見つけるは真実。
「・・・ここは、・・・何処だ?」
カミトがそう言って目覚めた場所は・・・アストラル・ゼロとは全く違う世界であった。
紅い空。
紅い鉱石が敷き詰められたかのような大地。
紅い塔。
何もかもが真っ赤な世界であった。
「俺は確かレイハの魔術で<闇の刻印>を消させてもらおうとしてそれから・・・」
そう言いながら進んでいくと・・・ある場所に着いた。
そこは・・・。
「これは一体?」
そこは巨大な白亜の船が埋まっているところであった。
「船?・・・にしちゃあ形がなんか違うしなア。」
そう言いながらカミトは周りを見ていると・・・ある剣がその船の近くで
突き刺さっているのを見た。
精霊語の銘が刻まれた美しい剣だ。
その剣を見た途端にカミトの全身の細胞が一気に覚醒した。
「エスト!!」
カミトはそう直感で感じてそこに向かった。
そしてその剣に手を触れようとすると・・・。
「うわあ!?」
いきなり大地から無数の壁が現れてカミトの行く手を遮った。
「ああクソが!!」
カミトはそれを登ろうとすると・・・。
「・・・・!!」
後ろから何か気配を感じて後ろを向くとそこにいたのは・・・。
「・・・お前は誰だ。」
全身が黒い槍を持った騎士がそこにいた。
すると黒い騎士の姿が・・・消えた。
「!!」
カミトはそれを見て警戒すると・・・。
「・・・・」
「!!いつの間に!?」
カミトの目の前にいた。
そしてそのままカミトは・・・黒い騎士の持っていた槍に貫かれた。
「・・・がはあ・・・!!」
そしてそのまま・・・何かがノイズと共に見えた。
嘗て世界は幾つもの小国が鎬を削り、戦いに暮れていた戦乱の世であった。
そんな中である少女が名もなき村で慎ましく暮らしていた。
輝く金髪が自慢の愛らしい顔立ちをした羊飼いの少女。
彼女こそ後に聖女となる『アレイシア・イドリース』本人であった。
彼女が14歳だったとき、山の中へ薪を拾いに来ていた際に見つけた
古い祠の中にある 1本の剣を見つけてそれを・・・抜いてしまったのだ。
その瞬間に眩い光と共に剣精霊が現れた。
「・・・貴方は誰?」
そう聞くと剣精霊はこう答えた。
「私は貴方の剣。契約者たる貴方に全てを捧げましょう。」
そして彼女はこう聞いた。
「貴方の名前は?」
「私の真名は人間の言語では発音できませんが精霊語では
〈テルミヌス・エスト〉と」
「じゃああなたの名前はエストね。」
そう言いながら少女は剣精霊の頭を撫でると剣精霊はこう答えた。
「勝手に言わないでくださいマスター」
アレイシア・イドリースがこれまで誰も抜けなかった剣精霊を従えたという噂は国中に広がった。
民衆は少女を救世主として祭り上げた。
当時は精霊使いは血統で決まっていたために絶対数が少なく当時の人々は荒ぶる精霊に苦しめられていた。
そんな中で少女は剣精霊を従えて各地の精霊を鎮め、討伐した。
人々はあらゆる感情で彼女に接した。
喜び、嬉しさ、妬み、恨み、怒り、下心。
そんな色んな感情で接されても彼女は剣を取って戦い続けた。
それが・・・自分の与えられた使命と思って。
剣精霊を・・・友と呼び。
そしてとうとうある使命が下った。
内容は・・・魔王討伐軍1400人と共に『魔王 スライマン』を討伐するという
任務であった。
大国が幾度となく討伐軍を編成して向かうもその悉くが失敗した。
生き残った兵士は口々にこう言ったそうだ。
『6体の鋼の精霊に全員がやられた!!』
その言葉を何人もが言うも上層部はそれを耳にもせずに何度も何度も無駄死にの死人を作ってしまった。
そしてとうとう彼らはアレイシア・イドリースに託すこととなってしまった。
未だ恋も何も知らない少女に・・・。
「エスト、私は戦うわ。世界中の苦しんでいる人の為に」
「はいマスター、私は貴方の剣。貴方の望むままに。」
そう言って彼女はそこに向かうが・・・この時彼女は知らなかった。
恋も、幸せも・・・その魔王から・・・全てを知ることになるなど
露とも思わず・・・彼女は兵士達と共に進んだ。
眼前にある・・・6機の・・・神装機竜と・・・2体の・・・精霊王ですら
敵わない・・・精霊の存在を知らぬまま・・・。
「・・・今のは・・・・!?」
カミトはその光景を見て何だと思っていると黒い騎士はカミトを
見降ろした後に・・・空を見上げた。
カミトも空を見上げるとそこにいたのは・・・。
ギャオォォォォォォォォ・・・・・!!
「竜・・・精霊・・・か?」
蒼い焔を身に纏った紅の竜が上空を我が物顔で飛翔していたのだ。
そして黒い騎士はそこから・・・消え去ると誰かの声が聞こえた。
・・・お前が望めば何れ相棒は答える。
「誰だ!?」
・・・お前は何れ知るだろう・・・。
「何処にいる!?」
・・・自らの過去を。
・・・自らの出生と・・・その血に眠る秘密を。
「誰だって聞いてるんだ!!」
・・・何れ分かる・・・何れ・・・な。
カミトは何処だと思っていると目の前にいたのは・・・・。
「・・・お前は」
銀髪の・・・外套を着た青年と・・・。
「・・・何だあれは・・・?」
巨大な・・・全身に銃火器を身に纏った・・・精霊を見て・・・。
カミトはもう一度気を失った。
過去は明かされ、それは未来を照らす。