精霊使いの装甲機竜   作:caose

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 夢は時に現実のものとなる。


夢の出来事

「・・・君、カミト君!?」

 「・・・う・・・」

 夢から目を覚めたカミトがまず見たのは・・・心配するフィオナである。

 「カミト君、大丈夫なのよね!?」

 そう聞くとカミトはこう答えた。

 「・・・俺・・・どの位・・・気絶して・・・たんだ?」

 「ええと・・・ほんの数分って所ね?」

 カミトの言葉に対してフィオナはそう答えた。

 が、然し・・・・カミトにとってみればあれは数時間も経過しているような

感覚であった。

 すると隣にいたレイハが荒い息を吐きながらこう言った。

 「・・・カミト・・様の・・・〈闇の烙印〉・・・破壊・・・

成功・・・しまし・・・た。」

 「・・・本当に?」

 カミトはそれを聞いて訝し気にそう聞きながらカミトははだけた胸に手を

当ててみると・・・。

 「確かに・・・無くなってる。」

 確かに烙印は消えていたが・・・レイハはこう続けた。

 「ですが・・・カミト・・・様の・・・契約精霊は・・・未だ・・・。」

 そう言いながらカミトは右手の精霊刻印に目を落とした。

 あら程眩かった精霊刻印は今や何の反応もないのだ。

 「・・・エスト」

 カミトは失敗したのかと思っている中でレイハはカミトに向けてこう聞いた。

 「カミト・・・様・・・意識を・・・失って・・・いる・・・間に・・・何か・・見て・・・ませ・・ん・・・でした・・・か・・・?」

 レイハがそう聞くとカミトは夢で見たことを話した。

 アストラル・ゼロとは違う世界。

 そこにいた黒い騎士と蒼い焔を身に纏った紅の龍。

 恐らくエストの・・・『アレイシア・イドリース』と出会った時の情景。

 全てを話すとカミトはある本を懐から出してこう言った。

 「多分こいつが媒体になったんだろうと思うんだ。」

 それを見てフィオナはこう聞いた。

 「カミト君、それは何?」

 そう聞くとカミトはこう答えた。

 「ああ、本当なら直ぐに見せなきゃと思った奴なんだ。」

 そう言ってカミトはフィオナに本を渡してフィオナは

その最初のページを見て・・・驚愕した。

 「!!!!!!!」

 「あの・・・先輩・・・一体・・・何・・・が?」

 レイハもそれを聞いて見てみると・・・。

 「・・・・!!!!!!」

 同じく驚愕しながら後ずさってしまった。

 フィオナはその本を震えながらカミトに渡してこう聞いた。

 「ねえ・・・カミト君・・・これって・・・・何処で?」

 そう聞くとカミトはこう答えた。

 「ああ、精霊魔術で他の本とくっついた感じで置かれてたんだ。」

 古代図書館でと言ってフィオナは・・・口を押えたまま驚いた。

 「「!!!!!!!」」

 無論レイハも同じであった。

 何せアレイシア・イドリース直筆とも言える本があるのだ。

 本来ならば古代図書館に何て置かずに〈神儀院〉が確実に保管しているほど

なのだから。

 そしてカミトは二人に向けてこう聞いた。

 「俺はこの通り精霊語が不得意だからお前らに解読を頼もうと思ってたんだ。」

 要は『餅は餅屋』とも言うように頼みこんだ。

 「え・・・えええええ・・・・。」

 それを聞いたフィオナは正直に言って・・・困惑していた。

 こんな歴史的書物を無断で解読していいのかよと思っているとレイハは

急いで手袋を出してこう言った。

 「それでしたら早速・・・・。」

 「レイハ!?」

 そう言った途端にレイハが床から崩れ落ちかけたのであおれをフィオナが

助けた。

 「もしかして貴方昨日精霊王の託宣の時の体力がまだ回復してないんじゃ!?」

 そう聞くとレイハはこう答えた。

 「ハハハハハ・・・私・・・体弱いですから。」

 ですがと言うとレイハはこう続けた。

 「『アレイシア・イドリース』の直筆の本を解読できるならば

これくらい・・・!!」

 そう言いながらレイハは起き上がると手袋を付けてこう言った。

 「それでは・・・いきます」

 そう言ってレイハはまずページ目を見開いた。

 「これは・・・高度な古代精霊語・・・それもかなり前の・・・。」

 そう言うとレイハはこう口ずさんだ。

 「・・・『私は負けた』・・・!!」

 「ええ!?」

 「どういう事だ!?」

 それを聞いてカミトとフィオナは驚いていた。

 何せアレイシア・イドリースが敗北した何て有り得ないと思ったからだ。

 然しレイハはこう続けた。

 「『6人の鋼の龍騎士に敗北した私は捕虜となった。』」

 「『私はこのまま魔王に全てを奪われるのだろうか?』」

 「鋼の・・・まさか!?」

 「ああ・・・恐らくな。」

 フィオナとカミトはその1節を読んで該当するものを思い出した。

 「竜騎士ってつまり・・・ドラグナイト?」

 「それが6人・・・アレイシア・イドリースが負ける程だとすればとんでもない連中だぞ。」

 「「そこから先は!?」」

 二人がそう聞くがレイハはこう答えた。

 「正直な所私程度では何とも・・・他の精霊姫の力を借りれば

もしかしたら・・・。」

 そう言った。

 古代精霊語は精霊姫といえども完璧に読めるとは言えない。

 すると扉の向こうから・・・足音が聞こえてきた。

 「!側使えが来ます!!」

 「「!!」」

 レイハの言葉を聞いてカミトとフィオナはすぐさまに退散しようとした。

 そしてカミトは本を取って退散しようとするとレイハがこう言った。

 「あ・・・あのお!!」

 「レイハ、この恩は忘れないぜ!!」

 カミトの言葉に対してレイハが言ったのは・・・これだ。

 「どうか・・・応援してます!!」

 それを聞いて二人はこう言った。

 「「今度は優勝者として!!」」

 そう言って二人は部屋から出て行った。




 そして陰謀と謎が・・・加速する。
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