「うう・・・ん。」
あれから数分経ちカミトが目覚めると『シラヌイ』がこう言った。
「(おおい相棒。助けてくれーー。)」
何やら『シラヌイ』が助けを呼んでいたので起きようとすると首に何か巻き付かれているような感触がしたので取ろうとすると・・・。
「やっと目覚めたわね、覗き魔の変態淫獣。」
「ぐえ!!」
カミトは首が締まったので咳き込むとクレア・ルージュがそこにいた。
今度は全裸ではなく制服姿だ。
純白に黒のラインが入って、胸元を彩るリボンタイ、ボタン代わりに縫われている
精霊護符(アミュレット)を身に纏って・・・調教用の革鞭を持って髪を
ツインテールにしていた。
カミトの首を絞めていたクレア・ルージュはこう言った。
「感謝しなさいよ。死なないように手加減してあげたんだから。」
普通なら消し炭にしてやってるのよハイグレード変態と言っている中カミトは腰に
差していた剣が無いことに気づいた。
「な、なあ俺の剣は?」
「あああれなら・・・泉に捨てたわ。」
「ふざけんな嗚呼!!」
あの後カミトはクレア・ルージュを無理やり連れて行って声を頼りに探した。
「(ああ。錆びるところだった。)」
カミトは『シラヌイ』を見つけた後クレア・ルージュから一緒に来いと言われた。
そして歩いている中クレア・ルージュがカミトにこう聞いた。
「ねえ何で貴方アレイシア精霊学院に入ってるのよ。男のあなたが?」
それを聞くとカミトはコートの内ポケットからある手紙を出した。
「俺はグレイワースの婆さんから呼ばれたんだよ。」
ほいこれが証拠と言うとクレア・ルージュはそれを聞いて驚いた。
「グレイワースって・・・学園長にってこれ帝国の第一級紋章印!?・・・
本物みたいだけど婆さんてあなた何様のつもりよ!!」
グレイワースは精霊騎士を目指すオルデシア帝国を目指す姫巫女からすれば
「レン・アッシュベル」と同格ともいわれており伝説の魔女と恐れられている。
「俺はグレイワースとは知り合い何だがはるばる来たのは良いとして学園って
どれだけ広いんだよ。」
カミトがそう愚痴るとクレア・ルージュはカミトに呆れた口調でこう言った。
「あんた多分森の精霊に騙されんじゃない?それに学園はここから二時間かかるからまたやられるわよ。」
「どんだけ広いんだつうの・・・此れなら最悪お前頼りだったよ。」
最後はシラヌイにしか分からないように言うとカミトはクレア・ルージュにこう
聞いた。
「なあなんであんな所で禊してたんだ?」
するとクレア・ルージュはこう返した。
「この近くには噂だけど古代の聖剣を祀っている祠があるの。そこには強大な
≪封印精霊≫がいるんだけど気位が高いのか学園の創設以来誰も成し遂げられなかった
らしいからここらへんで最も聖性の高い泉があそこだったから禊をしたのよ。精霊契約するには心身の清らかな乙女を好むってこれ常識よ。」
そう言うとカミトはある事を思い出した。
≪封印精霊≫はその大半が人類に厄災をもたらすため封印されているのだ。
「おいおいやめとけよ。それがとんでもない奴だったらどうするんだ?
危険すぎるぞ。」
「(そん時は俺達はとんずらするがな。)」
『シラヌイ』がそう言った。
するとクレア・ルージュはカミトの方を見てこう言った。
「私ね。・・・どうしても強い精霊が欲しいの。」
「だったらさっきの炎精霊を育てりゃ良いじゃねえか。あれも結構強いだろ?」
カミトは二重の意味でクレア・ルージュにそう忠告した。
一つはあれ程の威力がある精霊を武器化できるという事は彼女自身の才能も十分に
あるとみて行った。
もう一つは精霊を複数契約すると精霊同士が干渉してバランスが崩れて神威が
出しにくくなるぞという意味での言葉であった。
「それでも私は目的のために必要なのよ。強力な精霊が。」
その言葉を聞いた後カミトは少し溜息を吐いた。
そしてカミトは運命の出会いをする。