その光景を外から見ていた影精霊使いが通信してこう言った。
『ルミナリス様が負けた!総員撤退です!!』
そう言って結界を解除すると全員が撤退していった。
それを見ていたヴェルサリアはナニカを感じ取ってこう言った。
「カミト・・・やったんだな。」
「・・・何故私の〈魔石〉を奪わないんだ?」
ルミナリスは俯せになっていながら・・・目の前で自分に覆い被っているカミトに向けてそう聞くとカミトはこう答えた。
「エストを呼び戻すきっかけを作ったって言うのもあるが・・・。」
「お前とは本当の意味で決着を付けたいんだ。聖霊騎士団団長ルミナリスとして」
正々堂々と言うとルミナリスはそれを見て・・・頬を少し赤めらせてこう言った。
「貴様は本当に甘いな。」
そう言うとカミトはルミナリスに向けてこう聞いた。
「アンタ何処であれを手に入れたんだ?」
そう言いながらルミナリスの近くにある札。
№を見てそう聞くとルミナリスはこう答えた。
「確か・・・私は、闇精霊を見て・・・レン・アッシュベル・・・いや、
その偽物の正体を突き止めようとして戦いを挑んでそれから・・・」
するとルミナリスは何やら頭痛が起こったかのように頭を抱えるとカミトに向けてこう言った。
「気を付けろ。あの偽物はなにかを仕出かそうとしている。」
それを聞いてカミトはこう答えた。
「ああ、俺もそう思うよ。」
そしてお互い離れるとルミナリスはこう言った。
「次があれば・・・その時は。」
「ああ、分かってるよ。」
お互いそう言うとルミナリスは少し引きづるかのように去って行った。
それを見届けたカミトは来てくれたエストを見ているとエストはこう言った。
「只今です。カミト」
そしてカミトはこう答えた。
「ああ、お帰り。」
そう言ってカミトは・・・気を失った。
カミトはあの後ヴェルサリア達が見つけてくれたようだ。
怪我した箇所には包帯が巻かれており巻き方が良い事から恐らくはレオノーラが施したのであろう。
そして目を覚ました後にエストは自身に何があったのかを話した。
エストの本体でもある聖剣の事。
その聖剣から見せられた記憶。
そして・・・今の自分を。
「つまりお前は今独立した存在になっている・・・で良いんだな。」
「はい、その通りです。」
そしてエストは自身の手足に付いている鎖を見てこう言った。
「今の私は『サイレント・オナーズ・アーク・エスト』と呼ばれる
存在のようです。」
「・・・また長ったらしいな。」
カミトはそれを聞いてめんどくさいなと思っているとエストは更にこう言った。
「そう言えばこういうのもありますがどうしましょうカミト?」
そう言ってエストは制服からある物を取り出した。
それは・・・。
「何だこの板は?」
「さあ?」
蒼い板状のナニカである。
それと・・・。
「なんか色違いの札みたいなのがあるな。」
板状のナニカに入っていた大量の札らしきもの。
そこには文字ではなく・・・。
「絵か?」
幾つもの鮫のような絵が施されていた。
一体何が何なのか分からないなと言ってカミトは取り合えずカバンに入れて
こう言った。
「これからもよろしくな、エスト。」
「はい、カミト。」
お互いそう言って握手を交わした。
1日目の夜が過ぎようとしていた。
また少し休載して新作作ります!!