ミラ・バセット達と別れた後カミト達は取敢えずと言う意味で
一日休息を取ることとなった。
ネペンテス・ロアとの激闘による疲労であるがフィオナは結界の再配置と
新たに再構築すると言って現在外出している。
そして戦闘班であるカミト達は休息を取って暫くすると・・・エリスが全員を
起こしてこう言った。
「皆来てくれ!先ほど使い魔の精霊が運んできた物だ!!」
そう言って見せたそれは・・・手紙であった。
「手紙・・・今度はどっかと同盟か?」
「こんなに早くとも言えんが何か可笑しいな。」
「そうね、こんな急にまるで謀ったかのように。」
カミト、ヴェルサリア、フィオナの順でそう言うとエリスは手紙の封を解いて
中身を見るとそこには・・・。
「これ、何処の国の文字であろうか?」
蛇ののたうっているかのような文字が書かれていた。
するとレオノーラがこう答えた。
「これは確か東方の文化圏の文字ですね、学院の基礎課程で
習ったはずですが?」
「わ、私は語学は苦手なのだ。」
「そうか、ならばこれが終わったら家で集中的に教える様に義爺様に
報告させるか。」
「それだけご容赦ください義姉上!?」
エリスはヴェルサリアの言葉を聞いて慌てている中でレオノーラは眼鏡をかけて
文字の内容を読み解いて・・・険しい表情となった。
「なんて書いてるんだ?」
カミトがそう聞くとレオノーラはこう答えた。
「宣戦布告です、相手はあの〈四神(スーシン)〉です。」
「〈四神(スーシン)〉だと!?」
それを聞いてカミトは驚いていた。
いや、カミトだけではない、全員が驚いていた。
<四神(スーシン)>とは大陸東方にある大国『クイナ帝国』擁する強豪チームでチーム・インフェルノ、〈聖霊騎士団〉に並ぶほどの実力を備えている。
最高峰のチームワークを誇る〈四神(スーシン)〉の中での特に
注目されているのが神獣精霊〈白虎〉の使い手『シャオ・フー』と言う少女で
今大会の参加者の中で注目されている選手だ。
「ここに書かれているのは〈四神(スーシン)〉の拠点はここから
さほど遠くない場所で周辺にいたチームは粗方制圧されていて残されているのは我々『チーム・スカーレットナイツ』だけと言う事で真正面から決闘しようと
書かれていますね。」
レオノーラはそう言って書状を直した。
ブレイドダンスはあくまでも精霊王に剣舞を奉納する演舞の舞台である為
チーム戦の際にはこのように少ない際に宣戦布告の書状を送ると言う
しきたりがある。
これは現代で言う最後通牒と同じ力を保有しているためこれを発布せずに
他国に攻め入るのは間違いなく国際法違反に該当するため間違っても
発布しないという選択肢は取らない様に(日本も第二次世界大戦時に
同じことをしたがその前に国連から脱退しているため適応されなかったのだ。)。
本戦開始から4日目、折り返し地点に入ったため初期段階での偵察中の
遭遇戦又は奇襲が出来にくくなり且つ結界を張られて膠着状態に
陥ってしまったがための正当行為である。
「で、どうする皆?」
カミトは全員に向けてそう聞くと暫くして順番にこう答えた。
レオノーラ
「私は賛成です、この状況ともなればのるのが常套ですし向こうには
それ相応の魔石がありますし。」
フィオナ
「私も同意見ね、それに向こうから向かってくるなら都合が良いわ。・・・
そうと決まれば早速罠を作り直して増やさないとねウフフフフ・・・
最近結界修復してばっかりでストレス溜ってばかりだったから
ここで発散してもらうわよ〈四神(スーシン)〉!!」
エリス
「フィオナはまあ良いとして私も賛成だ、ここは攻めるべきだと思うが
義姉上は?」
ヴェルサリア
「我々は魔石が少ないからな、ここは博打に打って出るしかないな。」
そう言うとカミトは全員に向けてこう言った。
「良し!だったらここで挽回するぞ!!」
「「「「おオオォォォォおおおお!!!!」」」」
カミトの言葉を聞いて全員が声を合わせるとカミトはこう聞いた。
「それで場所と日時は?」
カミトがそう聞くとレオノーラはああと言ってこう続けた。
「明日の早朝です。」
「「「「・・・・アア、そうなんだ。」」」」
それを聞いて全員が脱力するが丁度いいとも思えた。
何せ今は全員未だ疲れが残っているのだから。
するとカミトは全員に向けてこう言った。
「それじゃあ今日は疲れを癒して明日一丁戦うか。」
そう言って全員が頷くと先ずはレオノーラがこう言った。
「それじゃあ私は〈四神(スーシン)〉に返信の手紙を書いて出しますので少し中に入ってますね。」
エリス
「なら私はもう少し見回りを続けよう、未だ交代の時間ではないしな。」
ヴェルサリア
「なら私はフィオナの護衛をしておこう、結界を張っている間に
襲われない様にしなければならんしな。」
「宜しくお願い致します。」
「ああ、任せろ。と言う事でカミトはもう少し寝ていろ、
エリスが戻って来る迄な。」
そう言って互いに別れるとカミトは欠伸しながらこう言った。
「ファアアアアアアアア、それじゃあ俺はもう少し寝ているか。」
そう言ってカミトはテントに戻った。
次は〈四神(スーシン)〉サイドです。