カミトはエストと一緒に食事をしていた。
エストは純白のドレスを着飾っており、人形のような可愛さを放っていた。
「カミト、次はお魚が良いです。」
「ん、分かった。エストは好き嫌いしない良い子だな。」
「【もう完全に親子の会話だろこれ?】」
シラヌイはカミトとエストとの会話を聞いてそう思っていた。
すると・・・。
「【カミト、全員集まったぞ。】」
「え、やっとか?」
カミトはシラヌイの言葉を聞いて後ろを向くとそこにいたのは・・・。
「・・・・・・・。」
「どうしたの?カミト君?」
「どうしましたカミトさん?」
「どうしたカミト?」
「カミト、どうした?」
カミトは呆然としてフィオナ、レオノーラ、エリス、ヴェルサリアの方を
見ていた。
フィオナは胸元が大きく開いた白いドレス。
同じく胸元が大きく開いた紺碧色のドレス。
フリルをふんだんにあしらった純白のドレス。
紫色の質素な感じであるが本人らしさを際立させたドレス。
4人とも元が美人であるため更に美しさが際立っていた。
「・・・綺麗だ。」
「「「「・・・・・!!!!!」」」」
それを聞いた4人は思い思いであるが驚いていた。
何せカミトが顔を少し赤くしているのだから。
「嫌だわああ、カミト君たら上手ねえ。(まあ嬉しいのは嬉しいけどこっちは
如何かしら( ̄▽ ̄)。)」
「ななな・・・・何言ってるんですか?!(えええ!!それって私・・・いやいや待って下さい!あのカミトですよ!?前に私彼に裸・・・・////////)」
「〈あらあらあら、レオノーラったら嬉しがってますね。〉」
「うううう・・・・私は・・・綺麗だのと・・・!
(・・・ちょっと嬉しいな。)」
「そ・・・そうか・・・・・/////」
「≪クククク、主も乙女だなあ。≫」
それぞれの反応に機竜の方も(・∀・)ニヤついていた。
するとフィオナがカミトに向けてこう聞いた。
「それじゃあカミト君、誰と踊るのかしら?」
「?」
「「「!!!」」」
フィオナの言葉を聞いてカミトは頭が?マークに、他3名は雷に打たれたような感覚になった。
するとレオノーラがこう言った。
「それでしたら私が」
するとエリスとヴェルサリアはこう続けた。
「何言ってるのだ?ここは私が」
「エリス、ここは年上でもある私が最初であろう?」
「ははは、何言ってるのですか義姉上?それとこれとは違いましょう?」
「ホウ?」
何やら三者三様の火花が飛び散っていた。
然もその光景は周囲にも見られていた。
「何してるのかしら?」
「【男を賭けた取り合いだ。】」
「修羅場」
「【あんた正解】」
「アレイシア精霊学院の代表みたいよ」
「連中は舞踏会のマナーを知らないのか」
「【知ってますけど知ってるこいつらが始めたぞ。】」
「例の男の精霊使いよ。」
「ああ、例の」
「嫌がる女の子を無理やり・・・」
「【お前目の病院に行け。】」
「三人まとめて相手するなんて」
「きっと夜の相手もまとめてしてるんだわ」
「【こいつにそんな度胸ねえよ。】」
「何て破廉恥な!」
「【今言った奴だぞ。その台詞】」
「でも、彼ちょっとカッコいいかも・・・」
「【スミマセン、一人修羅場追加しても良いですか?】」
「やめろ。収拾がつかんって言うか、フィオナお前良い性格してるって
言われねえか?」
「あら?面白そうじゃない( ̄▽ ̄)」
ニヤリとフィオナはそう言って笑った。
・・・こいつマジでマギアルカの下でこう言うのも学ばすのは危険だな。
・・・色んな意味で。
するとフィオナがカミトに向けてこう耳元で囁いた。
「カミト君、彼女が来たわ。」
「彼女?・・・・まさか!!」
「【お出ましのようだな。】」
カミトとシラヌイはそれを聞いてグレイワースの言葉を思い出した。
それこそ自分がこのブレイドダンスに出場したもう一つの理由。
カツン硬い靴音鳴らして彼女が入ってきた。
夜色の如き漆黒のドレス
緋色の鬼面の仮面を付けた黒髪の少女。
最強にして正体不明のブレイドダンサー『レン・アッシュベル』が。
「あれがもう一人の・・・」
「【ああ、然もあいつは冗談抜きで強い。】」
「・・・お前を使っても多分。」
「【ああ、負けそうだな。】」
レスティアがいれば違うだろうけどなとそう付け加えた。
「カミト君」
ゴクッとフィオナは彼女を見て恐怖した。
恐らくフィオナは気づいてしまったようだ。
・・・相手は正に強者であると。
無論レオノーラ、エリス、ヴェルサリアも同じ気持であった。
カミトは何時でも抜けるようにとソードデバイスを手にかけていた。
すると・・・レン・アッシュベルらしき人間がカミトに近づくと
右手を差し出して・・・こう言った。
「カゼハヤ・カミト、私と一曲踊ってくれないか?」
「!!・・・・・」
「【こいつはお願いというより・・・命令だぜ。】」
シラヌイはカミトにそう忠告した。
するとメイルストーム、カオスブレイカーがこう提案した。
「〈レオノーラ、ここは様子を見たほうが〉」
「≪貴公も把握しているであろう?お主とでは次元が違う≫」
二機もそう忠告した。
二人も知っている。
相手との絶対的な差を。
そう言うとヴェルサリアはエリスの手を、レオノーラはフィオナの手を引いて
退いた。
「義姉上?!」
「エリス、お前も分かってるはずだ!あいつはやばい!」
「!!・・・・はい。」
エリスはヴェルサリアの忠告を聞き、大人しくなった。
するとレン・アッシュベルであろう女性はこう聞いた。
「舞踏の嗜みはあるか?」
「・・・前にグレイワースから教わった流行おくれのならな。」
カミトは剣呑に言い返してレン・アッシュベルらしき女性の手を取った。
・・・それが戦いの狼煙である事も・・・知らずに。
狼煙が上がった。
・・・・準備せよ。