精霊使いの装甲機竜   作:caose

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 いやアンタ・・・合う人間くらい・・・ちゃんと伝えよう。


会うのは精霊・・・姫!?

 「カミト君、ちょっと肩車してくれるかしら?」

 「良いのかよ?それやるって事はよ」

 「あら、それなら貴方が馬みたいな体勢になってやれば良いじゃない?」

 「其れが良いな。」

 カミトとフィオナはお互いそう言いながらカミトは四つん這いになってフィオナを支えることにした。

 そしてフィオナはカミトを踏みつけながら細かい精霊語が彫られた石板が

嵌めこまれておりそれに向けて小さく呪文を唱えると石板に彫られている

精霊語が青白く輝いたと思ったら石板が中心から真っ二つに割れてそこから・・・

月明かりが差し込んだ。

 外は既に夜になっており広大な庭園には炎が焚かれていた。

 「・・・大丈夫、外には誰もいないわ。」

 「良し、行くぞ。」

 カミトとフィオナは這い上がって地上にある庭園に面した柱廊の陰に身を隠すと

カミトはフィオナに向けてこう聞いた。

 「なあ、もしだけどよ。正体がばれたらここを守るガーディアン全員と戦って

逃げるのか?」

 そう聞くとフィオナはこう答えた。

 「堂々としていれば大丈夫よ。それにその時は・・・」

 そう言いながらフィオナは背中から・・・ソードデバイスを抜いてこう言った。

 「これを使って逃げれば良いんだから。」

 「・・・何時の間に。」

 カミトはそれを見て呆れているとフィオナはそれを戻してこう言った。

 「さあ、行くわよ。」

 そう言って進むと・・・前方から一人の姫巫女が歩いてきた。

 「・・・・!」

 それを見てカミトの表情が強張るが姫巫女は尚も近づいて・・・

すれ違う寸前に二人の横ですっと足を止めてこう聞いた。

 「・・・どちらへ?」

 そう聞くとフィオナはこう返した。

 「レイハ様の寝所へ。少し気分がすぐれないとのことでしたので」

 「・・・左様ですか。お疲れ様です」

 フィオナの言葉に対して姫巫女は一礼して去って行った。

 「・・・・ね、大丈夫だったでしょう?」

 フィオナがそう聞く中でカミトは冷や汗ダラダラでこう言った。

 「・・・流石本物のお姫様だぜ。度胸が違うな。」

 そういう中でカミトは心臓を抑えていた。

 もし発覚すれば良くても・・・いや、口にしないほうが良いだろう。

 「こっちよ。」

 「おお。」

 カミトはフィオナの先導について行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして暫くすると長い廊下の最奥にある精緻な彫刻の施された・・・

他の部屋とは明らかに別物の扉が目に入った。

 縁を飾るように貴重な高純度な精霊鉱石が嵌めこまれてもいた。

 それを見てカミトはまさかと思いながらフィオナに向けてこう聞いた。

 「・・・なあ、フィオナ?・・・一応訊いても」

 「貴方が思っている通りよ。」

 「やっぱりか!?」

 カミトはそれを聞いて驚くがフィオナは肩を竦めてこう言った。

 「だって私以上に位の高い姫巫女って言ったら彼女達くらいしかいないわよ。」

 「本気なのか!?」

 「もう!男の子なんだから腹を括りなさい!!大丈夫よ勝算があるから

ここにいるんだから!!!」

 なかったら行かないわよと言ってフィオナは正式な謁見の儀に則って

扉を3回ほどノックした。

 そして暫くして・・・・壮麗な扉がゆっくりと開かれた。

 「ここが・・・」

 カミトはそう言いながら周りを見渡した。

 奥に向かって伸びる赤い絨毯。

 淡く輝く精霊鉱石の光。

 厳かに静謐に満ち足りた神聖な空間。

 そしてその最奥にある薄い御簾の向こうに、小柄な人影が見えた。

 「何用ですか?食事は不要と申したはずですが」

 「あら、久しぶりの再会で初めての言葉がそれって酷くない?レイハ??」

 フィオナはその言葉に対して間違いなく不謹慎だなと思うセリフを吐くと・・。

 「・・・・え?」

 少女はそれを聞いて慌てて御簾を上げて・・・ポカンと口を開けてこう言った。

 「・・・嘘!フィオナ先輩!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「じゃあ紹介するわね、こちらは『レイハ・アルミナス』。焔の精霊姫で現在トップの内の一人ヨ。」

 「は・・・・初めまして。」

 レイハはそう言っておどおどした様子で挨拶するとフィオナはカミトに

向けてこう言った。

 「其れでこっちが・・・・」

 そう言ってカミトに向けて首を縦に振るとカミトも答えて鬘を取って化粧を

拭き取って正体を見せると・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・はうううう。」

 「ちょ!レイハ!?」

 危うく卒倒しかけたのでフィオナがフォローして意識を保たせた。

 「あわわわわわわわ・・・・男の人・・・・・」

 「おい、こいつで大丈夫なのか?」

 カミトは小声でそう聞くとフィオナはこう答えた。

 「まあ、見た目は小動物みたいだけどこう見えてもルビア様の後任を

務められる程だから実力は確かよ。」

 それを聞いてカミトはもう一度レイハを見た。

 綺麗に編み込まれた艶やかな黒髪。

 小動物のような可愛らしい瞳。

 艶やかな真紅の儀礼服を身に纏っていた。

 歳は聞いたところ未だ15歳だという事だがそれを差し引いても

精霊姫になれたのだから確かなのだろうと思っているとレイハはこう言った。

 「ご、ごご、ごめんなさい!私、お、・・・男の人とお話しするの

初めてなので・・・」

 「いや、って言うか済まない。いきなり押しかけてきて。」

 そういう中でフィオナはレイハに向けてこう聞いた。

 「ねえレイハ。2つ聞きたいんだけど良いかしら?」

 「・・・?」

 レイハは何だろうと思っているとフィオナはこう聞いた。

 「先ず一つは機竜の事なんだけど機体の保管を〈神儀院〉が担当するって

聞いたけどもしかして・・・あの祭殿長の横槍?」

 そう聞くとレイハはこう答えた。

 「ええとですね・・・本当でしたら各国が使用を許可してもよいと言ってたのですが『ブレイドダンスは精霊使いが精霊王達に奉納する儀式であるため

野蛮な機竜を使う事は精霊王達の反感を買う為におやめになるように』と

祭殿長自らが仰って・・・・。」

 「・・・あの頑固婆!!!!!」

 「ひぃい!!」

 フィオナの怒り心頭の言葉を聞いてレイハは驚きながら仕方なくカミトの背中の後ろに隠れるがフィオナの怒りは更にヒートアップしてこう言った。

 「何が世俗まみれよ!自分が真っ黒じゃない!!自分たちは襲われた時には

何もしてなかったくせに試合には口を出すわ機竜を保管って要はどうやって

破壊できるのかを考えてんじゃないだろうなア!!!畜生がアアアア!!!」

 最早キャラ崩壊の次元を超えているかのような状況になっているが

フィオナは(*´Д`)はあはあと息切れしながら座った後で深呼吸すると・・・

レイハに向けてこう聞いた。

 「・・・ねえレイハ?・・・ちょっといい?」

 「は・・・ハイなんでしょうか!?」

 レイハはフィオナの言葉を聞いて直立不動になってそう聞いた。

 流石にあれ程の怒りを見たのか恐怖しているとフィオナはレイハの目を見て

こう聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「貴方の力で彼・・・カミト君に罹っている呪いの解呪をお願いしたいの。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 次回はやっと解呪・・・かも?
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