その内容は自身をも殺すものとなるだろう。
「さてと・・・剣を収めろ、エリス。学園内での死闘は禁じられてるんだ。騎士団長補佐菅として校則を破るのはいかがなものだぞ?」
「・・・はい。」
エリスはグレイワースの言葉に不承不承で従うとグレイワースはカミトにも
こう言った。
「お前もだカミト。お前は曲がりなりにも私が直に教えた弟子なんだ。ここで
まだ剣を収めないのなら・・・私がまた相手になるぞ。」
「分かってるよ。あんた相手に勝てるなんて思っていないからな。」
そう言いながらカミトは『シラヌイ』のソード・デバイスを収めた。
「エリス、お前は下がれ。こいつとは話さなければならないことがあるからな。」
するとエリスが真っ赤になって抗議した。
「だ、駄目です!男女が同じ部屋で二人きりなど!!この男が学園長に不埒な欲望を抱くという事も・・・。」
「いやそりゃないない。」
「(そうそうこいつがそんなに誰此れ構わずって訳じゃねえし。それに
こんな魔女手出したら俺らが殺されるわ。)」
エリスの言葉にカミトと『シラヌイ』がそれぞれの意見で否定した。
するとグレイワースがニヤリと笑いながらこう言った。
「ふむ、それならそれで構わんさ。私はいつも勝負下着を身に着けているぞ。」
するとカミトがどてっと倒れた。
「因みに色は・・・。」
「あんたふざけてるだろ!!」
立ち直しながらもそう言うカミトにグレイワースはつまらなさそうにこう言った。
「はあ、つまらんな。昔はそれなりに反応があったのに。」
「あんたのおかげだよ。」
カミトはぶっきらぼうに言った。
「さてとエリス、下がってもらうぞ。なあに大丈夫だ。まだこの坊やには負けは
しないさ。」
「・・・学園長がそうおっしゃるのなら。」
そう言ってエリスはカミトを睨みつけながらそう言った。
「彼女はファーレンガルト公爵家の娘でな。騎士としては優秀だがどうも肩に力が
入り過ぎてな。」
ここ最近は特になと言うとカミトは彼女の格好に疑問を抱いていたのかこう聞いた。
「なあ。あの娘の制服の上にある甲冑って何だ?」
「あああれは風王騎士団(シルフィード)の正装でな。この学園の秩序を乱す狼藉を追い払うのが仕事だ。」
「だったらもっと厳しく取り締まったほうが良いぞ。こっちはそのせいで酷い目
見たんだ。」
「ふむ、それはボロボロになったその服と。」
そしてグレイワースはカミトの右手を見た。
「その右手と関係があるのか?」
「ああこいつは・・・。」
その後カミトはあの祠の事を包み隠さず報告した。
するとグレイワースはカミトを見てこう言った。
「まあ偶然とはいえ一体どういう心境の変化だ。お前が彼女以外の精霊と
契約するとは。」
するとカミトは懐から便箋を取り出してこう言った。
「それについてだが本当か?この内容は。」
するとグレイワースはカミトにこう言った。
「ああ本当だとも。魔女は嘘をつかない。」
「そして本当の事も話さないんだろ。何が目的だ?」
そう言うとグレイワースは目を丸くしてカミトにこう聞いた。
「驚いたな。私がここに務めてたった一年足らずでよく変われたものだな。」
「当たり前だ。俺だってそれなりに変わろうと努力したんだ。」
カミトの言葉にグレイワース自身の目が変わっていた事にカミトは気づいていない。
その目はまるで成長した我が子を見る母親のような感じがあったからだ。
そして執務机に身を乗り出すとカミトの鼻先に書類の束を見せた。
「・・・なんだこの紙の束は?」
カミトはそれを受け取りながらそう聞いた。
「それにサインしろ。交換条件としてな。」
グレイワースの言葉を聞きながらカミトはそれを読んでいる中カミトは
グレイワースにこう聞いた。
「・・・おいあんたこれって・・・編入手続きって・・・何じゃこりゃあ!!」
そこに記されていたのはカミトの・・・偽装プロフィールであった。
「(おいこれって大丈夫なのかよ?)」
足つくぞと『シラヌイ』がそう言うとグレイワースはカミトにこう言った。
「手続きはこっちで済ましてる。それにこれはお前を守るためだ。」
「・・・どういうことだ。」
グレイワースの言葉にカミトは意味深な表情でそう聞いた。
「本来、精霊使いとは協会に管理されているのだがお前はそれすらない。
前の奴とスペアの奴は使えないし、お前の存在を知れば精霊騎士団が挙ってお前を討伐するだろう。それにあれに出場するにはそれなりの証明が必要だしな。」
「あれ?」
グレイワースの言葉にカミトなんだと思い聞くとグレイワースはこう言った。
「二か月後に行われる元素精霊界(アストラル・ゼロ)で行われる
〈ブレイドダンス〉に出場するためにさ。」
カミト「・・・また女装しろってか?」
シラヌイ「(今度はどんな衣装だろうな?)」