精霊使いの装甲機竜   作:caose

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 土砂降りの時は大抵雨宿りせよ。


雨の中で

 「ここにも雨が降るんだな。」

 浮遊島なのにとカミトはそう言いながら頭をタオルで拭いているとエリスが

こう説明した。

 「それは違うぞカミト、浮遊島は日夜雲の上にいる訳ではないのだ。

上にいる私達は気づいていないが実際は一定の周期で上下に移動しているのだ。」

 エリスもそう言いながらタオルで頭を拭いているとこう続けた。

 「然し交渉相手は本当にここにいるのだろうか?もしかして

我々は騙されているのかもしれないな。」

 「罠だとしたらどんだけ楽だろうな。」

 それに対してカミトも同意するとエリスは顎に手を添えてこう呟いた。

 「・・・それにしてもあの紋章から見ても間違いなくここだと睨んでいるのだが

彼女たちは今どこで何をしているのだろうな?」

 「さあな・・・まさか」

 「?」

 エリスはカミトが突如考え出したのでどうしたのだと聞くとカミトはこう答えた。

 「全員・・・全滅したのか?」

 「まさか!それだとするならあの同盟の話は・・・まさか敵の!?」

 「多分かもって話に過ぎないが万が一に備えてってのも大事な話だ。」

 カミトはそう言って少し考えているとエリスはその間に結いているポニーテールを解いてどうするべきかと考えているとカミトはそれを見て・・・。

 「・・・!?」

 ドキッとしてしまった。

 色っぽく濡れそぼった青い髪。

 焚火の炎の光によって照らされた豊満な肢体。

 制服が濡れてしまったがために肌に張り付いてしまい下着のレースまでもが・・・見えてしまったのだ。

 普通ならば装衣を下に纏っているのだが機竜が使えないため服は

マギアルカに預けてしまったがために下着が見えやすくなってしまったのだ。

 「カミト、どうしたのだ?」

 エリスはカミトに向けてきょとんと首を傾げ乍らそう聞くとカミトは視線を

外に向け乍らエリスに向けてこう言った。

 「あー・・・その・・・なあ。」

 「・・・・・!?!」

 カミトの何が言いたいのか分からない言動に対してエリスはどうしたのだろうと思っていると・・・自身の格好を見て察して慌てて体をぎゅっと抱きしめた。

 「きききき貴様何時から見ていた!?」 

 「いやその・・・何て言うかその・・・済まない。」

 「!!!!!!!!!!!!!」

 エリスはそれを聞いてカミトに何か言いたげな表情であったが今回の件は

カミトが悪いわけではないので何も言えずにいたのだが・・・・。

 「クシュン」

 エリスがくしゃみをした瞬間にカミトがこう言った。

 「其の儘だと風邪・・・引くよな。」

 「ああそうだな・・・覗いたら君を『蜂蜜トースト』にしてやるからな。」

 「いや待て何だか甘そうだなって言うか蜂蜜何処から出すんだよ!?」 

 見ねえよと言ってカミトは後ろを振り向くと・・・

何やら衣擦れの音が聞こえた。

 「(これって・・・何を脱いでいるんだ?)」

 そう思いながらも・・・するすると音だけが洞窟の中で聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「もう良いぞ。」

 「おお・・・・・!!」

 カミトはエリスの言葉を聞いて振り向いた瞬間に・・・そこにいたのは

パンティーだけ着たエリスの姿がそこにあった。

 白く滑らかな肌に青い髪が纏わりついて扇情的な格好であった。

 然も胸ら辺は両腕でガードしているのだがはみ出ているところがある為に

正直な所刺激的すぎる光景だったためカミトは慌ててそっぽ向こうとすると

エリスが慌ててこう言った。

 「き・・・着替えが無かったのだから仕方ないだろう!

私だってこうなっているのだから貴様も脱げ!?」

 「俺も!?」

 「・・・『ハムエッグ』。」

 「分かった分かった分かったから槍出すな!」

 エリスが槍を出してきたのでカミトは慌てて服を脱ごうとすると

エリスが後ろを向いてこう言った。

 「何故こっち向いて脱ごうとしているのだ!?」

 「ああ悪い!」

 流石のカミトもヤバいと感じたのか謝った後に反対側に向き直した後に

脱ぎ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「・・・・・」」

 暫くの間2人は無言の状態であった。

 パチパチと焚火の爆ぜる音と雨が降り続ける水音しか聞こえない中で

2人は背中合わせで座っていた。

 「・・・なあ。」

 「!?・・何だ」

 エリスが何か聞きたそうな声を出すのでカミトはそれを聞いて驚きながらも

聞いてみるとエリスはこう答えた。

 「何か話してくれないか?間が持たなくて。」

 「あ・・・ああ、確かにな。」

 このままじゃあなとそう思いながらも話かあと思って腕を組んで

頭を巡らせていた。

 教導院にいた時は大抵が戦闘技術のみでそういうのは論外であった。

 ならばと他にはとなるとこれしかでなかった。

 

 

 

 

 

 

 「昔々、ある所にランプに封印された精霊が」

 「済まないがカミト、それは誰もが知っている話だぞ。」

 「そうか・・・。」

 それを聞いて万事休すだなと感じていた。

 因みのこの話をシラヌイと共に聞いていた際にシラヌイはこう言ったそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『良し、ダンスはバックダンサーを相当数用意しなきゃな!』

 何言ってんだとこの時カミトとレスティアはそう思っていたそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「済まない、ネタ切れだ。」

 「そうか・・・。」

 それを聞いてエリスはそう答えるとカミトはこう呟いた。

 「雨、やまないな。」

 「ああ。」

 そう言いながら暫くするとエリスがカミトに向けてこう聞いた。

 「・・・カミト、一つ良いか?」

 「・・・何だ?」

 カミトは何だとそう聞くとエリスはこう続けた。

 「いやな、お前が言いたくなければそれで良いのだ。・・・

だがこれ以上聞かずに戦えるというほど私は器用ではない。」

 「確かにな。」

 「だから!・・・聞きたいことがある。」

 「・・・・」

 「カミト・・・お前は・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 教導院の出身者か?」

 「!!」

 カミトはエリスからの言葉を聞いて目を見開いて見つめた。

 その時のエリスの瞳は・・・・・・涙を溜めて泣きそうな感じであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 雨は降り、雷は鳴りやまない。




 その問いにカミトは・・・何と答える?
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