精霊使いの装甲機竜   作:caose

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 シムルグ&カミトVS〈デス・ゲイズ〉戦!スタート!!


空中戦。

「【地上に堕ちる迄後2,3分と思って戦えよ!カミト!!】」

 シラヌイは船が堕ちる迄の制限時間をシムルグに乗っているカミトにそう伝えた。

 エリスはあの後カミトをシムルグに乗せた後にヴェルサリア達を呼びに行った。

 「あいつの外殻は多分結構硬えだろうな。」

 シムルグに乗っているカミトは〈デス・ゲイズ〉を見ながら観察していた。

 「シムルグ!あいつの近くまで頼む!!」

 ピィイエエエエエエエ!!

 シムルグはカミトの言葉を聞いて全速力で〈デス・ゲイズ〉のすぐ手前まで

飛翔した。

 「おオオォォォォおおおお!!」

 カミトは大声を上げながらエストの剣を突き立てた。

 ギャアアアアアア!!

 すると〈デス・ゲイズ〉は悲鳴を上げながら尾鰭をくねらせて背中にいる

カミト目掛けて叩き潰そうとしながら未だ船体を壊そうとしていた。

 「このままじゃあ船が持たねえぞ!!」

 そう言いながらカミトはあの尾鰭を何とかしようと思って・・・

エストの剣を・・・抜いた。

 「【おい馬鹿、何やってんだ!!】」

 シラヌイは何をしてるんだと思っているとカミトの行動を見て・・・

分かってしまった。

 「【お前、こいつの筋肉の収縮してる場所を足場にして移動するって・・・

なんつう事考えてるんだ!?】」

 そう、カミトは〈デス・ゲイズ〉の筋肉を足場にして移動しているのだ。

 確かに〈デス・ゲイズ〉の巨体を考えれば不可能ではないと思うが・・・

普通こんな事やろうと考える事すらしないはずであろう。

 そんなことできる人間と言えば、並外れた身体能力と戦闘の勘と経験が

備わっているグレイワースか、マギアルカくらいであろう。

 「お前に恨みはねえが・・・船を壊させるわけにはいかねえんだよ!!」

 そう言ってカミトはエストの剣で〈デス・ゲイズ〉の尾鰭を切断した。

 尾鰭が落ちるのと同時にカミトも・・・堕ちてきていた。

 やばいと思ったその時に、何か柔らかい毛のような物がカミトを救ってくれた。

 「シムルグ!!」

 ピィイエエエ

 シムルグはカミトを救った後に一旦〈デス・ゲイズ〉から離れると・・・突如〈デス・ゲイズ〉がカミトの方に向かって・・・顎を大きく開いた。

 無数の歯がびっしりと並んでいるのを見せびらかす様にカミトとシムルグに

迫った。

 「【あの野郎、俺達から先に倒そうとしているようだぞ!】」

 シラヌイはそう言って〈デス・ゲイズ〉の行動を話していた。

 カミトは少し考えて・・・シムルグにこう言った。

 「シムルグ!頼むがもう一度出来るか?」

 シムルグにそう聞くカミトだがシムルグは一度〈デス・ゲイズ〉を見た後に

もう一度カミトと・・・船の方を見て・・・こくんと頷いた。

 「良し、行くぞ!!」

 ピィイエエエ!

 シムルグがカミトの言葉に答えるように飛んだ。

 すると両手に握ったエストの剣は姿を変え、巨大なバスターソードにへと

姿を変えた。

 「これで決める!」

 然し〈デス・ゲイズ〉は何かを察したのかカミトから離れようとすると・・・。

 「させません!!」

 何処からか聞きなれた声がすると思った瞬間、〈デス・ゲイズ〉から

爆発音が聞こえた。

 ギャアアアアアア!!

 〈デス・ゲイズ〉が悲鳴を上げたその時にカミトが見たのは・・・。

 「レオノーラか!?」

 甲板の上でメイルストームを纏ったレオノーラがそこにいた。

 如何やらメイルストームのドラグヘッドを使って吹き飛ばしたのであろう。

 そして一瞬であるが身動きが取れなくなった〈デス・ゲイズ〉を見てカミトは

シムルグと共に突撃した。

 「おオオォォォォおおおお!!」

 バスターソードを構えて、そのままカミトはシムルグと共に〈デス・ゲイズ〉の柔らかいであろう下腹を綺麗に切り裂いた。

 だが・・・。

 「こいつ未だ!?」

 〈デス・ゲイズ〉は未だ消滅せずにいた。

 そしてそのままシムルグごとカミトを嚙み殺そうとすると・・・。

 カミトの目の前にある人間が現れた。

 「カミトに・・・手を出すなアあ!!」

 そう言ってそのまま巨大な鎌で〈デス・ゲイズ〉を斬り裂いた。

 そして切り裂いた人間がカミトの目の前に現れた。

 「大丈夫か!?カミト!!」

 「ヴェルサリア!!」

 そう、目の前にいるのはカオスブレイカーを身に纏ったヴェルサリアであった。

 「お前、どうしてここに!」

 カミトはそう聞くとヴェルサリアはこう答えた。

 「ああ、エリスが来てくれてな、それで駆けつけてきたんだ。」

 「そうか・・・。」

 カミトはそれを聞いてほっとすると・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あーあ、やられちゃった。少しはやると思ったのに。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「!!」」

 声が聞こえた。

 何処からだと思って周りを探すと・・・・。

 「カミト!あそこだ!!」

 ヴェルサリアが如何やら見つけたようだが何やら驚いている様子であったので

見てみると・・・カミトは二重の意味で驚いていた。

 何せそこにいるのは・・・・。

 暗い灰色のツインテール。

 幼い顔立ち。

 そして何より・・・少女が纏っているのは・・・精霊ではない。

 「ミュア・・・・それ・・・お前。」

 「お久しぶりねえ。兄さま。」

 「・・・・・」

 「ああ、もしかして驚いてる?これねえ、汎用機竜の〈ワイバーン〉って

言うのよ。似合ってる?」

 カミトはそれを聞いて驚いていた。

 嘗て自分の事を兄と慕っていた少女が目の前に・・・それも機竜を纏って

現れたのだ。

 するとミュアはカミトを見てこう言った。

 「兄さまは弱くなってしまったわ。」

 ミュアはカミトを見て少し悲し気にため息つくと側にいたヴェルサリアが

こう言った。

 「弱い?こいつのどこがだ。」

 「全部よ。・・・貴方達が兄さまを弱らせた。」

 そう言うとミュアは殺気を出してヴェルサリアを睨みつけた。

 「!!」

 それを感じたヴェルサリアは武器を構えるとカミトに向けてこう言った。

 「でも、安心して。きっとミュアが目を覚ましてあげるから。」

 「・・・じゃあね。」

 ミュアはそう言うと雲の中にへと去って行った。

 「待て」

 「待つんだヴェルサリア!!」

 ヴェルサリアは追おうとするとカミトが止めた。

 「何故止める!」

 「あいつは特別な力を持ってる!迂闊に戦うのが駄目だ!!」

 ヴェルサリアは尚も食い下がろうとすると・・・カミトの顔を見て留まった。

 如何やら本当であるかのような瞳であったのでヴェルサリアはカミトを見て

こう言った。

 「・・・後で説明しろよ。」

 「・・・・ああ。」

 カミトは少し暗そうにそう答えた。

 ブレイドダンス・・・如何やら今回のは一味違うようであった。




 厄介事は直ぐに起こる。
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