精霊使いの装甲機竜   作:caose

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 この作品での戦いは初めてなので大目に見ていてください。


火猫対剣精霊

 「(伏せろ!相棒!)」

 『シラヌイ』がそう言った瞬間カミトはクレア・ルージュを地面に押し倒すと先程迄いた場所に穴が開いていた。

 カミトはクレア・ルージュを半眼で睨みながらこう言った。

 「あれ程の精霊を解放したのは流石だけどよ・・・あれ完全に暴走してるぞ。」

 よく見ると剣がカミト達を探していた。

 「うるさいわよ!こ、これから調教するの!」

 クレア・ルージュの言葉にこりゃ駄目だと思うとカミトはクレア・ルージュの手を握って走り出した。

 「ふぁっ。」

 「いちいち反応するな。ここは逃げるぞ。」

 「ちょ、ちょっとあの精霊は?」

 「良いから走るぞ!ここじゃ戦いづらい。」

 カミトはクレア・ルージュと共に祠の外に向かって走り出した。

 未だ本調子じゃないのか定かではないが剣精霊はカミト達を追わなかった。

 祠の外に出るとカミトのすぐ後ろに剣精霊が突撃しようとしていた。

 「(カミト後ろ!!)」

 『シラヌイ』がそうカミトに忠告するとカミトは『シラヌイ』のソード・デバイスを抜いてはじき返した。

 すると剣精霊は回転しながらも周りの木々をなぎ倒しながら体勢を整えた。

 「へえ、中々じゃない。調教のし甲斐があるわ。」

 「あれが中々か!?どう考えても高位の封印精霊だぞ!」

 クレア・ルージュの言葉にカミトは逃げるべきだと提案するも彼女はこう返した。

 「逃げたいならあんた一人で逃げれば?あたしには必要なのよ。」

 そしてクレア・ルージュはこう言った。

 「どんな精霊にも負けない強力な精霊が!」

 するとクレア・ルージュは泉で使った精霊語を詠唱すると現われた紅蓮の炎が

逆巻くとクレア・ルージュはこう叫んだ。

 「さあ、狩りを始めるわよ、スカーレット!」

 炎から出たのは緋色の炎を体中に纏った真紅の火猫(ヘルキャット)だった。

 「〔こいつが炎精霊の本体!〕」

 「(あまり強そうじゃねえな。)」

 然しカミトは『シラヌイ』にこう返した。

 「〔阿保言うな。獣の姿で顕現する精霊は高位でそれなりに名のある奴だぞ!!〕」

 「(マジかよ。)」

 『シラヌイ』が驚いている中クレア・ルージュが持っていた革鞭を振るうと

火猫は唸りながら突撃した。

 対する剣精霊は木々を切断しながら向かっていった。

 「スカーレット、狩りなさい!」

 すると火猫は爪を立てて振り下ろした。

 そして甲高い金属音と共に火花を散らした。

 それが二三度続くがカミトはあの革鞭は精霊に指示を出すためなのかと納得すると

剣精霊が動きを止めた瞬間・・・。

 「喰らえ、灼熱の劫火級!」

 クレア・ルージュの掌から火炎球(ファイアボール)の巨大版が放たれると

スカーレット共々巻き込ませた。

 然しその衝撃で周囲の木々が爆発を中心になぎ倒された。

 「(すげー威力!)」

 『シラヌイ』が感心すると火猫と剣精霊が出てきた。

 火猫は元々同じ火属性には効果はないが剣精霊は無傷であった。

 「スカーレット!」

 クレア・ルージュもこれごときで倒せるとは思っていなかった。

 然し本命はこれだった。

 火猫の爪が更に赤く染まっていたのだ。

 高熱の爪で剣精霊を倒すという作戦であった。

 然し剣精霊はそれを素早く察知すると金属をこすり合わせたような嫌な音が

流れだした。

 「きゃ!」

 「ぐお!」

 「(うぜーー!!)」

 カミト達は耳を(『シラヌイ』は覗いて)塞ぐと剣精霊が・・・変形したのだ。

 通常の剣ではなく巨大な〈バスターソード〉にへと変形するとそのまま

火猫の体を両断した。

 「スカーレット!」

 そして火猫はそのまま姿を消した。

 どうやらたった一撃で倒されたようだ。

 クレア・ルージュはそれを呆然と見上げてへたり込んだ。 

 そして剣精霊がクレア・ルージュに狙いを定めるとカミトはヤバいと思うと『シラヌイ』を天に掲げてこう唱える。

 「運命よ。我は呪い、その座を引きずり降ろし、わが手で未来を作る。

(シラヌイ)」 

 そしてバスターソードになった剣精霊がクレア・ルージュに轟音を上げて突撃した。

 「ひっ!!」

 クレア・ルージュはあまりの事に目を瞑りそれを待った。

 「・・・???」

 クレア・ルージュは何もないのかと思って見ると目の前には見たこともない

何かが自分の前に立ちふさがっていた。

 

 

 

 

 「くそおお!!」

 カミトは『シラヌイ』を召喚して障壁で止めるもバスターソードとなった

剣精霊は尚も体当たりをしていた。

 暫くして剣精霊が離れると今度は回転を加え始めた。

 今度は本気で倒す気なのだろう。

 するとカミトは自身の革手袋を付けていない右手を見てある事を考えた。

 だが本人はそれをしようかすまいか考えていると剣精霊が再び突撃してきた。

 「(カミト!!)」

 『シラヌイ』の言葉にカミトはこう思った。

 「〔やるしかない!〕『シラヌイ』!!障壁を最大出力で頼む!!」

 「(分かった!!)」

 カミトの言葉に『シラヌイ』が了承するとカミトは突撃してくる剣精霊に

こう唱えた。

 ー旧き聖剣に封印されし、気高き精霊よ!

 -汝、我を主君として認め契約せよ、さすれば我は汝の鞘とならん!

 「嘘、精霊契約!?」

 クレア・ルージュは驚いているもカミトは気にしなかった。

 剣精霊が障壁に当たった瞬間余りの衝撃に『シラヌイ』の脚部が地面にめり込んだ。

 然しそれでもカミトはやめなかった。

 今ここで中断すれば自分ならまだしもクレア・ルージュが真っ二つになるからだ。

 -我は三度、汝に命ずる!

 -汝、我と契りを結び給え!

 契約式を唱え終わった瞬間剣精霊の刀身が青白く輝いた瞬間・・・。

 「(またかよ!!)」

 「やべえ!!」

 激しい閃光と轟音がカミトに襲い掛かった。




 そしてそれは達成される。
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