトはそれを聞いて驚いていた。
何せ三大機竜奥義は一つだけでも会得すればそれだけで一流のドラグナイトと認めてもらえるほどである。
だがそれと同じく会得するには膨大な時間と才能と努力を積まなければいけないのである。
「まあ、使えても百回やって一回出来るかどうかだがそれでも当たれば必殺の一撃となり得るモノだが・・・。」
アルマはそう言うと自身の「エクス・ワイバーン」を見てこう言った。
「今のこいつじゃ一回やっただけでお釈迦は免れねえだろうな。」
そうじゃなくてもこいつは戦えるかどうか分からねえけどなと言った後こう続けた。
「ボスの救援を呼んだとしてもあいつらが暴走すれば街が大変な事になっちまうし
今しか多分勝ち目はなさそうだがどうするよ?」
アルマの言葉を聞くと全員しんとなった。
何せこのままヴェルサリアが応援が来るまでずっと守り切れるかどうかが
問題なのだ。
恐らくヴェルサリアは今日までの間に機竜を纏った経験は無いと思ったほうが
妥当なのだ。
それに幾ら調整したとしても戦闘後のデータにおける調整はしていないであろう。
(これは間違いなく)
そして何よりも・・・。
「〈このままあいつ一人にしちゃいけないだろうが!!〉」
カミトはそう思いながらも今の状況を考えている中・・・『シラヌイ』がカミトに
向けてこう言った。
「(おいカミト、俺はお前が何したいのかを実現するようにサポート出来るぞ。)」
『シラヌイ』の言葉がカミトの心の中にある何がしたいのかを理解すると
カミトはこう答えた。
「やろう。」
「「!!」」
カミトの言葉にエリスとアルマはびっくりしていた。
正にこれは賭けと同じであり失敗は許されないのになぜそれを実行するのかと
思ったからだ。
「このままじゃヴェルサリアだってきついし俺達『シルフィード』がやらなきゃ
いけねえだろう。」
「俺は違うけどな。」
カミトの言葉にアルマは少し否定するとカミトはこう続けた。
「それに・・・俺はいつもお前が毎朝何か特訓しているのは気づいてたからな。その力に俺は・・・信じたい。」
カミトはアルマを見てそう言うとアルマはふっと鼻息を出すとカミトにこう言った。
「しゃあねえな。・・・やるか。」
「おお。」
アルマの言葉にカミトはそう答えて竜声でヴェルサリアに説明をした。
そして現在・・・。
「(正直出来るかどうか自信ねえけど・・・。)」
『俺は・・・信じたい。』
「(あんな事言われたら答えねえ訳にはいかねえだろうが!!)」
アルマは意識を最高潮にするとエリスに向けてこう言った。
「離れてろ!!」
その言葉を聞いてエリスは無言で離れた。
そして「エクス・ワイバーン」を纏ったアルマは最大出力で・・・外に出た。
「うおおおおおお!!!!」
アルマは雄叫びを上げながら出てきた。
アルマが向かう場所・・・そこは。
「お前だアアア!!」
金剛精霊目掛けてである。
そしてそのまま金剛精霊を・・・一刀両断にした。
「きゃあアアア!!」
金剛精霊の精霊使いはその衝撃にびっくりして失神した。
「こっちだってえ!!」
「ハアアア!!」
カミトとヴェルサリアはそれを見て驚いていた魔境精霊の精霊使いの鎧を両側から
切り裂いた。
「きゃああ!!」
そして鎧が砕かれると同時にその少女も失神した。
それを見た後カミトはアルマの方を見た。
機体はボロボロだが本人は無事であった。
「・・・任務完了だな。」
カミトの言葉を聞いたと同時に全員脱力した。
これを持って精霊災害は収まった。
だから君も俺を信じてくれ。