精霊使いの装甲機竜   作:caose

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 この一撃に全てをかける。


試合終了。

 「「はああああ!!」」

 カミトとヴェルサリアはあらん限りの力を使って自らの武器を振るった。

 最早小手技など要らず使うのは己の経験只一つに事尽きた。

 ヴェルサリアは「オーバーフォール」を使って変幻自在の間合いを活かしてカミトを追い詰めたと思えば今度はカミトが機体を透明化させて遠近両方の武器を使って

翻弄させた。

 『『『『『・・・』』』』』

 客たちはその光景に言葉を表すことも出来なかった。

 今や彼ら二人の戦いを見守るしか出来なかった。

 だが中にはある思惑を持った者がいた。

 「あれが機竜の力か・・・。」

 「素晴らしい力だ。」

 「あれさえあれば我々も大貴族の力を・・・。」

 誰もが己や国の為にと如何したら手に入るのかを模索してた。

 

 

 

 

 

 「「はあ・・・はあ・・・はあ・・・。」」

 そして暫く経つと二人は荒く息を切らしていた。

 機竜は搭乗回数に応じて搭乗時間が長くなるという説があるがそれでも

これだけ動くため体力の消耗が激しいのだ。

 そして機体も幾分か軋み始めた。

 ドラグナイトの疲労における機竜の暴走である。

 それを感知したアルマは次が最後だなと思っている中カミトはヴェルサリアに

こう提案した。

 「どうだ・・・ヴェルサリア・・・次で・・・最後ってのは・・・?」

 それに対してヴェルサリアは・・・。

 「良い・・・だろう・・・決着を・・・つけよう。」

 そう言ってヴェルサリアは「オーバーフォール」を解除して

「クローズ」の一本を手に取った。

 そしてカミトも「玄海」を両手持ちにして構えた。

 お互い息を整えた。

 観客全員が見守る中・・・その時が来た。

 「「ウオオオオオオオオオ!!」」

 カミトとヴェルサリアは今使える力の全てを使って突撃した。

 もう後が無くても良い。

 この一撃に全てを出し切る。

 その思いが二人を動かしていた。

 そしてお互いの距離が0となり・・・武器を振るった。

 がきぃいん!--という音と共に土煙が立ち込んだ。

 そしてアルマがその様子を見て・・・その姿が土煙と共に現われた。

 そこには機竜の障壁を展開するエネルギーがある肩にお互い当てていた。 

 『・・・この試合・・・両者引き分けとする!!』

 その声と共に・・・観客は悲鳴に似た絶叫を挙げた。

 『『『『『ウ(ノ・ω・)ノオオオォォォ-(ノ・ω・)ノ

オオオォォォ-おお!!!!!』』』』』

 観客は拍手をしながらそうしていた。

 そしてカミトとヴェルサリアはお互いを見合うとこう言った。

 「今回は引き分けだな。」

 「だが次こそは勝つさ。」

 そしてこの日・・・約束を果たすことが出来た。

 

 

 

 

 「如何やら終わったようだな。」

 それを音で聞いていたのはグレイワースであった。

 何故彼女が裏路地で然も闘技場にいなかったのかと言うと・・・。

 「さてと・・・私の庭で悪さをしているネズミを片付けなければな。」

 そう言いながら黒い塊を持って奥にへと進んだ。 




 闇に忍び寄る悪魔を倒す。
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