飛行艇が上空で飛行する。
普通ならそんなこと・・・ありえないんだけどなあ・・・。
「然しこの飛空艇って、凄いなあ。」
「【ああ、何せ揺れないし・・・豪華だしな。】」
金使ってんなアとシラヌイがそう言った。
何せ船内には磨き上げられた大理石の壁、美しい刺繍で施された緋毛の絨毯と
最高級であろう調度品。
もし一つでも壊せばグレイワースから・・・何されるか分かったものではない。
「このスピードでしたら昼頃には着くらしいですからそれまで皆さんお茶に
しませんか?」
レオノーラがそう聞くと全員賛成した。
「それでは紅茶は・・・ローレンフロスト産ですね。」
「ローレンフロストの紅茶は風味が良いと聞く。今の緊張を和らげるなら丁度良い茶葉だ。」
ヴェルサリアはそう言いながら何やら読んでいるとレオノーラは何やら・・・
寂しそうな感じであった。
「?何かあったのか」
ヴェルサリアはレオノーラにそう聞くとエリスが耳元でこう囁いた。
「義姉上。レオノーラのチームメイトはローレンフロストのリンスレット
何です。」
「・・・そうだったか。なら他の」
「いいえ大丈夫です。それにこれを飲めばもしかしたらと思いますので。」
ゲン担ぎです。と言うがメイルストームはこう聞いた。
「〈大丈夫?レオノーラ。カミトに変わってやった方が〉」
「大丈夫ですメイルストーム。だからこそ私がやらなければならないんです。」
レオノーラはそう言いながら注意深くお茶の湯を沸かしていた。
「・・・レオノーラ。」
カミトはレオノーラの方を見て少し可哀想になっていた。
何せ本当ならリンスレットとチームを組んでブレイドダンスに
出場したかったのだ。
それがあの任務で駄目になってしまったことに自分自身が情けないと
思っているとシラヌイがこう言った。
「【あまり自分を追い詰めるなよ。なっちまったもんは仕方がねえんだ。
だったら今後どうしなければいけねえか考えないといけねえだろ?】」
「・・・そうだよな。」
カミトはシラヌイの言葉を聞いて少し気持ちが楽になった。
するとフィオナが話を変えようとこう言った。
「そう言えば今夜は城館で開会のセレモニーとして舞踏会が開かれるらしいけど皆礼服とか持ってきてるの?」
そう聞くと先ずはヴェルサリアとエリスがこう答えた。
「私たちは既に荷物に入ってる。」
レオノーラはと言うと・・・。
「私は・・・そう言うのがないので欠席しようかと。」
「俺も同じだな。・・・舞踏会なんて御免被りたい。」
カミトもレオノーラと同じであったがシラヌイは笑いながらこう言った。
「【昔男に結構誘われたからなあwwww】」
「喧しい。」
シラヌイの笑いにカミトが一喝するがフィオナはこう答えた。
「それなら大丈夫よ。向こうでレンタルの礼服屋があるから後で
採寸取っておくと良いわよ。」
フィオナの言葉にレオノーラはホットするがカミトは少し嫌な顔をしていたが
シラヌイがこう言った。
「【大丈夫だって。今回は普通だから心配ねえよwwwww】」
「手前、楽しんでんだろ?」
カミトはそう聞くがシラヌイは素知らぬ顔みたいな感じそっぽ向いた。
「もしなかったらお前たち何する気だった?」
ヴェルサリアは少し疑問を投げつけるかのようにそう聞くと
カミトとレオノーラはこう答えた。
「俺は解放された市民街で飯だな。」
「私も同じですね。後は機竜の整備とか。」
そう、ブレイドダンス中は本来禁制な場所も解放されるため民間人用のエリアも存在するのだ。
「そろそろお湯が温まりますけど何にしますか?」
そう聞くと先ずはフィオナがこう答えた。
「それじゃあアップルティーを。」
次にヴェルサリア。
「私はストレートを。」
エリスはというと・・・。
「わ、私は、お砂糖たっぷりのミルクティーで頼む。」
「はい、では最後に」
「そ・・・それとだな。」
「?」
レオノーラはカミトに何か聞こうとするとエリスが何やら申しつけたいのか
こう言った。
「で、出来れば・・・クリームと蜂蜜、それとマシュマロを浮かべて
欲しいのだが。」
「「「・・・・・・・・え?」」」
その言葉を聞いてヴェルサリアを除いて全員が・・・目を丸くした。
それは最早紅茶ではなく紅茶と名を騙った果汁ジュースだろと思ってしまった。
「・・・エリスさん。もしかしたら紅茶、苦手・・・なのでは?」
レオノーラは少し顔を引きつりながらそう聞くとエリスは・・・ムッとした
表情でこう言った。
「い、いやな!過酷な剣の訓練を耐え抜くには、糖分を多く摂る必要が!!」
「いや、私でもそこまでせんぞ。」
「義姉上!?」
エリスの言葉にヴェルサリアはそれとなく否定した。
するとレオノーラはこう反論した。
「いえ、訓練で足りなくなるのは塩分であって糖分は頭ですよ。」
「なあ!!」
するとフィオナは笑いながら・・・爆弾を落とした。
「ああ、だから余剰分は全部・・・そっちに行くのねえ。」
そう言いながらフィオナはエリスの上半身の・・・胸部に目線を向けた。
全員もそっちに目線が向けてしまったのだがな・・・。
すると視線に気づいたエリスが・・・胸を押さえつけてこう言った。
「違う・・・違う・・・ちがう・・・チガウ・・・ウウウウウウ。」
「「「「?」」」」
何やらエリスが下向きになってしまったので何だと思って見てみようと
すると・・・エリスは突如立ち上がって・・・大声でこう言った。
「ちがうんだああああああ!!!!!」
ウワアアアアアアと泣いているかのような顔で部屋から走り去っていった。
するとヴェルサリアがそれを見た後に・・・こう言った。
「・・・取り合えずあいつの分も一応作っておいてくれないか?
探してからで大丈夫だろうがな。」
「ええ・・・そうですね。」
「お茶菓子は何だ?」
「ええとですね・・・ああ、アレイシア名物のパンケーキですね。何時も私達が食べるところの。」
そう言った後にレオノーラはカミトにこう聞いた。
「ええとそれで・・・何飲みます?」
「ああ・・・それじゃあ、俺はオレンジティーで。」
「無難ですね。」
そう言った後に準備しようとするとカミトがこう言った。
「それじゃあ俺はエリスを探してくるわ。」
「其れなら私も」
カミトの言葉を聞いてヴェルサリアは立ち上がろうとするとカミトは
こう言って止めた。
「いや、お前は機竜の勉強してんだろ?俺は取り合えず頭に叩き込んでるし
それに他の対戦国家も見たいしな。」
そう言うとヴェルサリアは成程と言った後にこう言った。
「それならよろしく頼む。」
「ああ、分かった。」
そう言ってカミトはエリスを探しに外に出た。
作者「大丈夫大丈夫。機竜サイドにも甘党の爆乳娘がいるから!!」
エリス「何の慰めにもならんわああああ!!」