そしてカミト達が就寝(他のメンバーは精霊と見張り)で起きている中で・・・
戦闘が・・・いや、最早一方的なものとなっていた。
「何だあれは!?」
「まさか軍用精霊か!!」
「!(^^)!ピンポーン!大正解!!」
巨像の上でミュアがそう言いながら小国の拠点を破壊してその重い一撃で
精霊毎薙ぎ払った。
「ほい、こんなものね。リリィ、魔石の回収宜しく~~♪」
「やるならやるでもう少し丁寧にやれ!ああもう!!こう瓦礫が多くては
埒がいかん!!」
リリィはそう言いながらも倒れている代表選手から魔石を奪い取って撤収する中でミュアはリリィに向けてこう聞いた。
「ねえ、リリィ。一つ聞いて良い?」
「何だ?」
「あの『ネペンテス・ロア』だっけ?レスティアと一緒に姿晦ましているけど
居場所って分かる?」
「分かる訳ないだろう、その前に私もあんなバケモノを視界に入れたくない。」
「確かにねエ、初めて見た時感じたもんねえ~~。」
「あんな悍ましい奴見たことすらないってね。」
そう言いながらもミュアは鳥肌を立たしていると更にこう聞いた。
「リリィはさ、あの偽物と話すんだから聞いてるんでしょ?アイツの正体??」
そう聞くとリリィはこう答えた。
「ああそう言えばこう言っていたな。」
『あれは私や彼と同じ古の時代に葬られた
《闇の精霊王(レン・アッシュドール)》の意志その物にして嘗ての
魔王の後継者だ。』
「って言ってたぞ。」
「何ソレ?・・・まさかあの女あの呪法を!?」
「恐らくな、だが我らは所詮は傭兵。雇われた以上はそれなりに
働かないとな。」
「そうだねえ・・・そう言えばあいつよくあんなもん喰ってるけど体もつの?」
「持たないだろうな・・・もって数日。この大会その物が終わるまで
持てればだがな。」
翌朝の明朝
「それでは出発するぽん!」
ぽんたは全員にそう言って出発した。
全員食事は簡単に済ませており各員が所定の位置で迎撃準備をしていた。
そんな行動をして二時間後にカミトとエリスはチームと合流した。
「それでは同盟を祝して・・・乾杯!」
『乾杯!』
ヴェルサリアの音頭と共にささやかな宴が催された。
蜂蜜入りのサンドイッチ
煮豆
野草と茸のサラダ
川魚のパイ包み
シチュー
デザートはフルーツ缶詰
それなりの食卓に加えて《破烈の騎士団》側も用意されていた。
ぽんたお手製手巻き寿司(川魚)と野草であったが初めて見る食べ物に
カミト達は興味津々で食べてみた。
「へえ、結構いけるな。」
「確かにな、野草と魚次第で組み合わせが多くあっていける。」
「好みに合わせてか・・・色合いも考えると創作料理としていける。」
「このご飯御酢だっけ?良い味してるじゃない?」
「然しこれは何処の国の何ですか?」
レオノーラがそう聞くとぽんたはこう答えた。
「其れはおいらの世界では《日本》と呼ばれていてこっちだとクイナ帝国の更に東に位置する島国だポン。」
「「「「!!!!」」」」
それを聞いてヴェルサリア達はカミトを見つめた。
これはカミトの国の食事だと聞いたのだからだ。
然しカミトはこう返した。
「いや・・・俺こういうの食べたことなくて。」
それを聞いてエリスは納得がいくと同時にこう思っていた。
「(そうか、カミトは幼い時に教導院にいたんだったな。・・・
生まれ故郷がどんなものか知らないか。)」
そう思うとエリスはこうも思っていた。
「(何時かカミトにも知って貰いたいな。故郷の思いを。)」
そう思いながら煮豆を食べているとミラ・バセットはエリスに向けて
こう聞いた。
「煮豆頂戴。」
「ああ良いが、良いのかこれで?」
他にもあるんだぞと聞くとミラ・バセットはこう返した。
「良い、こっちが何だかぽんたのと同じだから。」
「そうか。」
そう言って煮豆をよそうとカミトはこう聞いた。
「そういえばお前とぽんたってどうして今に至るんだ?」
そう聞いて《破烈の騎士団》のメンバーはどうするかと聞いていると
ミラ・バセットはこう答えた。
「どうせ同盟関係なんだし言っても支障はない。」
そう言って話し始めた。
今から三年前
ミラ・バセットは自身の眼が《封魔眼》であることが分かり両親から
売られたのだ。
封魔眼とは精霊使いの家系の子供がごく稀に生まれる精霊鉱石の一種で
強大な精霊が封印されていることから危険視されて迫害か権力者によって
兵器として利用されるのだ。
それからと言うもの教導院と同じような訓練を受けており
感情が失いかけていた時期の頃だった。
「何?・・・あれ???」
ミラ・バセットはその時自身の部屋に入っていたカードを取るとそれが・・・
動物に変わったのだ。
すると動物はミラ・バセットに向かってこう聞いた。
「ここは何処だポン?」
「貴方は精霊?」
「その通り!おいらは№の精霊《№64 古狸三太夫》だポン。」
ぽんたと呼んで欲しいポンと言うと君はと聞くと自身の名前を名乗った後に
ぽんたはこう続けた。
「ならばここは何処の国・・・異国なのは分かるが何処なのだポン?」
「ここは《ロッソベル公国》よ。」
そう言うとぽんたはこう言った。
「お前?おいらを触って何も感じないのか?」
「私は感情が無いから。」
そう言うとぽんたは少し考えてこう言った。
「だったらおいらが思い出してやるぽん!」
「何を?」
「感情を思い出してやるぽん!」
次回はミラ・バセットの過去です。