精霊使いの装甲機竜   作:caose

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 色々とどんなところでも起こるよなあ。


厄介事は空でも起こる。

高度4000メートル上空。

 カミト達ブレイドダンス出場者を乗せて運航しているベルファール級飛空艇の丁度真下に1隻の小型戦闘飛空艇が森の中に潜んでいた。

 すると金属製のハッチが開くとそこから・・・何かが飛翔してきた。

 するとそれに乗っていた・・・頭の両端で括った暗い灰色の髪の少女が

そこにいた。

 すると少女はある船にいる人間を見て・・・微笑みながらこう言った。

 「・・・見つけたわ、兄さま。」

 すると少女の中指にはめていた指輪が赤く輝いたその時に・・・空が・・・

裂けた。

 「さあ、存分に暴れてきなさい。破壊精霊〈デス・ゲイズ〉」

 そして裂け目から巨大なナニカが・・・姿を現した。

 

 

 

 

 

 

 「おおい、エリス。何処だあ?」

 カミトは甲板の上でエリスを探していた。

 本来なら高度4000メートルともなればその風だけで身動きとるどころか

吹き飛ばされてしまっても可笑しくないだろうと思うのだがそれには秘密があった。

 「【然し風の障壁が機能しているだけで吹き飛ばされずに済むとは相変わらず

凄いよなあ。】」

 シラヌイがそう言っている中カミトは周りを見渡していた。

 「エリスは何処だろうな?」

 そう言いながら探している中で・・・シラヌイがこう言った。

 「【あそこだ。】」

 「?」

 シラヌイが見つけたと言うので周りを見渡していると・・・・いた。

 船の最先端に。

 カミトはエリスに近づいてこう言った。

 「エリス。ここにいたのか。」

 「・・・カミトか。」

 エリスはカミトに気づいたのか答えた。

 少しはあとため息ついていたが。

 如何やらさっきのフィオナの言葉が気になっているようだ。

 「大丈夫か?」

 そう聞くとエリスはこう言った。

 「・・・別に胸が大きいからっていい事ないんだぞ。」

 「はあ?」

 突如の事に何だと思っているとエリスはこう続けた。

 「肩は凝るし、下は見えづらいし、可愛い下着は皆小さいし、素振りの時なんて揺れて邪魔だしそれに・・・」

 聞いてもいないのに何言ってんだと思いながらぶー垂れながらエリスは文句を言っていた。

 流石のカミトも・・・ハハハと空笑いするしかなかった。

 そして暫くして・・・。

 「・・・色々自分だけ言ってしまって申し訳ないが何かあったのか?」

 エリスがそう聞くとカミトは思い出すかのようにこう言った。

 「ああ、ヴェルサリアが心配してたぞ。いきなり出て行ってしまったからな。」

 「・・・済まない。」

 「別にいいって。仲間だろ?俺達」

 カミトはそう言って戻ろうかと聞いてエリスは少し考えて・・・こう聞いた。

 「なあ、カミト。」

 「?」

 「私は・・・子供っぽいか?」

 エリスは少し頼りなさそうにそう聞いた。

 するとカミトはこう答えた。

 「まあ、個人好き好きだからなあ。俺はどっちでもないしそれに・・・」

 「?」

 「エリスの部屋に入った時思ったけど女の子らしい部屋だったからそう言う一面持っても良いんじゃないか?」

 「そうか・・・女の子らしいか。」

 「?」

 「【・・・阿保らしい。】」

 カミトとエリスの言葉を聞く中シラヌイがそう言った。

 それで帰ろうとしたその時に・・・。

 ドおオオォォォォオオ!と。

 耳を劈くような轟音が響き渡り、船体が激しく揺れた。

 

 

 

 

 

 

 「きゃあああ!!」

 「エリス!」

 カミトは床が斜めに傾いてバランスを崩し、転びかけたエリスを船の柵を掴んでエリスを掴んだ。

 「一体何だよ!!?」

 カミトは何事だと思って飛行帝の舷側から身を乗り出して見てみると

そこに映っていたのは・・・・。

 「あれは!?」

 「【オイオイオイ、冗談じゃねえぞ!こんな所でよ!!】」

 シラヌイも慌てた声色でそう言った。

 前兆10メートル程あるエイに似た何かであった。

 唯一違うとするならば頭部に巨大な紅い単眼がギロッと睨みつけて居ることだ。

 「ああクソ!魔獣かよ!!」

 そう言いながらカミトはエストを抜き放った。

 するとエストがカミトに向けてこうアドバイスした。

 「カミト、あれは軍用精霊です。このままでは船が沈みます。」

 そう言うとエリスもこう続けた。

 「幾ら最新型とはいえこいつは戦闘艇ではない!風の障壁もそう長い間持て」

 するとエリスが言いかけたその時に・・・。

 ビー、ビー、ビーと警報が鳴った。

 如何やら飛空艇を旋回する際の警報のようだ。

 回避しようとしてそれを待つ魔獣ではない。

 「伏せろ!!」

 「うわああ!」

 カミトがそう言ってエリスを押し倒したその時、・・・

 轟音が鳴り響いた。

 ズドーン!という轟音と共に魔獣は抉る勢いで船に体当たりした。

 「・・・大丈夫か!?」

 「ひゃああん。」

 カミトが確認しようとしたその時にエリスが何やら素っ頓狂な声を上げたので

何だと思って見てみると・・・納得してしまった。

 カミトがエリスの胸を・・・鷲掴みしてしまっていたのだ。

 「!!!悪い」

 カミトは慌てて手を離すがエリスはと言うと・・・。

 「ウウウウウウ」

 胸を腕で押さえつけてウルウル状態であった。

 それを見ていたシラヌイはと言うと・・・。

 「【お前らイチャイチャする暇あるならさっさとあいつ倒せ!!】」

 その言葉を聞いてカミトは慌てて魔獣を見た後に・・エリスに向けて

こう言った。

 「エリス!暫くシムルグを貸してくれないか!?」

 「ああ・・・・何を・・・まさか!!」

 「ああ、そのまさかだ。」

 そう言いながら魔獣を見ながらカミトはこう言った。

 「あいつと・・・空中戦してくるさ。」

 




 次回は対デス・ゲイズ戦です。
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