「そういえば貴方ってゲッシュについて知ってるの?」
ミラ・バセットがそう聞くとカミトはこう答えた。
「ああ、それなりにな。」
そう言うと互いに右手の親指を出し合って押し付けると互いにこう言った。
「我は精霊王の名に懸けて誓約する。例え地が裂け、天が落ちようとも」
「我と汝の交わしたこの契り、決して違える事は無い。さもなくば」
「「わが身は永久の劫火に焼かれ、その影迄も灰にならん。」」
精霊語で互いに誓約の言葉を紡いだ後に・・・ミラ・バセットがカミトの頬に
口づけをした。
「アアアアアアア!」
エリスはそれを見て悲鳴交じりでそう言うとミラ・バセットはカミトを見て
こう言った。
「ゲッシュの成立には口づけが必要なの知ってイルでしょ?」
「そ・・・それはそうなんだがな・・・。」
カミトは困り顔でエリスの方をチラリと見たが・・・凄い嫉妬の炎が
燃え上がっているのが見て取れた。
それを見たカミトは少しやばいなとそう思いながら・・・
自らはミラ・バセットの手に口づけした。
「これで良いか?」
カミトがそう聞くとミラ・バセットはこう答えた。
「意外に紳士で驚いた。」
「意外には余計だろ。」
そう言うと今度はぽんたが2人の間に割って入ると紙が置かれた机をすすっと
置いて立ち去るとこう言った。
「それでは今度は念のためと言う訳で血判状にサインしてもらうポン。」
「血判状?」
なんだそれはとカミトはそう聞くとぽんたはこう答えた。
「こいつはおいらがいた世界の日本において互いに覚悟を決めているという証で指にちょっと血を垂らしてそれに判、つまり指の印を押して貰う事だポン。」
「其れって・・・ちょっと怖いな。」
「まあこれをするくらいの覚悟、自らを危険にさらしても成し遂げるという
意味合いが強いポン。」
そう言うと机の上に置いてあるナイフを見て互いに指にちょっと傷を入れて
血を出して判を押した。
そしてぽんたはそれを全員に見えるように広げるとこう言った。
「これにて!ゲッシュは完了したことを伝えるポン!!」
そう言った瞬間にそれぞれ拍手を送るとそれじゃあとカミトは立ち上がって
こう言った。
「俺達は帰るよ、長居は無用だしな。」
「・・・ああ。」
エリスは少しムッとした表情を浮かべながら立ち去ろうとすると
ぽんたが2人を止めてこう言った。
「其れは駄目だポン、もうすぐ夜になる。森の中での行軍は危険が
付き纏うポン。」
「大丈夫だ、俺は夜の剣舞には慣れているから。」
「「「「「「「夜の剣舞・・・・・・」」」」」」
それを聞いてミラ・バセットのチーム全員がジト目でカミトを睨んでいると
カミトは慌ててこう言いかえた。
「待て!そんな夜の運動会的なニュアンスじゃないぞ!そうだよなエリス!!」
カミトはそう言ってエリスを見るとエリスはと言うと・・・。
「よよよよ夜のケケケケ剣舞わわわわ私がかかかかかカミトと」
「・・・全然駄目だった。」
カミトはショート仕掛けているエリスを見てそう呟くとぽんたがこう言った。
「まあ仕方がないポン。男と女が夜にする事と言えば子作りが相場と」
「お前は黙っててくれ!話がややこしくなる!!」
ぽんたの言葉に流石にヤバいと感じたカミトはぽんたに黙ってくれるように
頼むとぽんたは冗談だと言ってこう続けた。
「然し流石に怪我人を放っておいて帰すのは武士の恥だポン。
先ずは食事でも摂って風呂に入って寝るぽん。」
「風呂ってそんなもん迄あるのかよ。」
カミトは呆れ眼でそういうとぽんたはこう続けた。
「まあ本来ならば水浴び場程度で良かったのだがこ奴らが折角ならばと
願われては仕方がないポン。それに風呂は心の栄養と言って身も心も
さっぱりさせて体調を良くさせるとも言うポン。」
「・・・まあ、偶には良いか。」
俺達も水だったしなとそう言うとエリスは少し決まづそうな顔でこう言った。
「良いのかな・・・我々だけ風呂に入っても。」
そう言うとカミトはこう返した。
「別に良いだろう?俺達雨で体が冷えそうだったしな、それに折角の好意を
無駄にしたくないしな。」
そう言うとじゃあと言ってエリスも了承するとぽんたがこう言った。
「何だったら風呂の時は誰も入らない様に結界を張っておくポン。
その間まあ一時間は2人っきりで過ごすと良いポン。」
「お前何時までこの会話続ける気だ!!」
それを聞いてカミトはぽんたに向けてそう返した。
そしてお風呂。
「ふ~、いい湯だな。」
カミトは風呂の中でそう呟くと音が反響していた。
今はたった一人、偶には良いかなとそう思っていると・・・声が聞こえた。
「カミト・・・今大丈夫か?」
「おお、今良いが?」
どうしたんだとエリスに向けてそう言うと・・・・。
「お邪魔する。」
「いやなに入ってんだ!?」
タオルで包んでいるが全裸のエリスが湯気の中から姿を現したのだ。
それを見てカミトはヤバいと思って背中を向けると・・・
エリスがくっついてこう言った。
「・・・なあ、カミト。」
「な・・・ナンダエリス?」
カミトは噛み噛みでそう聞くとエリスはこう答えた。
「あの時・・・守ってくれてありがとうな。」
「ああ・・・あの時か、あの時俺もぽんたがいなかったら落ちて
死んでいたな。」
お互いにヤバかったなと話すとエリスはこう言った。
「・・・だから。」
「?」
エリスはそう言って後ろから・・・カミトの頬に口づけした。
「!!」
「・・・これはほんのお礼だ。」
そう言って少し離れて互いに湯を嗜んだがカミトは自身の頬の感触を思い出してこう呟いた。
「・・・何だよこれ。」
そう呟くしかなかった。
因みにこの時ヴェルサリアとレオノーラは何やら殺気めいた何かを感じていた。
「「むむ!何だか嫌な予感が!!」」
「何言っているの貴方達?」
それを聞いて阿保の子を見るような目で2人を見るフィオナであった。