そんな光景を見ていた各国の重鎮たちはというと・・・。
「何だあの精霊は!!」
「選手に変身していただと!!一体いつ変わったんだ!?」
「其れよりもあの精は言葉を口に出来ているぞ!上位精霊・・・
まさかあれが今大会最年少が使用する精霊なのか!?」
彼らはそれを見て驚いていた。
変身する精霊は数あれどあそこ迄饒舌で然も見慣れない鎧や武装を身に纏った
精霊は初めて見る為一体あれあれは何なんだと考えている中でグレイワースは
マギアルカに向けてこう聞いた。
「あれは間違いないな。」
「うむ、然し己で№と言うなど自信過剰なのかそれとも。」
そう呟いているとグレイワースは自身の荷物からあるものを出した。
其れは・・・。
「お主こんな所に迄持ってきたのか?」
「ああ、私の留守中に盗まれでもしたらたまらんからな。」
そう言って見せたのは№・・・これまで入手した三枚の№が入った箱が
そこにあった。
「さあ!行くでぽん!」
ぽん太はそう言って武器を持ってレスティア目掛けて振り下ろすが
レスチィアはそれをひらりと躱すとこう言った。
「見たこともない精霊ね・・・№にもそういうのがあるのね。」
そう言って黒炎を放つがぽん太はそれを薙刀を回して防御すると
何やら印を結んで小さな狸の人形を出すとそれが・・・レスティアに変わった。
「!!何ですって。」
「ウフフフ。」
レスチィアの偽物は本物を見て笑うと・・・同じ威力の黒炎を放った。
「何ですって!!」
あまりの事にレスティアは目を見開いて驚いて黒雷を放って相殺して
まさかと思ってこう聞いた。
「貴方はもしかして・・・模倣する精霊の能力迄もコピー出来るの?」
「その通りヨ、ぽん太は能力は使えないけど魔法ぐらいなら再現できる。」
その問いに対してミラ・バセットはしれっとそう答えるが最悪だとレスチィアは舌打ちしてこう思っていた。
「(最悪だわ、眼の事もそうだけどまさか№をここ迄自在に
コントロール出来る程の精霊使い・・・いえ、あんな№がいるなんて
計算外だわ・・ここは引き時ね。)」
そう思いながら地面に向けて黒炎を放つとその爆焔で・・・姿を晦ました。
「どうするんだぽんミラ!?」
「ここは撤退ね、こっちも一度体制を整える為に本拠地にしている場所に
戻らないと。」
そう言うとぽん太に対してこう命令した。
「取敢えずは私はもう少し周りの警戒に当たるからその魔精霊のコピーを
私と行動を共にして、貴方は一度本拠地に彼女達を送っといて。」
「分かったぽん、直ぐに戻るぽん!」
ぽん太はそう言って彼女達を担いで本拠地に向かうとミラも同様に警戒の為
レスティアの偽物と共に森の中に入っていった。
「まさかあんなのがいるなんて、お前に『ネペンテス・ロア』の食事も
満足いかなかったしどうしましょう?」
そう言いながらレスティアは黒騎士の方を見ているとこう続けた。
「さてと、カミトに会うまでにはちゃんとした状態にしておかないとね。」
「何せ彼もまた『魔王の落とし仔』なんだから。」
太陽が高く昇っている中でカミト達は食事をしていた。
スープと近くで釣った川魚を焼いたと野草ときのこのサラダであった。
「お前少しは怪我人である事を考慮しろ。」
「悪いな、どうしても感触を確かめたくてな。」
「仕方アリマセンヨ、エストが新しくなった以上調整は急務ですし。」
レオノーラがそう言ってヴェルサリアに対してカミトの援護をしていると
フィオナがまあ取敢えずはと言って手帳を取り出した。
グレイワースの各国の情報が記載された奴だ。
「先ずは現状だけど既に多くの参加選手国、特に強豪校は強固な拠点を
構築しているわ。『神聖ルギア王国』についてはまだ不明だけど
あの大型精霊が立ち塞がるのは決定ね。」
「あああれか、俺もあれには間違いなくやばかった。」
勝てたのが奇跡だったなとそう言うとそれとと言ってこう続けた。
「チーム・インフェルノについてなんだけど拠点の居場所が
分からずじまいで然も偵察用にエリスが放った風の精霊が
全て撃ち落とされたって話ヨ。」
場所から特定するには時間が掛るわねとそう言うとエリスがこう続けた。
「すまない、だが敵には諜報術に優れた精霊使いがいるようだ。」
「諜報・・・あいつか。」
カミトはエリスの言葉を聞いてそう呟きながら・・・彼女の事を思い出した。
「(諜報術に長けていると言ったら間違いなくリリィだ、
あいつなら撃ち落とすだけじゃなくて欺瞞情報も送れそうだ。・・・
味方だったから分からなかったが敵になってはっきりと分かった・・・
あいつとミュアのコンビはある意味厄介だ。)」
攻撃のミュアと隠密行動のリリィ、正に矛と盾と言っても過言とは言えない
内容だ。
そしてさらにこう続けた。
「それと・・・ワタシ思い出したくないけどあの黒騎士も厄介なのよねえ。」
「あいつか・・・イヤな感じがしていたな。」
カミトはフィオナの言葉を聞いて確かにとそう思った。
あれから溢れているのは・・・まるでこの世とは思えない闇であった。
「奴は既に『ウォルス王国』の出場者達を全て倒した・・・まさに国落としね、然も奴と共にいる精霊についてエリスが得た情報何だけどね。」
そう言うとフィオナは一息ついて・・・こう言った。
「女の子の・・・人間の姿をした闇精霊よ。」
明かされた内容はカミトを更に追い詰める。