精霊使いの装甲機竜   作:caose

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 再開しました。


魔王殺しの黒聖剣
心配事なプロローグ。


夢を見た・・・・。

 砂漠の中にある街で人々が自由を享受しているところを・・・。

 そしてその中にある城の中で・・・仲睦まじく暮らしている・・・男女を。

 一人は分かる。

 何せ彫刻や絵画などの美術品で今なお数多く描かれているからだ。

 その女性の名は・・・・。

 『アレイシア・イドリース』

 魔王を滅ぼしたという救世の聖女と・・・呼ばれていた。

 だがそれでも腑に落ちない点があった。

 (・・・どうして彼女の夢を?)

 そしてもう一人の男性は誰なのか・・・分からない。

 顔らへんが黒く潰されていて誰なのか分からないのだ。

 そしてそんな二人の腕の中に・・・小さな・・・赤んぼがいた。

 (何故・・・彼女が?)

 そう思っていると・・・小さな女の子が現れた。

 白い銀髪の少女。

 儚いような印象の少女がそこにいた。

 その少女を見て・・・彼はこう叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「エスト!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夢を見ていた主、カミトがそう言って起きた。

 目覚めて初めに見たのは・・・少し硬いがハンモックの上であった。

 一体ここはと思っていると・・・頭の中から声が聞こえた。

 『よう、起きたかカミト?』

 「・・・『シラヌイ』?」

 自分の近くにある壁に立てかけている刀型のソードデバイスを見て

そう言うとカミトは・・・。

 「俺は・・・どうしてここに?」

 そう言うとシラヌイがこう言った。

 『お前覚えてねえのか!?』

 驚いたかのようにそう言うのに対してカミトはこう答えた。

 「いや、意識を失う前後がな・・・。」

 そう言うとシラヌイはこう説明した。

 『お前あの時にレン・アッシュベルと舞踏会で踊った後にトンでもねえ

化け物ドラグナイトと戦っていたんだぞ。』

 「ああ、そんでアイツが・・・撤収して・・・それで・・・・・!!」

 カミトはそう言うと全てを思い出した。

 自身の精霊でもあるエストが・・・自身を助けるために・・・消滅したことを。

 「俺は・・・・また・・・・守れなかった・・・のか・・・よ!!!」

 そう言いながらカミトは壁を殴ろうとするとシラヌイがこう言った。

 『いや、まだ望みはあるぜ。』

 「・・・何だと?」

 そう言うとシラヌイがこう説明した。

 『レオノーラとヴェルサリアによりゃあ、右手にある精霊刻印があるって事は

未だエストは存在しているらしいんだ。』

 『だから先ずは体力を回復してから方法を考えるだそうだ。』

 そう言うとカミトはこう言った。

 「そうか・・・。」

 するとそう云やあと言ってカミトはシラヌイにこう聞いた。

 「《精霊剣舞祭》の演目はどうなったんだ?精霊姫の宣託はもう出たんだろ?」

 そう聞くとシラヌイはこう答えた。

 『そいつはヴェルサリア達に聞けよ。今あいつらはマギアルカ達と一緒に

晩餐会があった会場の後片付けと捕らえた『竜匪族』って言う連中の

取り調べだそうだ。』

 一応連絡しといたけどなと言うとシラヌイはこう締めた。

 『そう言う事だからさっさと休んで体力回復してこい!!』

 そう言うのを聞いてカミトは渋々とハンモックの布団に包んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そうか、カミトが。」

 《ああ、だがやはりショックは大きいようだ。当面は精神的な意味で

落ち着かせた方が良いだろうな。》

 ヴェルサリアはそう言って自身の機竜、『カオスブレイカー』の言葉を

聞いてこう言った。

 「後で演目を伝えておくから目を離さないでいてくれと

伝えておいてくれないか?」

 《我は伝書鳩ではないんだがな》

 承知したと言って終了した。

 そう言うとヴェルサリアは近くで何やら本を読んでいるフィオナを見かけた。

 何やら分厚い本の山の中でう~~んと考え事をしていた。

 そして暫くして・・・。

 「あああ~~、駄目ねえ。」

 そう言いながらフィオナは本を投げ捨ててうつぶせた。

 それを見たフィオナがこう聞いた。

 「一体何読んでいるのだ?」

 そう聞くとフィオナはこう答えた。

 「うん?・・・呪術や呪装刻印、精霊に関係する文献を読んで

あれの解呪をしようとおもってたんだけどどれもこれも当てはまらないわ。」

 は~~~とため息交じりでそう言うとヴェルサリアはフィオナに向けて

こう聞いた。

 「お前はあの偽者を見てどう思う?」

 「・・・《レン・アッシュベル》擬きの事?」

 「・・・・」

 そう聞いてフィオナはこう答えた。

 「文献にも載っていないとなれば多分オリジナルの精霊魔術を作れるほどの

高度な知識を保有していて剣舞も出来るとなれば・・・相当の腕前と見て

良いわね。」

 そう言うとヴェルサリアはこうも聞いた。

 「それで確かなのか?エストはまた戻ってこれるというのは?」

 そう聞いた。

 エストについてはフィオナがそう仮定を述べたのだ。

 そしてそれに対してフィオナはこう答えた。

 「確かに精霊刻印は無事だから力が回復すれば戻ってこれる可能性はない事にはないけど・・・けどねえ・・・」

 「?」

 「恐らくだけどエストの力をもってしてもあの呪いを完全に破壊することが出来なかった。」

 「そしてその呪いに縛られていて一種の封印状態に至った。」

 そう思ってるけどねと言うとヴェルサリアはこう結論づけた。

 「ならば矢張り先ずはその呪いからか・・・。」

 そう言うとフィオナはこう言った。

 「取敢えず私は《神儀院》の知り合いを当たってみるからカミト君の方を

お願いね。」

 其れじゃあなと言ってフィオナは立ち上がって何処かへと立ち去って行った。

 それを見届けたヴェルサリアはこう言った。

 「はあ・・・先ずはそこからだな。」

 そう言ってヴェルサリアは後片付けを再開した。




 次回は外出編です。
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