「ちぃい!!」
グレイワースは化け物となった女生徒達からの攻撃を避け続けていた。
これ迄色んな精霊相手には戦っていたが相手や未知なる存在、どう対処すべきか
決めかねていた。
「(こいつらには知性と言う者が無いがその分攻撃が読みにくい!!)」
グレイワースはそう思いながら避けているが攻撃できなければ対処の仕様が無い。
「伯爵!!」
グレイワースは剣にしていた魔精霊を黒い塊に戻した後ヴィヴィアン・メローサに
攻撃するようにした。
これならと思っていると先程の女生徒だったナニカが行く手を塞いだ。
「またか!!」
グレイワースは魔精霊を戻してどうするべきかと思っている中
ヴィヴィアン・メローサはこう言った。
「さてと・・・実験はこのくらいにして・・・終わりにしましょ。」
そう言うと角笛を吹いた。
ピィイイイイ!!とまた音が鳴った瞬間、女生徒達だったナニカが行動を変えた。
ギィエエエエエ!!
雄叫びのような悲鳴を上げるとそれは空にへと舞い上がると・・・。
翼が分離して・・・グレイワースに襲い掛かった。
「!!」
グレイワースは咄嗟にそれを避けた。
すると着弾した場所が大きく穴が開いた。
それを見たグレイワースはこのままでは思うと・・・。
「ほほお、ここでアビスと出会うとはのう。」
上空から声が聞こえた。
そしてそれが落ちると巨大な土煙が周りを襲った。
「「「「!!!!」」」」
全員がそれが何だと思っている中土煙から・・・腕が現われた。
「「!!」」
そしてそれは女生徒達であったナニカを掴んだ。
「一体何でここにと思って人払いさせたかいがあったのお。」
土煙から声が聞こえた。
そして土煙が晴れるとそこにいたのは・・・。
「さてと・・・アビス狩りといこうかの。」
神装機竜「ヨルムンガンド」を身に・・・いやそれを操っているマギアルカが
そこにいた。
「どうして?」
「いやの、アビスを遠目で確認したから封鎖させて儂はワイバーンを使って
降ろさせてもらったんじゃ。」
グレイワースの問いにマギアルカがしれっと答えるとグレイワースは彼女達を
見てこう言った。
「待て!!あれ私のは女生徒達だ!」
それを聞いたマギアルカはある事を思い出した。
「元は人・・・あやつと同じ薬か。」
それならとマギアルカはグレイワースに残酷な事を告げた。
「ならば諦めよ。ああなったら最早・・・楽にさせるしかあるまい。」
その言葉にグレイワースは口を一文字にして噛み縛った。
ギィエエエエエ!!
女生徒達だったナニカがそれから振りほどいて上空に向かおうとするとマギアルカはこう言った。
「そうすると思ったか?アビス。」
そう言うと鑑を纏ったアビスにブレードを、金剛の方にはキャノン砲を見せつけた。
「・・・墜ちよ。」
そう言った瞬間・・・すべてが終わった。
ブレードはアビスを叩き落し、キャノン砲で破壊した。
キャノン砲を浴びたほうはあまりの威力に体が崩壊し、ブレードを受けたほうは
そのまま地面に叩きつぶした。
そして土煙から・・・裸体になった女生徒がいた。
「大丈夫か!!」
グレイワースはその女生徒に駆け寄ろうとすると・・・ある物を見た。
「これは!!。」
それは灰色の光と灰になり始めた体になっていく女生徒であった。
報告にあったジオ・インザーギと同じ状態であった。
「おい、大丈夫か!しっかりしろ!!」
そう言うと女生徒は目を僅かに開けてこう言った。
「学園・・・長・・・イタイヨ」
そして体が灰となって消えて行った。
それを見たグレイワースはヴィヴィアン・メローサを見てこう激怒した。
「ヴィヴィアン!!貴様アア!!」
グレイワースは怒りのまま剣を向けると・・・何処からか声が聞こえた。
「おい、迎えに来たぞ。」
「!!」
その声と同時にグレイワースは弾き飛ばされた。
「グウウ!!」
グレイワースはマギアルカの方まで吹き飛ばされた。
「大丈夫か!?」
「・・・平気だ・・・。」
グレイワースはそう言うとその相手を見た。
それは灰銀色の翼が生えた機竜であった。
「あら遅かったわね。」
「はん、手前がさっさと切り上げなかったからだ!!」
そう言っている人間は両目とも違う色をしている・・・灰色に近い銀髪の
少女であった。
「お主・・・アーカディア帝国の者か?」
マギアルカの問いにそれはこう答えた。
「は!俺はあんな馬鹿共とはちげえよ。こいつを連れ帰るだけだからな。
じゃあな。」
「待て!!」
グレイワースはその機竜に向かってそう言うが既に飛び立ってしまった後であった。
グレイワースは灰になってしまった女生徒を思い、天に向かってこう叫んだ。
「ヴィヴィアン・メローサ!!必ず私が貴様を殺す!!必ずだ!!」
その時のグレイワースの顔は・・・。
怒りで顔を歪ませていた。
そしてそれは未来への決意。