「同盟というのは簡単なんだが・・・策でもあるのか?」
カミトはミラ・バセットに向けてそう聞くと彼女はこう答えた。
「ええ、詳しい性能は極秘だけど私の契約している聖属性の精霊の力は強力、
それに他の皆もここに出場できるから強いし役に立つ。」
それにと言ってミラ・バセットはこう続けた。
「私達には『ぽんた』って言う頼もしい軍師がいるから。」
そう言うと近くにいたぽんたが腹を叩いて答えるとカミトはこう聞いた。
「なあ、一つ良いか?」
「何?」
「そいつは『№』・・・何だよな?」
「正確にはおいらは№の精霊だぽん!」
「序にそこにいる女の子はぽんたが作った偽物。」
「・・・成程な、道理で。」
カミトはそう言ってコピーレスティアを見た。
見た目も魔力も間違いなく言われなければ普通ならば
誤認してしまいそうな位に似ているのだ。
するとミラ・バセットがカミトに向けてこう聞いた。
「そういう貴方も№の事知っている様ね?」
「ああ・・・色々あってな。」
エリスはミラ・バセットの言葉を聞いて内容を濁してそう答えると
ぽんたがこう言った。
「それでは同盟の内容についてだがおいら達はあの黒騎士を討ち取るまでを
期限としたいポン。何せおいら達は敵同士、
勝ち残れるのは4チーム迄ともなると期限を設けたほうが
互いにやりやすいポン。」
「確かにな、ならばそれ迄の間だが魔石の取り分は半々でどうだ?」
「奇数の際にはメンバーが少ない方に魔石を譲って欲しいポン。」
「・・・分かった、俺はそれで良いとしてエリスはどうだ?」
そう聞くとエリスはこう答えた。
「ああ、私も問題ないと・・・言いたいところだが一つ聞きたい。」
「?」
「何故私達なんだ?敗れた『ワイヴァーン』、今だ残っている『ケルンノス』。学院代表の中でも3番手の我々に同盟を持ち掛けたのだ?」
それを聞いてカミトは確かにとそう思っていた。
何故ギリギリな自分たちなのかとそう聞くとミラ・バセットはこう答えた。
「ランクなんてそんなの学院の成績程度の話、実戦ともなれば
それは大きく異なる。それに何故と言えば答えは彼。」
「俺?」
ミラ・バセットがカミトを指さすとミラ・バセットはこう続けた。
「昨晩のルミナリス・セイント・レイシェードとの剣舞を監視用の精霊で
見ていたから。」
「・・・何時の間に。」
「あの時結界は破壊されていたからか・・・。」
カミトとエリスは互いにそう言えばと言って頭を抱えた。
恐らくあの時に感知用の結界も同時に破壊されてしまったようなのだ。
だからこそ入ったとしても気づくことが出来なかったのだ。
そな事知らぬと言わんばかりにミラ・バセットはこう続けた。
「あの時皆貴方達が初日で敗北すると予想していたのだけど貴方はルミナリスに勝つことが出来た。」
「いや、アイツはあの時何者かに操られていたから勝ったという
言葉にはならない。」
「其れは恐らく№の力だぽん。№は人の闇の部分を増幅させて支配させることが出来るから操られていたという意味では強ち間違いではないポン。」
「闇の部分か・・・成程な。」
それを聞いてカミトは確かにとそう思った。
ジオ・インザーギでは『魔王』になりたいという欲望が、あの上級生2人は
負けた腹いせ、そしてルミナリスはレン・アッシュベルに対する敵愾心が
増幅されていた事を考えると納得がいったのだ。
そしてぽんたはカミトを見てこう続けた。
「だが中には№の力を制御して使いこなす者も確かにいるのだポン。
カミト殿の様に。」
「・・・俺にも№ってまさか~~?」
カミトはまさかとそう言うとならばとぽんたがこう言った。
「其れならば少しばかり力を引き出してみてはどうかポン?もしかしたら
出るかもしれないポン?」
それを聞いてじゃあとカミトはそう言って神威を出すと右手にある
エストの精霊刻印から・・・101の数字が浮かび上がった。
「な!?」
エリスはそれを見て驚くがカミトも驚いていて一体何時とそう思っていた。
するとエストがカミトに向けてこう言った。
「恐らくですがカミトが呪装刻印を刻まれたあの時にではないでしょうか?」
「あの時・・・確かにそう思ったら」
カミトはそれを聞いてあの時以外にないなとそう言うとそれではとぽんたが
三人に向けてこう言った。
「ならば同盟締結の証をしなければいけないポン。」
そう言うとミラ・バセットはカミトに向けてこう言った。
「それじゃあだけど・・・《誓約(ゲッシュ)》のやり方は知ってる?」
「当たり前だろうってエリス何でむっとした表情になってるんだ?」
「・・・知らん。」
ぷいと頬を膨らませてそっぽを向いたエリスを見てカミトはこう思っていた。
「(こりゃあ試合が終わったら何かしてやらねえと怒りそうだな。)」
そう思いながらカミトは《誓約(ゲッシュ)》の準備を始めた。
《誓約(ゲッシュ)》とは精霊使い同士で交わされる誓いの儀式であり
こう言った重要な取り決めの際に使われるものだが違反すれば
ペナルティとして長期にわたった地脈の恩恵を失う、精霊に敵意を向けられる、
最悪精霊召喚が出来なくなるというものである事から大事にしなければ
ならないのだ。
そしてカミトがミラ・バセット背の高さまで腰を下げるとぽんたがこう言った。
「それでは《誓約(ゲッシュ)》を執り行うポン!」
次回は誓約のやり方。