最悪な出会い
穏やかな木漏れ日差し込む森の中で少年はあるものを見た。
スレンダーだが目の色から髪の色までが紅く可愛らしい・・・素っ裸の少女がいた。
「(おいカミトぽけーっと見ている中悪いが謝ったほうが良いぞ。)」
この状況に対し刀型のソード・デバイス『シラヌイ』が忠告した。
そう心の中では逃げろ逃げろと思っているのに見惚れていたのか
体が動かなかったのだ。
そして暫くして少年カミトは少女から視線を逸らした後口を開いた。
「あ・・・えーと・・・。これは事故だから気にするなと言いたいが・・・。」
この馬鹿何説明してんだと『シラヌイ』がそう思っているとカミトはある事を
口走った。
「君の姿を見てしまったことには謝るが俺は健全な男子で子供の裸には興味が
ないんだ。」
「(おいこの馬鹿!!)」
まさかそれ言うかと思う中少女は腕を掲げてこう言った。
「私は・・・今年で・・・十六歳よーー!!」
「嘘だろそんな小さな胸・・・。」
「(この阿保!!)」
『シラヌイ』がカミトに注意すると周りの木々がざわめき始めた。
「何だ?」
カミトがそう思うと少女から声が聞こえた。
-紅き炎の守護者にして眠らぬ炉の番人よ!
-いまこそ血の契約に従い、我が下に馳せ参じ給え!
精霊語を使っている少女の手の上で爆発するとそこには炎の鞭が現われた。
「おいおい精霊使いかよ。」
カミトは自分の運の悪さを呪った。
目の前にいる少女は武器化させる程の実力を持った精霊使いであることが
わかったのだ。
大抵はそのままの状態で出すのが実力がある物はこの様に武器として
召喚出来るのだ。
「(こりゃ詰んだな。カミト骨ぐらいなら後でばあさんに拾わせてやるから
くたばって来い。)」
「おいそりゃねえぞ!」
『シラヌイ』があきらめろと言った言葉にカミトが待ったを掛けようとすると少女が怒りながらこう言った。
「よくもこの『クレア・ルージュ』の水浴びを除いたわね!!」
そして鞭を振りながらこう言った。
「この変態!!」
「おわ!!」
カミトが間一髪で躱すと近くの木が・・・真っ二つに分かれた。
本来なら燃えるはずのがあまりにも高熱で然も早かったのか焦げ跡が
付かなかったのだ。
「覗き魔!!」
「淫獣!!!」
そう言いながら周りの木をも倒しまくっていくにつれてカミトの隠れるところが
限定し始めたのだ。
「だーー!!どうすりゃいいんだよ!!??」
「(もお諦めっちまえば。)」
『シラヌイ』がそう言うもカミトはふざけんな!と返した。
そしてカミトはクレア・ルージュにこう言った。
「おおいお前指の隙間から見えてんぞ?」
「・・・きゃあ!!」
カミトの言葉にクレア・ルージュは・・・両手で胸を隠した。(下は泉に入っていて見えないようにしている。)」
「あ、馬鹿!」
「(ちゃんと確認しろ!!)」
カミトと『シラヌイ』がそう言うのも無理はない。
何せ片手で使っていた鞭が後ろの大木に当たってしまったからだ。
そして切断された木がゆっくりと・・・ずり落ちて行った。
「間に合え!!」
カミトは池に向かって全速力で走りクレアに飛び込んだ。
「な!!」
クレアが驚いた瞬間鞭が水の中で消えていった。
そして巨木が丁度良い温度になった泉の水に倒れて舞い上がった水は雨となって
降り注いだ。
「おい大丈夫か?」
カミトがクレアにそう聞くとクレアはこくりと頷いた。
「それじゃあ・・・」とカミトが立ち上がった瞬間・・・何か柔らかい物が
当たった。
「ひゃあん。」
「何だ泥か?」
カミトはそれを触っている中クレアから声が聞こえてくるのに『シラヌイ』が
ある事を推測した。
「(おいカミト。それ・・・そいつの胸じゃね?)」
「へ?」
それを聞いたカミトはたらたらと冷や汗流しながらこう言ってしまった。
「はあ!さっき見た時はそんなに!」
「な、ナナナナ、何してるのよ・・・この変態ーー!!」
「ぐはっ!!」
鳩尾に思いっきりパンチ(なぜか拳が赤かったが)を受けたカミトが失神する前に見たのは・・・ゆらゆらと紅い髪が炎のように逆立った「クレア・ルージュ」であった。
なおこの時『シラヌイ』が思った事は・・・。
「(おお、良いパンチだな○石!!)」と言ったそうだ。
カミト「燃え尽きたぜ・・・真っ白に」
シラヌイ「いやまだ始まったばかりだろ!」