パリィいいン!!
『『『!!!』』』
突如後ろの窓から何か音がしたので全員が何事だと思って後ろを見てみると
そこにいたのは・・・。
「・・・・・・・・・!!!!!!」
スライム状の何かであった。
『『『『『ウワアアアアアア!!』』』』』
それを見た全員が何だと思っている中代表選手達が前に出ると一人が現れた。
金色の長髪
綺麗な顔立ち
そして何よりも際だせているのはその雰囲気である。
何事においても眼前の敵のみを滅ぼすという雰囲気。
彼女は神聖ルギア王国精霊騎士団第1軍〈鋼の獅子(シュルタール・レーヴェ〉のリーダー『ルミナリス・セイント・レイシェード』。
前回のブレイドダンスにおいて順優勝者である。
すると彼女は自らの精霊魔装を出すと代表選手たちに向かってこう言った。
「恐れるな!前にいる敵共は現在オルデシア帝国が相手をしているが何時まで
持つか分からん!!故に我々は後方の敵を殲滅したうえで眼前の敵共を一掃する!!
各員はこれまでのブレイドダンスを持ってこれを殲滅せん!!!」
ルミナリスがそう言うと各代表選手たちはと言うと・・・。
『『『『ォォォォオオ!!』』』』』
全員武器を構えて立ち上がった。
そして城館でも・・・戦いが起こった。
「アハハハッハ!意外にやるじゃないお姉ちゃん!!」
「くう!!・・貴様もな!!」
ミュアはそう言いながらブレードとブレスガンを使い分けながら戦うのに対し、
エリスはブレード1本のみで戦っていた。
これはエリス本人が風を使いながらの戦法であると同時に自身が
騎士であることからブレードのみしか使わなかったからだ。
エリスは風魔法を使ってミュアの動きを封じようとするもミュアはするりと
抜けながらヒット&アウエイの戦法で戦っていた。
元来ミュアは自身の異能を使って精霊を暴走させながら戦うため本人の
戦闘能力はそうでもないのだがドラッケンと出会って以降はそれが改善され、
最低限の戦闘が出来るようになったのだ。
「それにしてもこの機竜は凄いわあ!これがあれば兄さまの隣に!!」
「貴様とカミト、一体どういう関係なのだ!?」
「あれあれェ?もしかして聞かされてなかったァ~~?」
きゃははとミュアは笑うのを見てエリスは怒るようにこう続けた。
「何が可笑しい!!」
「だってさあ、あたしと兄さまはこれと同じ・・・兵器なんだよ~~?」
「兵器・・・・だと・・・?」
エリスはミュアの言葉を聞いて驚いていた。
何故自身の事を兵器と呼ぶのか?
彼女は一体何なのか?
上げればキリがないくらい疑問が頭の中で湧いてくるがそれにミュアは・・・。
こう答えた。
「私と兄さまは・・・同じあの場所・・・・」
「〈教導院〉で教わったバケモノなんだよ~~~!!」
きゃははとミュアは笑った。
その顔はまるで小悪魔の様に・・・悪意がなかった。
告げられた真実は・・・残酷な・・・真実で・・・あった。