精霊使いの装甲機竜   作:caose

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 戦いが・・・始まろうとしていた。


ブレイドダンスのスタート

祭壇の上にレイハを加えた5人の精霊姫が姿を現すとルール説明をした。

 ①ブレイドダンスの舞台は浮遊島の北に広がる広大な森林地帯。

 ②フィールドは〈神儀院〉の所属する姫巫女達が総出で構築した封絶結界で

覆う為通常での脱出は不可能であるため各代表選手一人一人に対して精霊鉱石である〈魔石〉を分配しこれを奪われたりして1分以上体から離れると自動的に

大祭殿に転移される。

 ③各チーム毎にランダムに転送される。

 ④期間は1週間。

 ⑤その間に最も多く集めた4チームが精霊王の御前でブレイドダンスを

してもらう。

 ⑥例えチームの中に退場者がいたとしても一人生き残っていれば決勝に

全員進める。

 ⑦試合状況は一時も欠かさず大祭殿が保有する使役精霊がスクリーンに映す

(プライバシー関係は除く)

 ⑧禁則事項として精霊使いを殺すことを禁じる。

 「これは、ブレイドダンスは単なる武芸の試合ではなく清らかな姫巫女達における儀式神楽であるためその死によって穢すことは許されないため、

オルデシア帝国所属チーム『チーム・スカーレットナイツ』の『機竜』を

所持するものは速やかに召喚してここで保管されます。」

 レイハはそう言ってカミト達を見た。

 それを聞いたカミトはこう言った。

 「・・・成程な。」

 『面倒くさいな。』

 カミトとシラヌイはお互いそう言った。

 そしてカミト達は特別に祭殿に向かうとソードデバイスを抜いて詠唱して

機竜を召喚した。

 それを見た全員がおおっと声を出すと何やら他の精霊姫達が・・・

大型の鎖を持ってきた。

 すると祭壇長がこう説明した。

 「こちらは大型魔獣用の鎖でありその強度は魔獣の攻撃を物とも致しませぬ。」

 そう言いながら精霊姫達はシラヌイ達を雁字搦めにした。

 『やれやれだぜ。俺達は化け物かよ?』

 《ある意味間違ってはいないかもしれぬがな》

 〈まあ、こちらでレオノーラ達を応援いたしましょ。〉

 シラヌイ、カオスブレイカー、メイルストームはお互いそう言う中で

レイハはカミトに近づいてこう囁いた。

 「(申し訳ありませんカミト様、何分剣の方もと言う案も言われたのですが

万が一と言うマギアルカ様のお言葉で負けたらしく。)」

 「(成程な。)」

 カミトはそれを聞くと祭壇長は嫌嫌な顔でこう言った。

 「それでは剣の方を・・・、マギアルカ・ゼン・ヴァンフリーク様。」

 「うむ。」

 それを聞いてマギアルカは不遜な態度で壇上に向かうとアルマとロロットに

向けてこう言った。

 「管理はお主等に任す。神装機竜の方はアルマ、汎用機竜はロロットが・・・ちゃんと見ておけよ?」

 「「は!」」

 そう言った後に壇上に立って5人のソードデバイスを預かるとマギアルカは

こう言った。

 「お主等は今日、この栄えある場所に立っておる、故にただ一つ言おう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「勝て!そして楽しめ!!以上!!!」

 「「「「「ハイ!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 それを聞いてマギアルカはソードデバイスを持って去って行った。

 そしてレイハ達精霊姫達は一斉にこう言った。

 『剣舞を舞う姫巫女に武運と加護を!』

 それが本船開始の合図であった。

 割れるような大歓声の中で精霊使い達は祭壇の上にある転送円に足を

踏み入れた。

 そんな中でカミトは全員に向けてこう言った。

 「皆、絶対優勝するぞ!」

 そう言うと。

 「勿論ね。」

 フィオナは悪戯な笑みを浮かべ。

 「無論だ。」

 ヴェルサリアは何時もの様に頷き。

 「ドラグニアの騎士の実力を見せてあげます!!」

 レオノーラは確かな覇気を醸し出し。

 「・・・うん。」

 エリスは何やら元気がなさそうにそう言った。

 そして今、四人の少女と一人の少年のブレイドダンスが・・・始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 転送円から現れた一行がいるのは不気味に広がる森の中である。

 薄くかかった視界の中で遠くから鳥や獣の鳴き声が聞こえる。

 「森の中か・・・敵がいるとしたら待ち伏せだな。」

 カミトはそう言いながら武器を構えた。

 エストがいないという事実を隠すために予め持ってきた物なのだ。

 カミトは周りを見渡しているとフィオナがこう呟いた。

 「こう言う時に『ドレイク』の探索能力を使えば1発なんだけどねえ。」

 そう言う中でヴェルサリアはこう言った。

 「先ずは水源の確保と野営地の建設だな。速めにしておかない寒くて

凍えてしまいそうだ。」

 そう言いながらヴェルサリアは少し震えていた。

 如何やらここは風の精霊王の加護が弱いようなのかどうかわからないが

かなり寒い。

 「先ずは周辺の探索ですね。」

 レオノーラがそう言うとヴェルサリアが隊列の説明をした。

 「隊列の先頭は私とレオノーラ、フィオナが真ん中でエリスが護衛、

殿がカミトだ。」

 そう言うと全員がその通りの陣形になった。

 戦闘が苦手なフィオナを中心として戦闘能力が高いヴェルサリアとレオノーラが前衛としてカバーし、エリスとカミトは護衛として固めたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「どれくらい経った?」

 カミトがそう聞くとヴェルサリアがこう答えた。

 「恐らく半刻程も経っていないだろうな。」

 そう言っていた。

 「水辺が全然見当たりませんが一体どこにあるのでしょう?」

 「この浮遊島の大きさは小国並みだからそうそう簡単に見つかる事は

無いわよ。」

 レオノーラの言葉に対してフィオナはそう答えた。

 「早めに地図も作っておかんとな。」

 ヴェルサリアもそう言っている中で・・・フィオナはこう言った。

 「ちょっと・・・足が痛くなったわね。」

 未だ山歩きに慣れていないフィオナがそう言った。

 編入性であるため学院での野外訓練など受けたことがない為に体力が

一般人並なのだ。

 するとカミトがこう言った。

 「おぶってやろうか?」

 そう聞くとフィオナは笑いながらこう言った。

 「まだ大丈夫よ、けど本当に駄目だって思った時はお願いね。」

 そう言うと歩きを再開した。

 「・・・こう言う時にシラヌイがあると本当に助かるんだけどな。」

 そう呟くとレオノーラもこう続けた。

 「仕方ありませんよ。これは儀式神楽と言われてるんですから。」

 まあ一理ありますけどねと言うとヴェルサリアはこう続けた。

 「まあ・・・喧しいがいないといないで何やら寂しい感じがするな。」

 そう言っていた。

 確かにこう言う時にはシラヌイが何か冗談めいた言葉の一つや二つは言っているであろうからな。

 そう思っていると・・・カミトは足を止めてこう言った。

 「誰か・・・いるな。」

 「「「「!!!!」」」」

 それを聞いて全員が構えた。

 弦の糸が張り付けるような・・・沈黙とした時間。

 カミトは暗殺時代の感覚を思い出して気配を探っているとフィオナが

こう言った。

 「まさか・・・斥候かしら?」

 そう言うがエリスはまさかとこう言った。

 「いや、それでも・・・この序盤・・・からか?」

 そう言っているのを聞こえるとカミトは何かを見つけて・・・。

 「来るぞ!!」

 閃光が爆ぜた。




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