「ここよ!」
フィオナはミラ・バセットに向けて拠点の中枢に案内すると
ミラ・バセットはぽんたを見てこう言った。
「行くよぽんた!」
「了解だぽん!!」
ぽんたがそう言った瞬間にミラ・バセットの眼の封印が・・・一部であるが
解かれた。
「何て力なの!?一体どんな精霊を封印しているのよ貴方!!?」
「これでも・・・未だ一部・・・。」
「これで一部だなんてこれは確かに貴族が貴方の力を兵器に使いたいわけね。」
「!!・・・どうして・・・それ・・・を。」
「偶然って言うか・・・ハイスミマセン、精霊使って聞いちゃってました。」
「・・・悪耳。」
ミラ・バセットはフィオナに向けてそう呟くが額に大量の汗が流れていた。
何せ彼女は拠点の地脈を使って封魔眼に宿る精霊の力を解放させるためなのだ。
然しそんなことすれば間違いなく封魔眼は間違いなく壊れてしまうのに
どうしてだと思っているとミラ・バセットはフィオナに向けてこう言った。
「彼は・・・私と同じ」
「?」
「心を・・・失い・・・かけた・・・そんな目。」
「心を・・・?」
フィオナはそれを聞いて何だろうと思っているがミラ・バセットはこう続けた。
「私に・・・とって彼は・・・鏡。・・・だから!!」
そう言った瞬間に封魔眼に映ったのは・・・・。
「八つの・・・光・・・けど・・・強い闇に・・・!!」
するとミラ・バセットの体に激痛が走った。
「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「ミラ・バセット!無理しないで!!」
「ミラ!!」
「大丈夫・・・ぽんた・・・!!」
ミラ・バセットが目から溢れ出る蒼白い雷火が迸った。
このままでは封魔眼が壊れてしまうのに彼女は止めなかった。
その理由は。
「(皆が戦っている!同盟を持ち掛けたのが私なんだから・・・
責任をとるために・・・そして!!皆の為に!!)」
そう思った瞬間にミラ・バセットの懐から・・・一枚のカードが姿を見せた。
それは・・・。
「これ・・・ぽんたの。」
そう、ぽんたのカードだ。
するとぽんたのカードから光がミラ・バセットの封魔眼に注がれた瞬間に
封魔眼に数字が浮かんだのだ。
・・・№64が。
すると頭の中にある精霊語が浮かび上がって詠唱した。
「高潔にして従順なる聖王の戦士たちヨ!!」
神威の力が封魔眼に流れ始めるのを感じる。
それと同時に封魔眼のある左目の周りに隈らしきものが浮かび上がるが
ミラ・バセットはこう続けた。
「汝らの剣は強健なる者どもを打ち砕き無辜なる民たちを守るもの」
「故に今ここに・・・我が忠義に答えし者達よ命じる!!」
「我が戦場に集いその剣を存分に振るえー-
《古代の師団(サムライダーズ)》よ!!」
「ああもう!この糸イイカゲンニ気持ち悪いわ!」
「同感!」
「って言うかあの顔も気色悪い!!」
「本当に嫌ねあの顔あれなら《カゼハヤ・カミト》の方はマシヨ!」
「おい誰があれよりもマシって俺ってあんなバケモノじゃねえだろうが!!」
カミトは《破烈の師団》の少女達の言葉を聞いて反論しながらも攻撃するが・・一向に前に進めないのだ。
「何だあの糸は!」
「進もうとしても糸に遮られます!」
「おまけにあの剣も一級品!まさに全距離全てが奴の支配域という奴だな!」
エリスとレオノーラ、ヴェルサリアも同じ気持で
直接ネペンテス・ロアに攻撃できない事に苛ついていると・・・
目の前に光が現れた。
いや、それは違った。
目の前に聖属性の魔法陣が無数に現れたのだ。
それと同時に糸が次々と聖属性の光によって浄化されるや否や魔法陣から・・・大量の見たこともない鎧を身に纏った兵士たちが次々と現れたのだ。
「これってミラの!」
「けどなんか様子が違わない!?」
「だけどこんな精霊を出せるのって」
「けど本当に何か違う!!」
《破烈の師団》は全員それを見てそう言うがカミト達は
それどころではなかった。
「何だ・・・これは。」
「軍団精霊(レギオン)タイプの・・・」
「こんな数、普通じゃない。」
「これはまさか戦術級軍用精霊なのか!?」
ヴェルサリアは驚いてそう言った。
一体一体はそれほどではないのだがそれらが数百体もいるのだ。
すると魔法陣から・・・ぽんたが現れたのだ。
『ぽんた!?』
カミト達が驚くとぽんたは全員に向けてこう言った。
「只今到着!おいら達全員がミラの精霊だぽん!!
《古代の師団(サムライダーズ)》総員いざ出陣だぽん!!」
『『『『『おオオォォォォおおおお!‼!!!』』』』』
ぽんたの掛け声と同時に精霊全てから声が聞こえた。
それと同時にカミト達の体にも・・・異変が生じた。
「何だこれ・・・?」
「暖かい。」
「力が湧いてくる!」
「神威が元に戻って行くようだ!!」
ヴェルサリアがそう言うとぽんたが全員に向けてこう言った。
「今ミラが拠点の地脈を使って皆の神威を回復させているぽん!
今のうちに態勢を立て直すポン!!」
ぽんたはそう言いながら薙刀を振るって糸を斬り裂いていると・・・
エストがカミトに向けてこう言った。
ー-カミト、私に考えが。
「?」
それを聞いてカミトは何だと思っていると・・・カミトは笑ってこう言った。
「やれるかエスト!」
ー-はいカミト、私は貴方の剣。
エストがそう言った瞬間にエストの剣が・・・姿を消した。
「カミト!」
「一体どうしたのだ!!」
エリスとヴェルサリアがどうしたのかと聞くとカミトはエストの契約印を上空に掲げるとこう呟いた。
「満たされなき精霊の方舟よ、今ここに我が声に耳を傾け・・・
我らに安住の世界へと導きたれ!!『聖船(エストアーク)』!!」
そう言った瞬間に上空に・・・巨大な白亜の船が現れた。
『・・・・』
全員がポカーンと口を開けているとカミトはその船に手を添えると
その瞬間に船が・・・先端にその船の形をした槍に姿を変えた。
そしてカミトはその槍をネペンテス・ロアに向けて・・・こう言った。
「いい加減に成仏しやがれー-!!」
そう言ってネペンテス・ロアの胸に当たる前に『ヴォーバル・ソード』で
防ごうとした瞬間にその槍が・・・剣をすり抜けた。
「!!」
ネペンテス・ロアはそれに驚くが槍がネペンテス・ロアの胸に
命中した瞬間に・・・貫通して一枚のカードと共に槍が地面に突き刺さった。
「ギャアアアアアア!!」
それと同時にネペンテス・ロアの体が・・・ぐずぐずに溶けていき剣だけが
地面に突き刺さって・・・ネペンテス・ロアは消滅した。
《古代の師団(サムライダーズ)》
ミラ・バセットがぽんたの力と融合して生まれた力。
戦国時代の侍たちと同じ鎧を身に纏った精霊を召喚することが出来る。
また、ぽんたがコピーした精霊も召喚できる。
聖船(エストアーク)
エストの体を『サイレント・オナーズ・アークナイト』の船にさせる力。
精霊魔装は槍で邪気だけを破壊することが出来る。