「レン・アッシュドールの意志・・・どういう意味だレスティア!?」
カミトは大柄の蜘蛛の顔をした男性を見た後にレスティアを見て大声でそう聞くとレスティアはこう答えた。
「その人間は嘗て貴方と同じく『魔王の後継者』と呼ばれ、
そして処刑された人間だったのを禁忌の呪法で蘇った。それくらいしか言えないけど後は頑張ってねエ。」
レスティアはそう言いながら離れるとカミトはこう言った。
「相手が人間じゃなくて亡者なら遠慮する必要性はないな。」
そう言ってデモン・スレイヤーを構えるとレスティアはカミトの表情を見て
こう言った。
「その表情素敵だわカミト、あの頃を思い出すわね。」
「いや、今の俺は三年前の俺じゃない、アレイシア精霊学院代表
〈チーム・スカートナイト〉のカゼハヤ・カミトだ。」
「そう・・・貴方はあの頃よりも弱くなってしまったわ。」
「其れは如何かな?確かに俺はあの時よりも弱くなっちまったがな・・・
俺はあの学院で三年前に婆さんから言われた弱さを知って強くなった。」
「・・・それって何?」
「仲間だ。」
「・・・今何って言ったの?」
レスティアは僅かであるが・・・苛立つとカミトは笑ってこう言った。
「ハハハハハ、お前がそんな顔するなんてな。『シラヌイ』が見たら
間違いなくこう言うぜ!《お前もそんな顔するんだな》ってな!!そうさ!
俺はあそこで同じ様に機竜を使う仲間を!俺の過去を知っても変わらず
接してくれる女性が!!俺をここ迄導いてくれた仲間達があの時無かった強さを
手に入れたんだ!!今の俺はレスティア!あの時よりも強くなってるんだよ!!!」
カミトはそう言うとレスティアそうと言ってこう続けた。
「ならその強さ、確かめて貰うわ。」
そう言うとレスティアの指先から黒い閃光が迸った瞬間に
ネペンテス・ロアの鎧が・・・黒い霧となって消えた。
すると黒い霧はネペンテス・ロアの体を覆うとそれは黒い体となって現れた。
鍛え抜かれた体が露わとなるがよく見れば幾つもの・・・呪装刻印が
刻まれておりそれは首元に迄及んでいた。
そしてレスティアはもう一度魔剣の姿になってネペンテス・ロアの下に戻ると
ネペンテス・ロアまるで・・・喜んでいるかのような表情で
怨嗟の様な声を上げた。
「アアアアアアアアアア!!」
それを聞いたカミトは唇を舐めて・・・指先が僅かに震えているのを見て
こう呟いた。
「こいつは本気でヤバそうだな。」
「これはちょっとやばいわね。」
ミラ・バセットはそう呟きながらその戦闘を眺めていた。
まさかあんなバケモノをブレイドダンスに出場させるとはとそう思っていると
ぽんたはネペンテス・ロアを見てこう言った。
「アイツから№の力を感じるぽん!」
『『!!』』
それを聞いて全員が目を見開いていた。
何せ№ともなれば所有者によってはとんでもない力を発揮するからだ。
特にヴェルサリア達は何がどれ程の力なのかを既に体験しているため
それをカミト一人だけにヤバいと思っているとミラ・バセットはフィオナに向けてこう聞いた。
「ねえ、この拠点ってまだ使える?」
そう聞くとフィオナはこう答えた。
「ええ使えるわ、と言ってもあいつが無理やり壊してしまったから
中枢以外は使い物にならないかもしれないけど。」
そう言うとミラ・バセットはぽんたを見て・・・ぽんたはそれを見て
こう言った。
「分かってるポン、今戦っている戦友の為ならばおいらは力になるぽん。」
そしてそれを聞いた後にチーム全員を見て・・・こう言った。
「仕方がないな、こっちがフォローしてやるからやって来い。」
そう言うとフィオナはミラ・バセットに中枢迄案内させた。
「おオオォォォォオオ!!」
カミトはデモン・スレイヤーを構えて突進していくとネペンテス・ロアは体から蜘蛛の糸の様な触手を放った。
カミトは避けていくがその内の1本に当たった瞬間に・・・虚脱感に襲われた。
「(こいつは神威を吸収するのかよ!!)」
体調から見てそう確信すると一度離れてこう考えた。
「(このままじゃあ神威が尽きてしまう!それに比べてあいつは今まで
何人の精霊使いの神威を吸収したんだ!?)」
内容次第じゃあ小国一個師団クラスの神威じゃねえのかとそう思っていると
ネペンテス・ロアは魔剣から・・・《ヴォーバル・ブラスト》を放った。
「ヤバい!?」
カミトは嫌な予感を感じて避けると避けた先にある森が・・・跡形もなく精霊毎吹き飛んでいた。
「・・・マジかよ。」
カミトはそれを見て顔を青くした。
あんなの《シラヌイ》があったとしても受け止めきれないぞと
そう思っていると・・・頭の中から直接声が聞こえた。
ー-どうかしら?ネペンテス・ロアの力は?
「レスティア!俺に直接かよ!!」
ー-目覚めなさいカミト、貴方の本当の力を私に見せて
「俺の本当の・・・?」
ー-ええ、《彼ら》さえ殺すことが出来る本物の魔王の力を
「その力があれば俺は皆を・・・三年前に香苗られなかった《願い》を
叶えられるのか?」
ー-そうよ、そして今目覚めなければ貴方は
「吹き荒れよ《凶つ風》!」
「斬り裂け《斬楓》!!」
レスティアが言っている中でエリスとレオノーラが互いの魔法で触手を
弾き飛ばすと・・・砲撃の音と共に爆音がネペンテス・ロアを中心にして
響き渡った。
それはヴェルサリアの《サイレント・フォートレス》の砲撃であった。
それを見てカミトはレスティアとネペンテス・ロアに向けてこう言った。
「悪いな、今回はチーム戦でな。それに俺はそんな良く分からない力に
興味はないんだよ!!」
そう言うとカミトは三人の・・・いや、ミラ・バセットのチーム合わせて
7人の前に立ってこう言った。
「ここから先は・・・俺達のターンだ!!」
次回は・・・あの精霊が活躍する!!