あの後カミト達は古代図書館に着き、司書の案内で地下の封印書庫を訪れた。
カミトに施された呪術は第2位でもあるフィオナですら解呪することが
出来ない代物だ。
だとするならば一般の文献ではなく『蛇の道は蛇』と言うかの様に
封印書庫におさめられている禁書が妥当であると考えて探す事にした。
これもブレイドダンスの出場者であるからこそ出来る特権と言えよう。
だがまあ・・・無理な事も無論ある。
「『ランバール戦争時の呪装刻印』の資料・・・違う!!」
「『禁じられた古代の儀式魔術』・・・・・・!!???」
レオノーラがある本を開けるとそれを見て・・・顔を真っ赤にして驚いた。
「レオノーラ!どうした?!何かあったのか!!」
ヴェルサリアはそう言って横から覗き込むとそれを見て・・・。
「////////////!!!!!!」
顔を真っ赤にして後ずさりした。
正直な話コレハ・・・生々しく間違いなくRー18の代物である。
いやお前ジャストじゃねえかと思うが何せこいつも女学校出身であるために
カミト相手にも恥ずかしがるタイプなのだ。
「「・・・・・」」
お互いにそれを見て何やら気まずい空気が漂うがヴェルサリアが・・・
こう言ってしまった。
「もう少し・・・読むか?」
そう聞くとレオノーラはと言うと・・・。
「//////・・・ハイ。」
そう言ってページを捲ろうとすると・・・カオスブレイカーとメイルストームが
こう進言した。
《貴様ら何しておる?》
[早く他の本も読みませんか?]
「「!!!!!」」
それを聞いてレオノーラはその本を戻して・・・こう言った。
「さてと・・・続けましょう」
「あ・・・ああ。」
更に気まずい様子でそう言った。
一方その頃カミトはと言うと・・・。
「ふう、これを全部調べるのは骨が折れそうだな。」
『実際に全部調べていたら間違いなく祖父さんか死人だぜ。』
シラヌイはカミトの言葉に対してそう続けた。
カミトは現在テーブルの上一杯にある『デモン・スレイヤー』に関する
伝承を調べていた。
その出典は『救世の聖女 アレイシア・イドリース』に関する伝承なのだがこれは後年により書き加えられたものでありその実像は不明とされている。
おまけに聖剣についても書き加えられたりしたものが多くありその殆どが
眉唾物である。
「・・・こんなもの読んでも手掛かり何てねえな。」
『ああ、無駄足だったようだな。』
そう言って本を持ち上げると1冊が落ちた。
「あ、やば・・・・・うん?」
カミトは落ちた1冊を注意深く見ていた。
『どうしたんだカミト?』
シラヌイは何があったんだと聞くとカミトはその古い1冊を持って何かを
見ていた。
『そいつはもう読んだんだろう?』
シラヌイがそう聞くとカミトはシラヌイのソードデバイスを持って
それの一部分に・・・突き刺した。
『おいおいおい!何やってんだよ!?』
シラヌイはそれに驚いてそう聞くと本の一部が取れて・・・1冊の薄い本が
出てきた。
『・・・何じゃこりゃ?』
「如何やらこいつは特殊な精霊魔術を仕込んでいたんだろうな。」
『はあ!?それだったらこいつを見つけた精霊使いが気づくはずだろ!!??』
シラヌイはそれを聞いて反論するがカミトはこう考えた。
「多分と思うが誰かが後年になって態と置いたんだろうな。」
そう言うとその本を読もうとするが・・・ある難解に初っ端から
突入してしまった。
『・・・何だこの文字?』
意味わかんねえなと言った。
何せどう見ても象形文字が更に複雑化されているような文字であったのだ。
「如何やら精霊語・・・然も結構大昔の奴のようだな。」
『そんな大昔の言語知っている奴なんているのかねえ?』
シラヌイがそう言うとカミトはある文字を見つけた。
「いや、俺でも読める奴ならあったぞ。」
『本当か!?』
そう聞くとそれは・・・昔だが人間語の奴であった。
『・・・何だよ感心して損したぜ。』
シラヌイがそう言うがはカミトはそれを読んだ。
「ええと・・・『我、この記録をゾルディア王国にて綴る
【アレイシア・イドリース】・・・・!!」
それを読んでカミトは驚愕してしまった。
もしこれが本物ならば彼女の直筆の記録書となるのだから。
「・・・手がかりが見つかったぞ・・・!!」
『ああ・・・それも極上のな・・・!!』
カミトとシラヌイはそれを見て喜んでいた。
これをフィオナに解読してもらえればエストを助けることが出来ると
踏んだのだから。
『それでこいつだが・・・どうする?』
シラヌイがそう聞くとカミトはこう答えた。
「なあ、こいつは封印書物に入るか・・・?」
『はあ?・・・どちらかと言えば表のとんでもねえランクのある図書館に
寄贈されて・・・成程な。』
シラヌイはカミトの考えることを読んでこう言った。
『俺達が持っているのは只の古い本。』
「つまり・・・。」
そう言いながらカミトはそれを・・・服にちゃっかりと入れてこう言った。
「『パクっても誰も気づかない!!』」
そう言いながらカミトは本を元に戻す事にした。
然しこの時彼らは知らなかった。
これこそが『アレイシア・イドリース』の残したたった一つの真実。
そしてこの真実はカミト自身の出生と・・・・伝説の真実を語る本である事を
未だ・・・誰も知らない。
彼らはまだ知らない。
この本に書かれていることは・・・全てを根底から覆すものであることを。